初めての音楽ライブ配信 for Musicians
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色んなwebがあって特に音楽系はココとか、ギュイーントクガワさんとかがとっても詳しい!ので、超良いカメラとか超良い画質とかはお任せして、例によってざっくばらんに安価にマルチカメラでの音楽ライブ配信の参考になれば、と。
「黙ってこれ買え」シリーズも継続(笑)
(いちななライブとかインスタライブとかのループバックとか良く分からんので割愛します)
ここからは、Macを使ってYouTubeでのライブ配信に的を絞る。
iPhone/iPad での配信も出来るんだろうけれど、トークでしかやったことないのでこれも割愛。
それぞれにスンゴイ高いものを惜しげもなく注ぎ込めば良いものが作れるのは分かっているのだけど、持続化給付金やらにも限りがある。
値段や使い勝手なんかを考慮してセレクトしてみた。
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ぶっちゃけ、パソコンがあって、気軽に比較的高音質、X-Yステレオマイク一発で良いなら、ZOOM Q2nとOBS(ネットへ動画と音声をガーっと変換して放送するPCアプリ)があればオッケイ!
要はパソコンでOBS起動して、OBSから見て動画と音声が認識できれば、何にでも配信可能!結構良い音!て感じ。パソコン代を抜けば2万円で良い感じ。
ワンカメで良くて楽器との距離がある程度取れるならこれがベスト。安いしね!
Lightning - USBカメラアダプタ(6000円)を買えば、Q2nとiPhoneで簡単高画質高音質配信も可能(未検証)。これは持ってても損無い感じでオススメや。
但し、リバーブやらエフェクトは掛けられないし、EQもどうなってんのか分からん。
でも、当然ワンカメ
だし、OBSはソフトウェアエンコーダーなので、結構CPUを食うし、MacBook Pro13インチとかだと結構新し目のスペックが必要っぽい。
なんとなーく不安定な印象もちょっとあったり。
何より設定が色々細かくってイマイチ把握していない。
本題
色んなやり方があるし、上を見たら青天井なんだけど、ここでは、
・音楽やってる人
・(多チャンネルの)オーディオインターフェイスは持ってる(音系には詳しい)
・DAWを使って多チャンネル録音・配信
・iPhoneなども活用して4カメラ
・配信はハードウェアエンコーダーに任せる
・出来るだけ面倒くさくない方法
で話を進めます。最後の出来るだけ面倒くさく無い方法が自分的には一番で(笑)、設定をきめ細かくやらなくちゃならなかったり不安定だったり、と様子見やテストが一番時間かかるんで、その時間は音楽に充てたいなぁ、と。
でも、本当上を見たらキリがない。マジで沼www
ので、音楽やってる人中心に、ギリギリ「沼る」一歩手前の落とし所として、自分の経験上セレクトしてみた。
黙ってこれ買えシリーズ(笑)
■ Mac + GarageBand(無料)
■ ATEM mini Pro 8万円
■ カメラ (HDMIスルー、HDMIクリーン出力対応)(カメラはiPhoneだけで良いや、なら不要)
SONY α5100(中古)35000円くらい + ACアダプター 3000円くらい + Micro HDMI変換アダプター 1000円くらい
■ カメラの代用 iPhone + Lightning - Digital AVアダプタ (6000円) + Airmix Solo (無料アプリ)
Airmix Solo(アプリ)
https://apps.apple.com/jp/app/live-air-solo/id1051147032
■ 光HDMIケーブル (3m以上の場合)
■ メタルHDMIケーブル (3m以内の場合)
■ 三脚 6000円 x必要なだけ
設定
言葉で書くとややこしい・・・
・各カメラからのHDMI出力をATEM mini Proへ入れる
・ATEM mini ProをMacと接続
・GarageBand (or Logic) + オーディオインターフェイスでバランスを見る
・オーディオインターフェイスの出力からATEM mini Proへオーディオを入力
・ストリームキーを使って「ON AIR」ボタン押す
こんな感じ。後ほど図を書きます・・・
ちょっと各機械の説明
■ スイッチャー・キャプチャーデバイス・ハードウェアエンコーダー
これが ATEM mini Pro 。
・スイッチャーっていうのはカメラ切り替え器。
・キャプチャーデバイスっていうのはMacへ動画を認識させる機械。
