ぼくのかんがえたさいきょうのお金の戦略 : お金の貯め方・増やし方
天引き貯蓄と天引き投資(つみたて投資)をしくみ化する
どうすればしくみ化できるかを考える
社会人になったら、まず天引き貯蓄をしくみ化します。また、貯蓄が少ないと感じている人は、まずはこれから始めます。
具体的には、住信SBIネット銀行を給与振込口座にして、定額自動振替サービスで目的別口座へ決めた金額を振替をします。この目的別口座とは、口座内に作れる貯金箱のような口座で、目標額や目標日を設定でき、達成率がわかるので便利です。これだけで、簡単に天引き貯蓄をしくみ化できます。
それ以外でも、私は利用したことがありませんが、財形貯蓄も1度設定すると自動的に貯蓄できます。
どちらにしても、意志の力に頼らず、しくみ化するのがポイントです。
天引き貯蓄は、このあとで紹介する生活防衛資金と絶対貯めなければならない資金(明確に目標額と目標日が決まっているお金)を貯めるのに役立ちます。また、これらの資金が貯まったあとは、この考え方を応用し、天引き投資(つみたて投資)へとつなげます。
貯蓄・投資・消費の順番が重要
天引き貯蓄と天引き投資(つみたて投資)をしくみ化すれば、毎月の手取り収入(可処分所得)の全額を支出に使うことがなくなります。
考え方としては、毎月の「手取り収入」(Y : Yield)から、まず「貯蓄」(S : Saving)分と「投資」(I : Investment)分を天引きします。残額内でどのように「消費」(C : Consumption)すれば生活できるかを考える。これを習慣にします。
簡単ですが、あえてこれを式で表すと、下のようになります。
$$
\begin{array}{} Y-(S+I) & = & 残額 \\ & = & C \end{array}
$$
逆に、下の式のように、毎月の「手取り収入」(Y : Yield)から先に「消費」(C : Consumption)をしたあと(先に生活費を使ったあと)、もし余ったらその分を「貯蓄」(S : Saving)と「投資」(I : Investment)に回すと考えてはいけません。その「もし」は、だいたいの場合ありませんし、不確実だからです。貯蓄・投資・消費の順番が重要です。
$$
\begin{array}{} Y-C & = & 残額 \\ & = & S+I \end{array}
$$
ちなみに、「蓄財の神様」と言われる本多静六は、『私の財産告白』によると、「月給4分の1天引き貯金」を実践したそうです。
生活防衛資金と絶対貯めなければならない資金(明確に目標額と目標日が決まっているお金)を貯める
生活防衛資金
天引き貯蓄の最初の目標額は、生活費の3-12か月分です。これは生活防衛資金です。最優先で貯めます。すでに十分な金額を貯蓄している人は、わかりやすく別の口座に移しておくといいと思います。自分は住信SBIネット銀行の目的別口座で管理しています。
生活防衛資金は、働けなくなった場合や緊急でお金が必要なときに備えるためのものです。生活費の3-12か月分とかなり幅があるのは、それぞれの人の収入の特性(多いか少ないか、安定しているか業績に左右されやすいか)や性格(他人がなにを言おうと自分が安心できると思う金額)などによるリスク許容度が違うからです。
自分は、日本で生活しているのであれば、3か月くらいでいいのではないかと思っています。失業保険や高額医療費制度などの社会保障制度がありますし、次に紹介する長期分散投資に回したリスク資産(全世界株式または米国株のインデックスファンド)も、iDeCo以外は必要となれば数日で現金化できるからです。
絶対貯めなければならない資金(明確に目標額と目標日が決まっているお金)
それに加えて、絶対貯めなければならない資金(明確に目標額と目標日が決まっているお金)を貯めます。これは次に紹介する長期分散投資ではなく、天引き貯蓄で貯めた方がいいです。長期分散投資では、時期によっては元本割れの可能性があるからです。自分はこちらも住信SBIネット銀行の目的別口座で管理しています。
長期分散投資をする
アセットアロケーション(資産配分)
理想としては、生活防衛資金と絶対貯めなければならない資金(明確に目標額と目標日が決まっているお金)以外は、すべて長期分散投資でリスク資産(全世界株式または米国株のインデックスファンド)に回します。ただし、将来、予想以上に現金が必要なときには、ためらわずに現金化して使ってください。
リスク許容度
上のように自分は考えていますが、とくに精神的なリスク許容度は人それぞれです。リスク許容度が小さい場合には、理論的な根拠はありませんが、例えば、次のように考えてアセットアロケーション(資産配分)を決めてみてはいかがでしょうか。
どのくらいの値下がりに自分が耐えられるかを考えて投資額を決める。
夜ぐっすり寝ることができる金額を上限に投資に回す。
最低20年以上は手をつけないと決めたお金のみ投資に回す。
リスク資産の投資対象
リスク資産の投資対象は、全世界株式または米国株のインデックスファンドがおすすめです。自分の場合は、より分散させて世界経済全体の流れに乗りたいので、リスク資産はすべて全世界株式に投資しています。
例えば、全世界株式を対象としているインデックスファンドでは、下の3つが信託報酬(コスト)が安くおすすめです。
信託報酬 : 0.1144%
主としてMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行う。対象インデックスに採用されている日本を含む先進国および新興国の株式等(DR(預託証書)を含む)への投資を行う。原則として、為替ヘッジは行わない。4月決算。
信託報酬 : 0.2112%
