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和レゲエ数珠繋ぎ-第62回-ケイタ

前回からの流れで今回も教授レゲエ。7インチシングルにも少し触れてみます。編曲に坂本龍一とクレジットがあるものを選びました。どれもイントロがドラマチック。冒頭だけでも聴いてください!

アーティスト名 りりィ
曲名 さようならになった日
発売年  1976年

まずは1枚目、和レゲエといえば…で名前が挙がりがちな歌手の1人、りりィの楽曲です。バックはバイバイ・セッション・バンド。メンバーを61と比べると村上秀一の名前が見つかりました。

軽快な曲調とは裏腹に、歌詞が切ない。交通事故で亡くなり、化けて恋人の元に…といった内容で本人作詞の1曲。

それとは別で、7インチはないのですがアルバム『オーロイラ』に収録の「天気になあれ」も今回の流れに混ぜたい名曲。同年・1976年のリリースで坂本龍一が編曲。りりィレゲエはまた次回以降で。

アーティスト名 テレサ野田
曲名 イエロームーン
発売年  1979年

続いて2枚目はテレサ野田、沖縄出身の女優・歌手です。岡崎友紀が「ジャマイカンラブアフェアー」とタイトルを改めカバーしたA面「トロピカルラブ」が有名ですが、B面の「イエロームーン」もlazyな和レゲエリタマーリーも参加したジャマイカ録音です。去年のボブマーリーの映画で、仕事に出かけるリタマーリーのシーンを見てこの盤を思い出しました。両面共にバカルディと歌詞にあるように、お酒販促関連の楽曲だったよう。ちなみに岡崎友紀のバージョンは加藤和彦による編曲です。

61で取り上げた『サマーナーヴス』『KYLYN』の1ヶ月前、1979年5月のリリース。

アーティスト名 酒井俊
曲名 Sentimental Journey
発売年  1979年

最後は、ジャズシンガー・酒井俊の3rdアルバムからのシングルカット。こちらも発売は1979年5月61に出てくるメンバーたちも多数参加しています。やはりキーポイントになってくるカクトウギセッションな時期。ドリスデイが歌いヒットとなった曲のカバーです。現在でもライブ活動は行なっているそう。

最後にオマケ、酒井俊からの洋楽カバーレゲエ繋ぎでもう1曲。アルバム『SUNGLOW』収録、阿川泰子の「Island Breeze」、1978年リッチーコールの音源がオリジナルでしょうか。こちらもシングルは無し。アレンジは松岡直也1981年のリリースです。

坂本龍一は関係ないのですが、松岡直也も参加したPECKERの録音合宿が(こちら参照ください)1980年の話しなので、少なからずそれらの動きがこの阿川レゲエにも繋がっているのかもしれません。どちらでも良い話かと思いますが…。

今週もありがとうございました!

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