・ハードウェアエンコーダー(ストリーマーとかとも呼ばれる)は、動画と音声を変換してネットへ、ガーっと送る機械。
8万円は高いけれど、これら機能がオールインワンで、かつ安定的に使える、と思ったら超破格だと思う。これ以上の安さと簡単さと安定度は、昨今の配信機材を見回しても多分、無い。
そして、Macは ATEM mini Pro をコントロールしてるだけなので、配信の高負荷から解放される。DAWを使った音楽配信には絶対有利。
DAW + OBS で試験的にやってみたけど、Macにかなり高負荷が掛かる。ちょっと音楽ライブ配信には不安定。
で、もしも予算があれば12万円くらいするけど ATEM mini Pro ISO が絶対にいい。各カメラで撮ったデータを外部ストレージへ保存できる。これはデカイ。後から編集できちゃうし、タイムコードも入ってるらしい。
■ デジタル一眼レフ(ミラーレス)
この辺りのセレクトが一番難航してハゲそうになった(笑)
SONY α5100
オススメだけど、外部電源供給しないで「録画」すると10分超えたあたりで熱暴走する(らしい)
録画しないでHDMIスルー(クリーン)出力できるので外部電源使えば4時間くらいでは問題無い
中古で結構安い
ビデオカメラは全然分からないので、デジタル一眼レフをセレクト。HDMIスルーの画質と値段でα5100辺りが良さそう。
外部電源供給して何時間も何回もテストをしてみたけれど大丈夫だった。
αシリーズには、
α6000
α6100
α6300
α6400
α6500
α6600
とあるんだけど、現在(2020/09/08)の情報でHDMIスルーが出来るを確認してるのは、α5100とα6000。
他のも出来そうではあるけど未確認。
ただし、(ここ大事なので二回)外部電源供給しないと10分超えたあたりで熱暴走するらしい。(α6400以降は大丈夫との情報もあり)。
他のカメラがいいなぁ、と思ったとき選ぶポイントは、
・1080p (iでも可だけどできればp)
・60fps(30fpsでも可 普通は30fps)
・HDMIスルー(クリーン)出力 対応
画素数も関係してるんだけど、フルHD (2K) って207万画素なんだよね。だから、1600万画素とかだったら超十分。
出来れば60fpsの方が動きが滑らかな感じがするけれど、30fpsでも全然問題ない。
で、デジタル一眼、特にミラーレス機を買うメリットは、
・レンズが豊富で漁れば安い
・チイちゃい(狭いプレイヤー間に置くので)
・暗所に強い
・普通に持ち運びカメラとしても優秀
てところかしら。手が出る範囲のハンディビデオカメラは殆どがレンズは交換できないし、暗所が結構弱くって、ノイジーでザラザラしちゃう。
ホールにせよライブハウスにせよ、WAO亭にせよ(笑)、音楽やる場所って暗いので、この辺はデジタル一眼の圧勝。
α5100は球数も豊富で探せば35000円くらいでパワーズームが付いてるのが買える。
ソニーEマウントっていうのらしくて、レンズも安いし豊富。当然HDMIスルー(クリーン)出力可能。
HDMIスルー出力可能な機種は↓を参考にしました。
■ 番外編 Panasonic Lumix DMC-GH2
10年前のカメラなんだけど、中々良い。
Lumix GH2も、奇跡的にデッドストックを17000円で買えたんだけど、録画開始しないとHDMIクリーン出力出来ない。途中でホワイトバランスやISO感度とかは変えられない、メニューが複雑で抽象的、HDMIスルーで配信すると何故かジャギーが多い、とちょっとオススメ出来ない感じ。
10年前だし、配信目的には作られていないので、その辺の割り切りは必要。
SONY α5100 は熱暴走のリスクがややあるけれど、パッと見で綺麗なHDMIスルー出力が得られる。
大してGH2は1080i 24fps だったかな?のでやや動きがカクカクするような? まぁ見比べれば程度だし、HDMIスルーでの話なので、「録画」のクォリティーはまた別。
また、GH2の動画安定性は素晴らしく良くって、何時間も録画しっぱなしにしても全然へいちゃら。
あと、ファームウェアをハックして、超高ビットレートでの撮影も可能になるらしい。(上位機種との差別化を図るためファームウェアで制限してるらしい)
そんなGH2でこんな動画が撮れる。これは凄い!これはこれで安く買えたので、動画撮影用に大事に使おうと思う。
配信用カメラとして非常に優秀だし、安いし文句なしじゃないかな?デッドストックを格安で買えたし、動画撮影用として活用予定。
ただ、日本中探してもGH2の安い中古が全然無い。10年前のカメラとは思えない動画の基礎能力があって安いから人気なのかな?
