寿命屋

構成作家 放送作家 イベント企画 コラム書きなどなんでもやりますお仕事ください。トップ画は京都の劇団。來來尸來のいのまちあーみ氏に書いてもらいました。

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マガジン

  • 構成作家のつれづれな毎日

    関西で細々と活動するしがない構成作家の仕事のことやプライベートのこと、また自身がみた、舞台、映画や本などの評も書いていきます。 また、芸能ができるということは平和の証だというモットーから、政治的な意見も積極的に著述していきます。

  • 東山まちかど新聞社

    • 20本

    観光地のイメージが先行する東山の、日常に溶け込んだ一面を切り取った写真や記事を集めたマガジン。

最近の記事

僕が福山和人さんを推す理由

京都という街は、類まれなる「ムラ社会」です。これはいい意味でも悪い意味でも。だけど、そのムラ社会というものの中で育まれた、伝統産業や町家に代表されるような建築物。実際、京都に観光に来る人はそういうものをみたくて来ている人が大半ではないでしょうか。 しかしながら、実際の京都の街はどうでしょうか。 仁和寺の前に巨大ホテルは建てようとするし、京都の地下に北陸新幹線を延伸しようとしているし、それでいて、市民サービスは続々と切り捨てていくそんなまち。京都に住む人たちの大半の交通は市バ

    • ネタ書きます

      もうすぐ新年度ということで、改めて僕の作家としての値段設定をします。 漫才1本 基本的に寄席尺と呼ばれる15分〜20分ネタ 1万円〜 コント1本 30分ネタ  1万円〜 落語1本  2万円〜 エッセイ  2万円〜(応相談) 演劇台本(新喜劇台本含む) 5万円〜(応相談) イベント企画構成 予算次第応相談 なお、著作権に関しては全て作者である私に帰属されますが、 作品自体はオープンソースであるため、上演する際に一言連絡し、 チラシなど広報する際に必ず、作者名をクレ

      • 初詣とSDGs

         2023年が明けた。今年はいよいよ40歳も近づいてきたということもあり、より一層健康第一に留意しないといけないなと思っている。そのためには運動不足解消と食事コントロールをしないといけないのだが、そこは新年。  まずは、「神頼み」  今年の初詣は実家から自転車で30分漕げば着いてしまう、法輪寺にお参りをした。法輪寺は寅年の守本尊でもある虚空蔵菩薩ということからもよくお参りしているところというのも参拝した理由だ。ここで、「おや?初詣だから神社じゃないのか」と思った人もいるだろ

        • テレビの企画案を考えていて思ったこと

          最近、とあるグループで新しいテレビ番組企画案を提出することになり、数打ちゃ当たる方式でどんどん案出しをしているのだが、その案出しでグループ全体で共有しているルールというのが、 ① 「案」2行以内で説明できる企画 ②  バズるような内容 ①に関しては、理解できる。山のように届く企画案を一瞬で理解して会議しないといけないのだから、つらつら長文で書かれるよりも端的に企画案を書かれていた方がいいに決まっているし、説明しないとわからない企画はそもそも企画として成立していないと思うか

        マガジン

        • 構成作家のつれづれな毎日
          9本
        • 東山まちかど新聞社
          20本

        記事

          歴史を感じる場所

          古門前通と新門前通という通りが京都にはある。 そこは、僕にとっては歴史をもっとも感じる場所だ。 その通りには、江戸時代から、いやもっと前の時代から生き残り続けている 道具たちがそこにいるからだ。 茶碗、掛け軸、根付、和服、花瓶、毛筆、書物、果ては、部屋のしつらい品まで あらゆる道具たちが様々な人の手に渡りながら、生き続けている。 その道具たちのことを、一様に「骨董品」と呼ぶ。 この茶碗はどう言った人たちによって、その道具を手にした人々を楽しませてきたのだろう。そう考え

          歴史を感じる場所

          集客について

          僕は仕事柄、演劇や演芸をはじめとしたイベントの企画運営もちょこちょこしているわけだが、その時に必ずついて回るものが、 「集客」 この集客とはいうのは非常にやっかいである。 ここ最近は、facebookやTwitterなどのSNS告知拡散が主流になっている。かつてのように何百枚もチラシを捲くというのは、どうも費用対効果が出にくい。 費用対効果 つまり労力の割には、客が来ないという現状である。いくらオシャレなデザインに変えて見ても、ターゲット層を絞って配ってみても、チラシ

          集客について

          リアル書店が閉店することは見る世界が狭くなる

          ジュンク堂京都店と名古屋のジュンク堂ロフト店が閉店を決めた。 率直に悲しい。 今や本なんてアマゾンをはじめネットショッピングできるし、最近ではデジタルで読めたりするわけだから、需要が下がるのは当然と言えば当然なのかもしれない。 だけど少し立ち止まって考えて欲しい。 リアル書店とネットショッピングで何が違うのか。 ネットショッピングは、買いたいものだけを目当てにクリックするだけで手に入る。リアル書店は目当てじゃない本も手に入る。 「おや?それならネットショッピングでもで

          リアル書店が閉店することは見る世界が狭くなる

          さよならテレビ

          東海テレビ制作の劇場版「さよならテレビ」を見てきた。 結論から言えば、さよならテレビというよりも、「がんばれテレビ、やっぱりテレビ」と言ったところだろうか。今回の映画のテーマは「テレビの報道のあり方」「今のテレビ局ってどうなっているの?」ということが企画の発端なのだが、映画のラストあたりに今回の取材対象であった男性記者の発言 「きれいにまとまってるけど、本当にそれでいいの?結局、テレビ的なまとめ方になっていて、現状を伝えているだけになっているけど、もっとできるんじゃないの

