インドとパキスタンの緊張緩和

■状況の変化
 インド軍とパキスタン軍がカシミール地方で戦闘開始。戦闘でインド軍パイロットがパ
パキスタン、拘束したインド軍パイロット解放へ 緊張緩和の姿勢示す
https://www.cnn.co.jp/world/35133523.html

 パキスタン政府はインド軍パイロットを解放することを決定。これでインドとパキスタンは戦闘を中断する口実ができた。

■パキスタンの予測
 全体的な流れで見れば、今回はパキスタンの外交的勝利と言える。パキスタンを拠点とする過激派組織がインド治安維持部隊に対してテロ活動を行ったことが引き金。これに対してインド政府は過激派組織に報復攻撃を実行。
 
 国際社会では対テロ・対ゲリラ作戦に国境は無い。追い詰めて殲滅する。だからインド軍による越境攻撃は国際社会から批判されなかった。パキスタンを拠点とする過激派組織がパキスタン政府から直接支援されている証拠は無い。だがインド政府は過激派組織に報復しなければならない。

 パキスタン政府から見れば、インド軍が報復のために越境攻撃することは予測できる。過激派組織との関連は無くても越境攻撃することは確実。だからパキスタン軍は待ち伏せ攻撃が可能だった。

■パキスタンの外交的勝利
 パキスタン軍はインド軍の越境攻撃を予測していた様で、インド軍による越境攻撃を妨害していた。これでインド空軍機2機が撃墜され、1名のパイロットが捕虜になった。

 パキスタン政府が捕虜交換無しにインド軍パイロットを解放することは、この流れだとパキスタンの外交的勝利になる。パキスタンは予測して待ち伏せしインド軍に損害を与えた。しかもインド軍捕虜を解放するから。外交的勝利になる。

■一時的な休戦
 インドとパキスタンの対立は戦闘と一時的な休戦の繰り返し。戦闘をカシミール地域に限定し、全体に拡大しない方針の様だ。つまり戦争するだけの大義名分が無いからだ。同時に大義名分が有れば戦争することを意味する。

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