三休。ひとやすみ、ふたやすみ、さんやすみ。
好き好き好き好き好きっ好きっ一休さん。
とんち話で有名な「一休さん」正式には一休宗純。室町時代に活躍した実在の僧侶だ。京都市にある大徳寺の住職として、そして晩年は「一休寺」の名前で知られる「報恩寺」(京田辺市)で暮した。
そんな一休さんの街、京田辺市に2019年4月、新しい障害者就労支援施設B型がオープンする予定だ。
名前は「三休」(さんきゅう)もちろん、一休さんから着想を得た名前である。
運営母体は、ネット販売アパレルブランドのJAMMIN。
障害者の作業施設といえば、もしかしたら今だに3K的なイメージを持たれている人もいるかもしれない。障害者というだけで、何か特別な感情をもってしまう人もまだいるだろう。だが、よく考えてみてほしい。障害があってもなくても、同じ人間だし、「生きている」
「生きている」からには「生活」しなければならない。
その「生活」の糧は、様々な意見はあるが、今現状は、「お金」が必要だし、自立しなければならない。
この「三休」は、そんな障害をもつ人たちが、「当たり前」の生活をするために集う、そんな場所。
それをアパレルブランドがやるということにとても意義がある。
当面は、農業を主体とする作業所になるわけだが、ゆくゆくはこのJAMMINが手がける服の縫製工場としても稼働させる予定だそうだ。
障害をもつ人の中には、農業のような仕事が得意な人もいれば、縫製という細かい仕事が得意な人もいる。これは、何も障害あるなしにかかわらない。
人間は得意なこと、不得意なことがあるのは当然で、そういう得意なこと、自分にできることを仕事にすればいいと思う。
もう一つ、この三休が素敵なところは、「障害あるなしにかかわらずに集える」点。障害があるから俺たちとは違うじゃなくて、障害者施設とはいいながら、みんなが「対等」の立場で集える場所であり、それがなおかつ、京田辺市の地元住民たちとの繋がりを重視している点だ。冒頭にも書いたが、やはり障害者施設はどこか偏見を持たれていることも事実だし、作業所自体が「塀の中」というイメージがああると思う。だが、ここは、そんなイメージを払拭してくれそうな予感がする場所なだけは確かだ。
そんな三休のオープン前、3月9日に、そのオープンする予定のJAMMINで、音楽と野菜のイベントがオープニングパーティとして開催されます。
入場料はなんと「野菜」などの食材のみ。
当日は、その持ち寄ったもので料理人が何か作ってくれるそう。
その間、来場した子どもたちとライブペイントを楽しんだり、若手ミュージシャンたちのライブ、DJたちの音楽で楽しむという趣向のイベントだ。
全ての人が対等に暮らし生きる世の中をまるで体現させようとしている三休。
4月のスタートアップが非常に楽しみである。