マラソン全国制覇への道 2/47(福島県) 2016 いわきサンシャインマラソン
北海道マラソンで4:00:15(ネットタイム)でサブ4を逃したものの、初マラソンで歩かずに完走できたことに満足していた。
最初のうちは。
次第に悔しさがこみ上げてきた。
このままでは終われない、終われるわけがない。ダイエットは順調、走るのを止めるつもりはない。それならやることは一つ。リベンジや!
とはいえ、サブ4は達成したも同然。どうせなら先を見据えて次の目標はサブ3.5に設定。
ただし、いきなりハードルを上げすぎると行き詰った時にモチベーションがだだ下がりするので、幾つかの大会で徐々にタイムを縮めていくことにした。
次なる戦いの舞台は、当時、福島のお客様と付き合いがあったこともあり、2月開催のいわきサンシャインマラソンに決定。
まずは、いわきサンシャインマラソンでサブ4を達成し、次の大会に繋がる走りをしよう。
●練習
サブ3.5を目指すにあたって、小出義雄監督の「30キロ過ぎで一番速く走るマラソン」を購入し、練習メニューを決定。
・10キロビルドアップ(ゆっくりのジョグから徐々にペースを上げて最後は全力)
・15~20kmのレースペースのロング走。たまに30km。
・1kmインターバル
これで月間150km~200km。
●レース当日
朝からあいにくの雨。
会場行きのシャトルバスに乗るため、いわき駅に向かう。
2月の早朝の寒空、加えて雨の中、レインコートを着て元気よく誘導してくれる女学生のボランティアの方に感謝しながらシャトルバスに乗り込む。
バスに揺られながら会場に向かう途中、雨かーと少し憂鬱になりかけていた。
しかし会場につくとそんな憂鬱な気分は吹き飛んだ。
テキパキ、かつ笑顔で誘導してくれるボランティアの方々の献身的なサポートに胸を打たれから。
ここまでしてもらっているからには頑張って走らないと!と自然と気持ちが引き締まった。
そして小雨が降る中スタート。
あいにくの雨だし、沿道の応援は少ないだろうと思っていたけど、全然そんことはなかった。沢山の方々に応援してもらえた。
近くに民家なんてなさそうな車道でも「いわきに来てくれてありがとう!」と言ってくれる年配のおば様がいらっしゃったり。
走らせてもらってありがとう、
という言葉は気恥ずかしさもあってあまり好きじゃなかった。
でも、そんな応援をしてくれると、私みたいなひねくれた人間でも多少は人の心はあるもので、こちらこそ走らせてもらってありがとう、と自然にそう思えた。
幸いなことに途中で雨も上がり、日差しも強くなく、絶好のマラソン日和に。
海岸沿いではたくさんの大漁旗がずらりと並べてあって壮観。
マリンタワーへ向かう約40メートルの急坂を上る。
今回も歩かずに走り切ることが目標の一つ。
ペースはガクンと落ちるも何とか登り切る。
登り切ったところにはその労を労うかのように美味しそうな給食の数々が。
思わず手が出そうになったけど、北海道マラソンのように16秒でサブ4を逃すことがあってはならないと、後ろ髪を引かれる思いをしながら泣く泣くスルーして急坂を駆け降りる。
アクアマリンパーク、工業団地、ペースを維持して順調に進む。
30キロを過ぎたあたりで、急ではないものの、高低差30メートルの地味に脚を削られる長めのアップダウン。
34km半ばの第二折り返しから、下ってきた坂を今度は登る。
ここから徐々に疲れを自覚しだす。30kmの壁を体感。
足が重い、
しんどい、
きつい、
でも今すぐどうこうなる辛さではない。
なら頑張れるだけ頑張れ!と自分で自分を鼓舞。
アップダウンも終わり、後は平坦な道をひたすらゴール目指して走るだけ。
大きく撃沈しなければサブ4は問題なく達成できるペースだけど、今後サブ3.5を達成するために少しでも次に繋がるような走りを。
しんどい、
きつい、
ゴールはまだか、
北海道マラソンの終盤と同じことを考えてるなーと思いつつ走る。
小名浜港に戻るところでは、ひときわ多くの方々が応援してくれている。
応える余裕はないけど本当に感謝しながら、最後の力を振り絞る。
あと少し、
もう少しと、
足を前に出し続け、
へろへろになりながら何とかゴール。
3時間46分37秒(ネットタイム)
サブ4達成!!
リベンジ成就!
ハーフ通過が1時間52分43秒(ネットタイム)なので、
後半で1分11秒くらい落ち込んでいるけど、
苦しい中でも粘って落ち込みは最低限にできたし、
持てる力は全部出し切ったと胸を張って言える。
満足。
●レース後
この日は2・14でバレンタイン。レース後にチョコを貰えるという粋な計らいも。
毎年この時期に開催なので毎年貰えるみたい。
レース後はカジキメンチやさんまのつみれ汁を頂ける(゚д゚)
それから湯本駅行のシャトルバスに乗り込めばワンコインの500円で
日本三古泉(※諸説あり)の一つ湯元温泉に入れる。
いたれりつくせり。
沿道の皆様の熱い応援、ボランティアの皆様の気持ちのいい対応、ストレスのないランナーファーストの運営、適度な起伏のある走り応えのあるタフなコース、いずれまた参加したい大会の一つ。
こういうことを言うとあれですけど、少し人に優しくなれそうな気がした。
こうして、北海道マラソンで取りこぼしたサブ4は無事いわきサンシャインマラソンで達成できた。そして同時にサブ3.5の挑戦権は得た。
次のレース、佐倉朝日健康マラソンは1か月後。
すぐそこまでに迫っていたのであった・・・