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ミニマリスト、裸になる

私はよく「ミニマリストだね」と言われる。

ミニマリストとは、自分にとって必要最低限のものしか持たないライフスタイルのことだ。

なんとなく、テーブルやテレビを持たず、虚無部屋に住んでる人=ミニマリストのイメージがあるが、「自分にとって」というのが肝だ。


ミニマリストにもいくつかのタイプがあると思う。

極限までモノを減らして少ないお金で暮らす修行僧タイプや、すでに持っているモノを使って工夫して生活するのが楽しい丁寧な暮らしタイプなど、

実はミニマリストでもライフスタイルはそれぞれなんじゃないかと思う。

あえていうなら私はズボラタイプだと思う。全ての根底に「面倒臭い」と「見栄」がある。


たとえば、服を1着しか持たないミニマリストもいる。私は毎日洗濯をするのが面倒くさいので、真似できない。

それなら2着あればいいのだが、オシャレだと思われたいからもう少し持つ。

本当にオシャレなら20着でも30着でも着回せばいいのだが、そこまで持つと管理できなくなる上、大してオシャレの心得もない。

かくして、消極的にミニマリストとなった。


少し前に「こんまり流」の片付けが流行った。
なんだか捨てるイメージが強かったが、実はときめくものを残す作業だそうだ。

試しにその思考でクローゼットを見回してみたが、ときめくから買ったのか?必要だから買ったんじゃないか?と、早速壁にぶち当たる。

私のように消極的にミニマリストになった人は、明日から裸一貫となる可能性が高い。


ときめくってなんだ。嫌じゃない、必要だ、欲しい、より何歩も先の感情な気がする。

思えば、昔から感情を揺さぶられるのが苦手で、出来るだけ心にさざなみがたたないよう努めてきた。

家具は無印良品が多かった。あるYouTuberさんが無印家具を「約束された60点」と評していて、言い得て妙だなと思った。

80点、90点を出せる人は、時々失敗しながら、自分の好き/嫌いとしっかり向き合ってきたんだと思う。

いろんなモノを見て、触れて、これからときめきを感じられたらいいなと思う。


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