フリスビールール
ジオキャッシングという遊びがある。この遊びは「リアル宝探しゲーム」というべきもので、インターネット上に公開されている宝箱(=キャッシュ)の情報を下に、キャッシュを現実世界で探し見つけるGPSを使ったゲームである。キャッシュはユーザーが有志で設置する。
これを何で知ったかと言うとKeyのキネティックノベル『LOOPERS』なのだが、それはさておきこのゲーム大体の場合は公共の場あるいは自由に出入りできるような私有地に無断で宝箱を設置することで成立しているようだ。(中には許可を取っているケースもあるだろうが。)これは何らかの法に引っかかる可能性がある。
では、多くのキャッシュはどのように設置されているのだろうか?正確な出展は見つからなかったのだが、フリスビールールという考えに基づいて設置されていることが多い様だ。フリスビールールとはだいたい「フリスビーを遊ぶのに一々許可を取る必要がない場所ならばキャッシュを設置することも問題ないだろう」といった考えのようだ。例えばredditには以下のような投稿が見当たる。
https://www.reddit.com/r/geocaching/comments/10fodwl/whats_your_threshold_for_getting_permission_to/
何となくではあるのだが、昨今の日本のSNS空間上で、ジオキャッシングを大々的に行った場合、炎上する可能性が高い気がする。たとえばHIKAKINがジオキャッシングを「フリスビールール」のもと無断で設置したら炎上は免れないだろう。
一方で何となく海外のコミュニティをみていると「執行されることのないルールは無効」のように考えているケースが多いように見え、「フリスビールール」的な考え方が浸透しているようにも見えなくない。(例えば著作権侵害など。アメリカでは日本よりフェアユースの範疇が広いので何とも言えないが、Wikipediaの解説を読む限りでは、現状のような許可がされているようには見えない。一方で、アメリカでは大企業の広報部などでも著作権的には問題がありそうなmeemを多用しているようにみえる。)
どちらがいいという話でもないが、ルールというものを示唆に富む話にも思えた。
(日本だと炎上する……と思ったら、東海オンエアがやってた。)
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