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マラソン全国制覇への道 3/47(千葉県)  2016佐倉朝日健康マラソン

サブ4を無事達成し、次の目標はサブ3.5。

ランネットの大会ランキングで、いわきサンシャインマラソンと同じくらい高評価の愛媛マラソン。

走ってみたいけど、エントリーの方法は抽選で、高倍率。

しかし、サブ3.5を達成すれば必ずエントリーできる”アスリート枠”が用意されている。

サブ3.5を達成して、愛媛マラソンでファンランをしたら、以前と同じように健康のために週末にたまに走るくらいにしようと考えていた。

これ以上のタイムを狙うとなると、故障や伸び悩みとの闘いにもなるからだ。そこまで労力は避けない。

●練習

・サブ3.5の平均ペースであるAve.4:58/kmで10~20kmのペース走。
・Ave.4′58″/kmから徐々にスピードを上げるビルドアップ走

いわきサンシャインマラソン直後から左膝に軽い違和感があり、走っていて時々痛むようになる。テーピングとロキソニンで誤魔化して走っていた(※小出監督の著書の中でも「故障を誤魔化しても何もいいことはない」と記述がある。しかし、人間痛い目に見ないと本当の意味で腑に落とすことはできない。後に身をもって知ることになる)

●レース当日

佐倉朝日健康マラソンは想定タイムのブロックに自分で並ぶ方式。
3時間30分と書かれたブラカードの少し後ろに並ぶ。

そして号砲。

序盤は適度なアップダウンが続く。

脚を極力使わないように無理せず走り、京成佐倉駅~大佐倉駅前を経由し印旛沼方面へ進む。

途中、道幅が狭く、ペースが合わないランナーを抜くのに難儀な所もあったけど、道の端を慎重に進みながらパスしていく。


10km通過。

20km通過。

左膝の痛みもないし、決して楽ではないけど、Ave.4′58″/kmを切るペースで走り続けられている。

順調だ。

この調子と思いながら淡々と走る。

やはり30kmを過ぎてからが勝負になりそうだ。

いわきサンシャインマラソンでは30km過ぎから、疲れを自覚してしんどくなった。

現在のペースで20km以上走ったことはなかったし、30kmを過ぎてから何が起きても不思議ではない。

気持ちを引き締める。

そうこうするうちに30km。

アドレナリンかロキソニンのおかげか分からないけど左膝の痛みは大丈夫。

ただし、急に今まで経験したことのないきつさが体を襲った。

肺が焼けそう。

脚も重い。

Ave.4′58″/kmのペースの維持がしんどくなってくる。

それでもなんとかAve.5′00″/kmはオーバーしないように気合を入れて走る。

確かにしんどい。だけど耐えられないほどではない。

まだかまだかと走り続ける。

そして限界を超えて走ってきたランナーを迎えるのは、栄光のゴール

ではなく、41キロ過ぎから無慈悲にも現れる高低差20メートルの急坂。

最後の最後にこれはないよなー、

鬼だよなーと考えながらも

ゼーゼー荒い呼吸をしながら、

腕を大きく振って、

疲れた体に鞭を打って、

最後の力を振り絞って、

精一杯上る。

ここでは沿道の応援の方々、走り終えたランナーの方々から一際大きい声援がもらえる。

おかげで今にも崩れ落ちてしまいそうな心身でも、なんとか踏みとどまって、最後まで頑張れる。

ようやく急坂を上り切り、競技場に入り、トラックを走る。

走る。

ゴールはもうすぐ。

両手を上げてガッツポーズしながらゴール。

3時間25分21秒(ネットタイム)


サブ3.5達成!!


佐倉朝日健康マラソン


他の大会のボランティアの方々も気持ちの良い対応をしてくださっていたのですけど、佐倉朝日健康マラソンは他の大会よりも学生が多く、主体的にきびきびと元気よく対応していて驚いた。界隈では千葉県民の義務と言われるだけあって地元に根差した良い大会だと思いました。

本格的に走り始めてフル3戦目でサブ3.5達成。上出来。

サブ3を目指すとなると故障、伸び悩みとの戦いになるし、他にもやりたいことがあるのでそんなにマラソンだけに時間や労力は割けないし、サブ3.5を達成してキリが良いし、愛媛マラソンのアスリート枠で大会に参加してファンランをすればマラソンそれで十分。


・・・と思っていた。

この後ちょっとしたきっかけでサブ3を目指すことになる。

そこでマラソンの本当の楽しさを知り、同時に地獄を見ることになる。

勝負で勝つのは難しくない。
勝ち続け、勝ち逃げするのは難しい。

こんなありふれた言葉の重要さをちょうど1年後、皮肉にもサブ3.5を達成したこの大会で、大きな代償を支払うことで身をもって知ることになる・・・

マラソン全国制覇への道4/47 2016年 金沢マラソン へ続く


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