2024.9.30:離島暮らし1日目
突然だが、インターンで2週間の間三重県の答志島で暮らしている。
鳥羽市からフェリーで20分、ねやこやという独自の文化を未だに残している、人口1600人ほどの小さな島だ。
鳥羽には、三島由紀夫「潮騒」の舞台として有名な神島がある。答志島はその横に位置している。
せっかくなので、安さ重視の札幌から鳥羽までのルートを紹介する。安く行けるが、電車は特急を使わないととんでもない時間がかかる。
自宅のある札幌を6:30に出発し、新千歳から関西空港へ向かう。JRで鶴橋まで出て、特急に乗り換えてにて鳥羽へ向かう。鳥羽駅に到着したのは16:00、そこから事務手続きを終わらせて答志島に付いたときはもう18:00だった。12時間近く長旅は流石にこたえた。しかし、眼前に広がる線香花火を落としたような紅に染まった海を観た瞬間、興奮が疲れを吹き飛ばした。
到着して早々、地元の人たちに囲まれる。みんな優しい。一年分くらいの海苔をもらった。食感も香りも絶品だった。一年と書いたが、おいしすぎて全然持たないと思う。
空き家の一軒家を滞在地として貸してもらえる。
かなり古い家だが、水回りは思ったより綺麗だった。ただ、ものすごく虫が多い。お風呂場にミイラ化した割と大ぶりの虫たちが転がっていたり、洗面所に見たことないサイズの蜘蛛がいたりする。農家を経て大分耐性がついたと言っても、流石にびっくりした。
夜は誘われて島のお好み焼き屋で食べた。
世話役の人といろんな話をする。気がついたら島民の方々で店は満席だった。
帰り道ふと空を見上げると天の川が見えた。久々に誰かとこんなに話をした。心がずっとあったかい。
最近、文字を書く気力がなかった。私にとって書くことは、負のエネルギーを消化するための手段だ。最近の生活は、満ち足りすぎていて、活性化エネルギーがなかった。
でも、幸福な記憶も、忘れたい記憶と等しく忘れていく。だから、留めるために書き続けなければならない。どんなに不完全でも適当でもいいから、書いていこうと思う。