集客について
僕は仕事柄、演劇や演芸をはじめとしたイベントの企画運営もちょこちょこしているわけだが、その時に必ずついて回るものが、
「集客」
この集客とはいうのは非常にやっかいである。
ここ最近は、facebookやTwitterなどのSNS告知拡散が主流になっている。かつてのように何百枚もチラシを捲くというのは、どうも費用対効果が出にくい。
費用対効果
つまり労力の割には、客が来ないという現状である。いくらオシャレなデザインに変えて見ても、ターゲット層を絞って配ってみても、チラシを見てきてくれる人なんてのは、ほぼいない。
とはいえ、全くチラシを作らないのもそもそも告知していないわけだから客がこないので、集客できないわけで、やらないよりもやった方がいいという結論になるし、労力の割にはという考えに至るのである。
ならば場所の設定はどうだ
交通の便がいいから来れるのか、いや、それは否だ。
いくら交通の便が良くても来ないものは来ない。
値段設定か?
高いと二の足を踏むのは理解できる。今の世の中、全てのことに関して、財布の紐が固くなっている。演劇公演にしてもお笑いライブにしてもだいたいの相場は2000円以上したら、二の足を踏む。
ならば値段を下げれば来るか?
それも否だ。
500円でも1000円でも来ない人は来ない。
ましてや「無料」にしても来ないものは来ない。
じゃあどうやったらイベントに人は来るのか。
僕としての結論はやはり
『企画内容(コンテンツ力)』と『お得感』
の二つが大事なのかと思い至った
いくら有名人を誘致しても、企画そのものに魅力がなければ人は来ない。
つまり裏を返せば、無名どころかただの一般市民であっても、企画が優れていれば人はくる。
そして、この企画内容にプラスして、
自分にどう「返ってくるのか」というお得感
がそのイベントに行きたいと思わせることが重要になってくると思う。
つまり、呼びたいと思っている人の心に響いているかどうか。仕事を早く切り上げてでも来たいと思わせたり、休みをとってでも来たいと思わせ、かつ、「自分のために」なるかどうかが集客、企画運営する上で大事なのだと思うのだ。
この企画力を最大限まで高めることが、僕たち構成作家に求められていることなんだろうと思う。企画が優れていれば、客は自ずとついて来る。
この「企画力」については追って書きたいと思う。