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草木染め@どんぐり

どんぐりは身近に集めやすい木の実ではないでしょうか。
何に使うでもなく、子どもたちはどんぐりを集めたくなる。たくさん集めたどんぐりを持ち帰り、大切に箱にしまっておくと、ニョロっとどんぐり虫(正式名称ではありません)が出てきたりして、「うわぁ・・・」と驚いたりもします。
この、どんぐり虫対策のため、拾い集めたどんぐりは冷凍庫に何日か入れておいたり、ぐつぐつと煮詰めたりとする方も多いですよね。
この、どんぐりを煮立たせた液で、草木染めができます。


どんぐりを煮詰めているところ

私は、草木染めをするためにわざわざ煮立たせて液を作りますが、お子さんがいるご家庭や保育施設では、どんぐり虫対策で煮詰めた液で「染める」ことも楽しんでみてください。

染め液につけているところ

どんぐり染めをするときには、ぜひ袴(帽子)の部分をたっぷりと使って欲しいです。茶色はタンニンが多く含まれていたほうが出るのですが、そのタンニンは袴の部分に多いです。ですので、土が少しくらいついていても良いので、落ちている袴をたくさん集めます。煮詰めること30分程度でかなり良い色が出ます。
そこに、染めたいものを浸し、ムラのないように時々動かします。浸す時間は染め具合を見ながら決めています。今回は40分くらいかけました。

色を定着させるためには、鉱物の力を借ります。
今回は「鉄媒染」で。
配分は結構適当なので、何gに何ccなどは記載できないのですが、私の好きな茶色に仕上がりました。

鉄媒染後の水洗い

「自然から色をいただく
私はこの言葉の表現が好きです。今回はどんぐりから色をいただきました。大きく育った木になったどんぐり。地面に落ちてまた芽を出し大きな木になる。その力強い生命力を感じさせるような素敵な茶色をいただけました。

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