2025.1.20:DAY1 新千歳→クアラルンプール
5:30起床。冷蔵庫に残っていた納豆を胃袋にかきこみ水抜きをして6:00に家を出る。帰ってくる頃には札幌は雪は溶けていて、本州は桜が咲いてたりするのか。
彼氏と一緒に新千歳空港に向かう。日々のホテルバイトで嫌なほどわかっているはずなのに、電車には外国人しかおらず、びっくりする。北海道はもはや日本人の方が少ないのではないかと思う。
新千歳から国際線に乗るのは初めて。使い慣れてる空港のはずなのに、そわそわしてしまう。
国際線のお土産屋さんにひよこや東京バナナが売っていて、北海道でも買えるという事実に舞い上がる。日本の銘菓の中で、ひよこが銘菓で一番好き。
空港は、当たり前だけど、日本語が全く聞こえなくて、やっと自分が海外へ行くことを自覚する。いろんな感情が渦のように湧き上がる。楽しみで、怖くて、わくわくして、寂しい。
見送りに来てくれた彼氏に手を振る。授業もあるし朝も早かったのにお見送りに来てくれてありがとう。ほぼ毎日一緒にいたので会えなくなるのが寂しい。
飛行機は1時間遅れた。
待ち時間で買っておいたおにぎりを食べる。出国前最後に何を食べるか悩んだ末、お腹が安心する食べ物が食べたくて、おにぎりにした。昨日もそうやってゆず鍋をした。思っているより、胃が強くないことを心に留めておきたい。
機内は、スナック菓子と香辛料と香水の混じった匂いがした。フライト中でも電話するし、爆音で動画や音楽を楽しんでいる。床で絵を描く子供や、シートに香水を撒くおじさん。ちょっとしたお祭りだった。この騒がしく混沌とした感じがたまらないから、アジアに沼っだのだと思う。多分繊細な人だったら1日も持たないと思う。
朝早かったので、たくさん寝た。12:00、様々な料理の混ざった匂いで目が覚めて、機内食のチキンビリヤニを食べる。ちゃんと温かい。
思っていたより辛いけれど、向こうではこの辛さがデフォルトなのだろう。横についていたアチャールらしきものに大量にハラペーニョが入っていた。辛さの正体はこの子だったか。鶏胸肉がゴロゴロ入っているのが嬉しい。隣の人が食べている豚肉乗っけご飯みたいなのも美味しそう。これから機内食は積極的に食べようと思う。
餞別にもらった煎餅を食べながら、彼氏のことを考える。大切にしてもらっているということを、やっとちゃんと信じられるようになるまで、一年もかかってしまった。本当に、ものすごく大切にしてもらっていると胸を張って言える。
今回の旅は、休学中の暮らしとか、これまでの自分の変化とか、後回しにしてしたことを、自分と根気強く向き合って、文字に起こしたい。
9時間のフライトは長すぎる。腰痛とむくみと戦う。ピルを服用しているので、血栓が怖くてふくらはぎをたくさん揉む。
僕のマリさんの「鮮やかな季節」を読んだり、夜ご飯のことを考えながらやり過ごす。
隣の人が話しかけてくれるけれど、リスニング能力が乏しすぎて所々聞き取れない。理解する頃には話題が次に移ってしまう。悔しい。こうやって実生活で不便を目の当たりにすると勉強意欲が湧く。勉強って強制されず、こうやってするのが正解だよな、と思う。
到着。
気温差と気圧で気持ち悪くなる。クアラルンプール国際空港の気温は28℃。札幌との気温差は30℃近くあり、ヒートショックが起こる条件と変わらんやん、となる。
地に足つけたくて適当なお店でアイスとビリヤニを食べた。美味しかったけど、コンビニでよかったなぁと思う。何故か機内食もビリヤニだったのに、夕食もビリヤニを食べた。疲れている。
この旅で最初に学んだのはビリヤニは揚げ物に分類されることだと思う。あっさりしたものが食べたい。こういう学びを得るもの旅の醍醐味だと思う。
マレーシアはファミマが強いらしい。現地のコンビニに行くのが好きだ。
ホットスナックにベーグルやラーメンまであって羨ましい。おでんが、韓国風でトッポギみたいで食べてみたかった。
ココナッツウォーターと水を買ってホテルに向かう。ココナッツが好きだ。むくみが取れるし美味しいので、この旅では毎日ぐびぐび飲もうと思う。
ホテルから空港まで送迎をしてくれるらしいのでお願いした。15分と指定があったが30分くらい待った。マレーシアの人たちは温厚でおしゃべりでとても優しい。また好きな国が増えた。トランジットでなくてけど、今度はちゃんと旅行しにこよう。
ホテルはSFで出てきそうなカプセルホテルだった。シャワーとトイレは男女共用、お湯が出てきて嬉しかった。マットレスの硬さから室温まで全て文句なしだった。彼氏と少し電話して、23時には寝落ちした。久々にちゃんと寝た。
マレーシアでトランジットするならまた利用すると思う。