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あの時と変わらない君だった

「〇〇君の事好き!」

「ほんと?僕も好き!」

「じゃあ今日から私の彼氏になって!」

「いいよ!じゃあ天ちゃんは僕の彼女ね!」

「うん!〇〇君大好き!」

_______

初めての彼女ができてから約10年経った。

でも、付き合って半年で天は転校した。

別れを告げられてもないが付き合ってるのだろうか

僕だけが好きなのかもしれない

天はとっくに他に好きな人がいるのか?

もう僕のことなんて忘れてるのかもしれない

ただそんなことをいつも考えてしまう

・・・

予報では暑すぎない気温のはずなのに、なぜか暑い

休みなのに少し散歩をしてたら

誰かとぶつかってしまった

「ごめんなさい、」

「いえ、僕も前見てなかったので、」

「、、〇〇、?」

なぜ僕の名前を、、?

でもその理由は顔を見てすぐわかった

「天、?」

「やっぱ〇〇だよね!」

まさかすぎた。

僕の好きな人とここで会えるなんて。

「そうだけど、なんでここにいるの、?」

「私こっちに転校してきた!」

「ええぇぇぇ!?!?」

「そんな驚く!?」

「驚くでしょ!」

「そうだ!〇〇ちょっと来て!」

腕を掴まれて一緒に走った

「どこに行くかぐらい教えてよ!」

「着いてからのお楽しみー!」

天は10年前から何も変わってなかった

それがただ嬉しかった。

・・・

「着いたよ!」

少し小さいアパートみたいなものだった

「ここでなにするの?」

「〇〇に荷解き手伝ってもらうことにした!」

「、、じゃあここが天の家ってこと?」

「そうだけど、、ん?」

「あれ、もしかして一人暮らしするの?」

「そうだよ」

「ええぇぇ!?」

「また叫ぶの!?」

てっきり家族みんなで来たと思ってた

ほんとに1人暮らしできるのかよ、、

「10年間もあれば私も成長してるよ?」

「そうあって欲しいけどさ、、」

成長してるってことは、僕への気持ちも変わっているのだろうか

それもしょうがないけど、、

「なに考えてるの?」

「なんでもないよ」

「ふーん。じゃあ行こっか!」

部屋には段ボールの荷物とか

新しく買ったものが沢山あった

「これなにから手つければいいの、笑」

「うーん、〇〇は食器出して棚に入れて!」

言われた通りやりながら話していた

「10年ぶりの再会ってすごいよね!」

「まさかまた会えるとは笑」

「〇〇は大人っぽくなったね」

「そうか?ありがとう」

「私は?昔と比べてどう?」

「んー、変わってないね笑」

「あ!それバカにしてるよね!?」

「してないよ笑 無邪気ってこと」

「少しは大人っぽくなったと思ってるんだけどなー、?」

少しこっちを見ながら

言ってほしそうにしているように見えた。

「ほんの少しは大人っぽくなったと思うよ」

「だよね!?さすが〇〇!」

やっぱ前言撤回しようかな、笑

・・・

「お腹空いたー!」

時間を見るとお昼を少し過ぎていた

「一旦ご飯食べるか」

「そうしよー!」

「なに注文する?」

「ん?」

「え?」

なんか不思議な時間が流れてる気がするんだけど、、

少し言い方を変えてみることにした

「なに食べたい?」

スマホでお寿司とか中華とかクレープとか

色々見せてみる

「〇〇の手料理!」

「、、ええぇぇ!?」

「今日で何回叫ぶつもり!?」

いやいや、だって材料だってないし

「材料なら冷蔵庫にあるから使っていいよ」

なんで用意してんだよ、、!

「〇〇のお母さんから聞いたよ。私のために毎日料理作ってるって」

お母さんなにやってんだよ、!

まあ事実ではあるけどさ、、

「〇〇の手料理が食べたーい!」

「わかった!作るから!」

この材料ならオムライスが妥当か、、

具材を切りながら作っていく

「ほんとに料理してたんだね笑」

「まあ天がいなくて暇だったし」

って、何言ってるんだ!

「まって、今のは、その、、」

「私も〇〇がいなくて退屈だった」

驚いて天の方を見てしまう

目が合ってしまう。

さっきまでは目が合ってもなにもなかったのに

なんだろう。この胸のあたりの違和感は。

「、焦げちゃうよ?」

「あ、ごめん。」

気まずくない沈黙が流れた

・・・

「はい、完成」

「めっちゃ美味しそう!」

じゃあいただきます!

「うん!うまっ!」

「ほんと?よかった笑」

「私のために作っただけあって美味しい!」

「恥ずいからやめて笑」

「〇〇のそういうとこ可愛くて好きなんだよね笑」

もっと恥ずかしくなってきた、、

「顔赤くしすぎでしょ!笑」

こういう時はやり返す!

「天の無邪気なとこ、ずっと好きだよ」

「え?笑」

「10年前も可愛かったけど今は何倍も可愛いよ」

「、、いきなりどうしたの、、」

「天こそ顔赤くなってるじゃん!笑」

「あ、わざとやったの!?」

「わざとだけど本心だよ笑」

「私だって本心だよ?」

、、それって、、

お互い自分が言ったことの意味に気づいて

顔を赤くしてしまう。

・・・

また荷解きを始めたが会話はあまりなかった

「あのさ、、」


「私達って今どういう関係、?」

僕にもわからない。

付き合ってるのか、別れて友達なのか。

「天はどう思ってるの、、?」

こういう時相手に判断を委ねるのはずるい。と知っている

でも、僕の気持ちに蓋をする覚悟はできている。

「私は、、」


「付き合ってると思ってる」


「、、よかった笑」

「え?」

「僕もずっと天のことが好きだよ」

「私も〇〇のことずっと好き」

やっとこの不安な気持ちがどこかに流れていった。

「ってことはさ、私達付き合って10年目ってことだよね!?」

「そうなるね」

「まだ高校生だよ!?すごくない?笑」

「すごいね笑」

「これからも記録更新しようね?」

「もちろん笑」

fin…?

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