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【デンマーク留学⑫】フォルケホイスコーレは人生の学び舎だったのか?

 
こんにちは、ryoです。
みなさん、明けましておめでとうございます。

気がつくとあっという間に2023年に。ちなみに、私はシンガポールのカウントダウンイベントで年越しをしました。初めての海外での年越しで、ワクワクしました。その時の話もまたどこかでかけたら良いなと思っています。
 
ちょうど2022年の12月末にフォルケホイスコーレ(international people’s college)を卒業しました。
世界各国から集まった友達と過ごすことのできた魔法のような時間。

過ごしている最中は、泣いたり笑ったり怒ったり嬉しかったりと感情の変化が忙しい日々でした。でも終わってしまうとあっという間。この出会いにも別れを告げて、それぞれの道に進んで行きます。

それでも、世界の色んなところから来た人、出会ったということに変わりはなく、またどこかで出会うような気がしています。

さて、今日の本題ですが、フォルケホイスコーレは人生の学び舎だったのか?というテーマで話してみたいと思います。

そもそもフォルケホイスコーレ(IPC)とは、簡単に言うとこんなコンセプトの場所だと思っています。

学校の勉強だけど、評価もない、成績もない。世界各国から集まった友達と一緒に、共同生活をしながら、自分の関心に合わせて好きなことを学べる。

日本の学校に通っていた私からすると、目からうろこの場所でした。そんな夢のような場所があるなんて、と。実際に4ヶ月の間、そんなフォルケホイスコーレで過ごしてみて感じたことは沢山ありますが、今回は一つを紹介します。
 
それは、評価もなく、成績もないと、人は自分の関心に素直になるということ

今までは、受験や成績など誰かに評価されることが当たり前の社会で生きてきました。みなさんの多くがそうだと思います。
受験や会社など。周りからの目がなくなると、不思議なことに色んなことに一歩を踏み出す勇気が少し芽生えました。

失敗しても誰も評価しない。むしろ挑戦したことをたたえてもらえる。良くやったねと。私は、自分が伝えたかったことをプレゼンしてみたり、今まではなんとなくしていなかったポスター作りなどを進んでやってみたりしました。

振り返るとその“なんとなく”にも、自分にはできない、周りから才能がないと思われたくない。などの感情があったと思います。

不思議と自分で自分の可能性に蓋をしていることに気がつきました。そしてそれがどれだけもったいないことかということにも。
 
また評価がない社会で過ごしていると、自分がこれまでにいかに、他人を評価し判断していたか。ということにも気がつきました。この人は賢そう、この人は優しくなさそう、この人は怖そう、この人は怠惰そう。などなど。


評価が当たり前の社会で生きてきたからこそ、自分も自然と他人を評価し判断していたのです。

このこと自体が悪いとは思いません。一定程度、他人を判断するということも大切。ただ、その一方で、無意識的に他人を判断し、自分から遠ざけてしまうことは、とってももったいないし、他人に失礼だとも感じました。
話してみないとその人のことはわからない。
 
また私の親友がこんなことを言っていました。

「私はその人の悪い面だけでなく、その人の良い面も見るようにしている。なんとなく、自分があの人に悪いことをされた、あの人は嫌いと思ってしまうとそのネガティブな側面だけが強調されてしまうから」と。
 
IPCでお世話になった先生も、こんなメッセージを残してくれました。

”時々、あなたには違ったレンズを通して世界を覗く機会が訪れる。あなたのそばにいる人、あなたが見えていること。それらは、あなたがまだ知らない物事の本質を教えてくれる。世界を違った角度で見る、様々な機会をつかんでください。たとえ、多少のストレスがあったとしても。今あなたがいる、その先に何があるのかを、あなたはまだ知らないのだから。”
 
他人を判断せず、世界を違ったレンズで覗く勇気をもつこと。それを学ぶことができたのは、フォルケホイスコーレが人生の学び舎だったからかもしれません。
 
それでは、また。

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