楽天・全世界株式インデックス・マザーファンド受益証券への投資を通じて、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。対象指数に連動する上場投資信託証券(ETF)の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を実質的な主要投資対象とする。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
信託報酬 : 0.11%
マザーファンド受益証券への投資を通じて、実質的に日本を含む世界の株式へ投資を行い、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。マザーファンド受益証券の運用にあたっては、モーニングスター・アセット・マネジメント株式会社の投資助言を受ける。原則、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。11月決算。
また、米国株を対象としているインデックスファンドでは、下の3つが信託報酬(手数料)が安くおすすめです。
信託報酬 : 0.0968%
主要投資対象は、S&P500インデックスマザーファンド受益証券。なお、米国の株式に直接投資することがある。主としてS&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざす。対象指数との連動を維持するため、先物取引等を利用し株式の実質投資比率が100%を超える場合がある。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。4月決算。
信託報酬 : 0.1617%
楽天・全米株式インデックス・マザーファンド受益証券への投資を通じて、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。対象指数に連動する上場投資信託証券(ETF)の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を実質的な主要投資対象とする。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
信託報酬 : 0.0935%
主としてETF(上場投資信託証券)に投資し、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざす。ETF(上場投資信託証券)への投資割合は、原則として高位を維持する。実質組入外貨建資産については、為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。9月決算。
ネット証券
インデックスファンドを購入するには、ネット証券がおすすめです。コスト(手数料)が安いうえに、対面営業がなく不要な金融商品とつかまされる可能性が少ないからです。
自分は、楽天証券・SBI証券の2つに口座を作っており、楽天証券をメインで利用しています。iDeCoとつみたてNISAで買いたいものを取り扱っている方、または、どちらも口座開設は無料なので、とりあえず開設してみてインターフェイスが自分に合う方をメインにするといいと思います。このどちらかであれば、間違いないと思います。
iDeCo・つみたてNISA・特定口座
まずは税制優遇のあるiDeCoとつみたてNISAから始めるといいと思います。ただし、iDeCoの税制上の優遇措置は強力ですが、60歳になるまで原則として資産を引き出すことはできませんので、掛金の拠出額は慎重に決めましょう。それが不安な方は、まずはいつでも引き出せるつみたてNISAから始めるといいでしょう。
つみたてNISA(とiDeCo)の枠を使い切ったら、特定口座を使います。また、今まで長期分散投資をしておらず、まとまったお金がある方は、つみたてNISA(とiDeCo)の枠を使い切り次第(または使い切る予定であれば)、残りは一括で投資をします。
より詳しく理論的な考え方を学ぶ
より詳しく理論的な考え方を学ぶには、『普通の人が資産運用で 99 点をとる方法とその考え方』が参考になります。
3つの口座
今までのことを口座ごとにまとめると、自分の場合はこんな感じなります。
生活(収入・支出用)口座 : 住信SBIネット銀行の代表口座
生活防衛資金と絶対貯めなければならない資金(明確に目標額と目標日が決まっているお金)の口座 : 住信SBIネット銀行の目的別口座
資産運用口座 : 楽天証券
iDeCo : 楽天・全世界株式インデックス・ファンド※eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入したいが、楽天証券のiDeCoでは取り扱いがないため。
特定口座 : eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
保険を必要最小限にする
自分は子どもが生まれたら、ネットで最小限の掛け捨て型の生命保険だけは買おうと思っていましたが、結果として生命保険は買っていません。いざとなれば、妻も働けるのでいいかなと思っています。
「貯蓄が少ない」&「子どもが小さい」&「1馬力の家庭(または、収入格差が大きい家庭)」という条件を満たす場合は、ネットで最小限の掛け捨て型の生命保険を買ったほうがいいと思います。
ほとんどの場合、公開されていませんが、ネットの生命保険のほうがコストにあたる付加保険料が安いはずだからです。しかしながら、そこまで詳しくないので、ここでは具体的な商品はあげません。
保険は保険と割り切り(不幸の宝くじ)、貯蓄と投資はそれぞれ適した金融商品で行うのがいいと思うので、掛け捨て型をおすすめします。