この辺はα5100は録画してると10分くらいで熱暴走(録画しないで外部電源を供給すれば大丈夫)するのに対して動画に力を入れてるパナソニックだけあって、すんごい安定している。
ただ、そうは言うても一台3万円もするカメラを4台もいっぺんに揃えるのはちょっと、ねぇ・・・
ので、iPhone活用してみよ!↓
■ iPhone XS Maxのアウトカメラ
iPhoneと侮るなかれ、これが中々優秀。
暗所は所詮はスマホの豆粒センサーの限界で結構ノイジーだけど、それはそれ(笑)
HDMIへ変換するアダプターが必要だけど、6000円でこの動画ならコスパは最強。
でも、Airmix Soloっていうアプリを使えば、HDMIスルー出力可能で、かつ、フォーカスロックも色味も調整できちゃう。
なにこれ凄い・・・♡
なので、メインカメラにαなり何なりを据えて、各プレイヤーを抜くサブカメラにiPhone使うといいんで無いかな?と思う。
大抵みんな何かしらのiPhone持ってるから、アダプターを三つ買っておけば、4カメ!これは安いと思うで。
■ HDMIケーブル
これもハゲたわ(笑)
「何メートルでも伸ばせるんでしょ?え?ちゃうの?www」
てのがある。これがまた・・・
基本的にはHDMIって規格はあくまで家庭用で、数メートル程度しか想定してない。知らんかったよマジでw
大体3mくらいならなんでも大丈夫。HDMI 1.4 とか 2.0 とかある。よくわからん・・・
ので、例えばLumixだとオッケイなのにαだとチラチラして写らん!とかめっちゃある。「デジタルデータなのに減衰するんか!www」みたいな。
https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_hdmi_cable/index.jsp
正直5m以上のものは値が張るけど、これが良さそう。15m物を二本ポチ。
それから形状ね。
「をい、HDMIもミニとかマイクロがあんのかよ!ふざけんな!www」
みたいな。USBで懲り懲りなのにまたかよー!(笑)
・普通のHDMI
・ミニHDMI
・マイクロHDMI
と三種類。変換アダプターは幸い安いので、ケーブルは普通のHDMIで揃えて、変換アダプターで対応が吉。
■ 三脚
漢は黙ってVelbon(笑)
Velbon 640が高さもあっていいと思う。低くてもいいなら540かな?で、440も持ってるんだけど、
わかるかな?真ん中の棒の下の方に「足を固定できるネジ」が付いてる。ネジ付きは6000円くらいする。
これを締めれば結構ギュッと足を固定できてかなり安定する。足の幅も自由に固定できる。440にはこれが無かった。けど、3000円くらいと半額。
気をつけてれば良いだけの話ではあるんだけど、三脚がヒックリ返って楽器にガーン!なんてなったら・・・ので数千円はケチらないが吉。
それから、Pole Podタイプも買ってみたんだけど、これがかなりグラグラする。そのカシ、180cmだったかな?かなり高さを稼げるし、ミニ三脚にも一脚にもなるので、使いようかな?と。
いやぁ、三脚も奥が深いよー・・・
雑感(読み飛ばしオーケー)
例によって雑感が長い(笑)
■ iPhoneのアウトカメラ結構凄い!
特に画質にこだわりが無いなら、むしろ最近の、特にiPhone X以降のカメラ画質は相当良い。
前にも書いたけど暗所がツライけど、照明を十分に回して、「設定 -> カメラ」で60 fps を選んでやればヌルヌル動く良い感じの絵になる。
殆どの場合は、これで十分なんじゃないか?て思える。ので、
「カメラなんて要らんわ!iPhone良いじゃん!メンバーのiPhone持ち寄るわ!」
て場合は、Apple Lightning - Digital AV アダプタ(6000円)x4 で済むので24000円。カメラより全然安い。
「それでも高いわ!」って場合は類似品が2000円くらいである。ただ、ちゃんとATEM mini (Pro) が認識するか分からないし、iOSのアップデートで動かなくなるとかもチョイチョイ聴く。
ちなみに、2500円のLinghtning -> HDMIアダプタこのタイプ↓二本買ってみたんだけど、ATEM mini (Pro) の1カメだと緑色になっちゃってまともに映らない。
2-4カメはオッケイって言う謎仕様。もったいないのでとってはあるけれど。
なので、
「iPhoneだけで良いんじゃ!安く済ませたいんじゃ!」
て場合は、純正を一個買って、他を博打で買う。そうすれば、まぁ1万円くらい。これもありっちゃあり。十分とも言えるよね。
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そんで、一眼とかビデオカメラ買ったときに真っ先にぶち当たるのが「フリッカー」
東日本が50Hzの西日本が60Hzなので、動画のシャッタースピードを50の倍数にしないとチカチカする、とか面倒臭い。
iPhoneがどうやってるのか分からないけれど、フリッカー 検出みたいのが多分OSなりにあって上手いことフリッカーが出ないようにしてる。
豆粒センサーだからボケ味はほぼ出ないけれど、パッと見に良い感じの動画を何も考えないでパッと出せるのは凄いことなんじゃないかな?
特に iPhone 11 は超広角があって、35mm換算で13mm って物凄いことなんです、一眼でやろうとすると。レンズだけで7万円とかになってくる。
基本僕らはWAO亭にしてもライブハウスにしても狭いところでやることが多いんで、この超広角を全体の俯瞰に据えるのも映像の演出効果として面白いと思う。
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