          さよならテレビ

          表現の不自由展その後

          あいちトリエンナーレでの一連の騒動に際して、8月7日に緊急開催として、舞台芸術制作者オープンネットワーク「ON-PAM」さんの主催により、京都ロームシアターで開催され、オンラインで東京のパルクホールとも繋ぎ、総勢30名ほどの芸術関係者や、今回の問題に関心ある様々な人たちが集まって意見交換をした。 その場に参加して思ったのは、やはりというか当然なのだが、芸術の表現そのものを考えるという方が多かったように思った。それ自体は全く悪いことではないんだけど、この問題の本質についてあま

          表現の不自由展その後

          新劇で演劇をやるということ

          「演劇」というと、今やイメージするのは、大人計画や劇団☆新感線、などいわゆる小劇団系といわれる劇団だと思うが、今回、僕が見たのは、小劇団系劇団が勃興する前の時代、いわゆる「新劇」と呼ばれた劇団の公演。 新劇というのは、新派というお芝居からさらに分派、発展した劇団で、東京では俳優座や民藝、文学座などが有名だが、関西では、今回記述する関西芸術座をはじめ、劇団京芸、などがある。  演劇がやりたいと声があげる人のほとんどはきっと、自由な表現を求めて小劇団に流れがちだと思うんだけど

          新劇で演劇をやるということ

          近江演劇祭〜滋賀里劇場〜

          関西で演劇する場所といえば、やはり大阪だろうか。学生の街・京都もあるだろう。京都劇場が減ってきているとはいえ、学生劇団が大小様々あるため、まだまだ演劇の土壌はある。神戸も最近、シアターエートーという小劇場が三宮駅前にできたし、いまやそこはかなり勢いのある小劇場だ。劇場のイメージがないのは、奈良と滋賀、和歌山くらいだろうか。 そんな3県のうち、滋賀県は滋賀里という場所に一つの劇場が2019年3月31日にプレオープンした。 その名も「滋賀里劇場」 もともとは、とある住宅関連

          近江演劇祭〜滋賀里劇場〜

          テレビの未来

          つい先日、とあるテレビ関係者のトークイベントへ行ってきた。その方は、数々の人気番組の制作に携わりテレビの未来についてとてもよく考えていらっしゃる大先輩で、もちろん私自身もとても尊敬している。そんな中で、私が思うのは、テレビは「オワコン」かという命題である。 オワコン、つまり「終わったコンテンツ」人によっては「オールドメディア」と言う人もいるだろう。これはYoutubeなどの動画メディアに対しての呼び名であるが、結論から言うと、私は決して「オワコン」ではないと思う。まだまだ可

          テレビの未来

          三休。ひとやすみ、ふたやすみ、さんやすみ。

          好き好き好き好き好きっ好きっ一休さん。 とんち話で有名な「一休さん」正式には一休宗純。室町時代に活躍した実在の僧侶だ。京都市にある大徳寺の住職として、そして晩年は「一休寺」の名前で知られる「報恩寺」(京田辺市)で暮した。 そんな一休さんの街、京田辺市に2019年4月、新しい障害者就労支援施設B型がオープンする予定だ。 名前は「三休」(さんきゅう)もちろん、一休さんから着想を得た名前である。 運営母体は、ネット販売アパレルブランドのJAMMIN。 障害者の作業施設とい

          三休。ひとやすみ、ふたやすみ、さんやすみ。

          京都SUSHI劇場

          2018年11月19日。京都に一つの劇場がオープンしたことは知っているだろうか。 その名も「京都SUSHI劇場」 言わずと知れたプロデューサー、秋元康氏がプロデュースを手掛けたエンタメ劇場だ。場所は、京都は岡崎、平安神宮の隣に位置する商業施設「十二十二」(トニトニと読む)の2階にある。 演目は、いわゆるノンバーバルパフォーマンスの一つで、ダンスやアクロバットなどを中心に音響や照明をふんだんに使った、エンタメショーなのだ。 出演するキャストは、全国からオーディションで集

          京都SUSHI劇場

          関西演芸協会まつり

           2019年2月11日。世間では建国記念日と言われる日に、大阪は堂島で「演芸」の一大イベントが行われた。その名も「関西演芸協会まつり」  その名の通り、関西演芸協会という250名もの関西の芸人たちが集まってできた親睦団体が毎年この時期に行う、いわばファン感謝祭的なニュアンスも含んだ寄席である。開催された場所は、大阪堂島にあるエルセラーンホテルの中にあるホールで開催された。  ここに参加している芸人たちは、所属プロダクションはバラバラ。(松竹芸能所属が多い)事務所の大小も関

          関西演芸協会まつり

          作家が生き残る道

          初めての記事から2回目の更新がかなり時間がたってしまいました。楽しみにしていたかた(いるのか?)誠に申し訳ございません。 さて、前回は私の自己紹介も兼ねて構成作家というもののあれこれを軽く説明しましたが、今回はその中でも、「演芸作家」という部分に焦点をあてて紹介したいと思います。 まず「芸人さんにネタ書いてます」なんて言うと、開口一番絶対に言われるが、「ネタって芸人自身が書いてると思ってました〜」 そうです。確かに芸人自身もネタは書きます。でもその実、作家存在は少なから

          作家が生き残る道