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241229 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】1億ドル超え大ヒットが続々!「アツい香港映画」が戻ってきた

昨年、今年と、香港は興行成績1億ドル超えの史上最高ヒット塗り替え映画作品が次々出現しています。そのうち、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(原題:九龍城寨之圍戰)は今年前半まで、昨年歴代トップに立った『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』(原題:毒舌大狀)に逼迫し、接戦を演じてました。

この作品を大ヒット中の6月の香港で観てきたんですが、とにかく「香港映画」に一度でも熱くなった人には最高のエッセンスがたっぷり含まれています。アクション、キャスト、そして九龍城寨(砦)という懐かしい「あの香港」……そして、薄暗い中にも艶やかで華やかで、さらに活気いっぱいの空間。そのどれもが、「あの香港」を思い出させてくれるはず。

さらに、日本人にはわかりにくいですが、香港人にとっては作品の舞台が香港の中国への主権返還交渉から九龍城寨取り壊しにわたって展開するという点も心を揺さぶられる設定でした。今の香港市民の多くが「あの香港」を振り返るとき、その起点はほぼあの時代にあります。そして、中国から命からがら香港に渡ってきた人たち、そして香港で既得権益を握る人たち。決して公明正大ではなかったけれど、社会の秩序がそこで成り立っていた、そしてそんな秩序を守る人たちは庶民には手をかけなかった……そんなメタファーもたっぷり感じられる一作です。

そんな「あの香港」を舞台に描かれるこの映画でアクション監督を担当した谷垣健治さんにお話を伺うことができました。プロフィールを拝見すると、谷垣さんも筆者と同じ90年代を香港で過ごし、香港で夢を開花させた方。つまり30年前からずっと香港に寄り添って来た日本人です。

せっかくなので、アクション映画というあまりにも香港らしい分野を30年以上にわたり見てきた谷垣さんに、この映画そのものというよりも、わたしたちの脳裏にある香港のアクションシーンと今のそれについて比較的に語っていただきました。

香港映画、香港アクションに関心のある方にはぜひ読んでいただきたい1本です。

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