240718 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国はもはや「反日」ではなく「仇日」、蘇州日本人襲撃事件の裏にあった意識とは

出してから超特急で掲載していただきました（笑）。

蘇州の日本人親子殺害事件。その後、続報がないのでちょっと記憶に薄れつつある内容ではありますが、そんな今だからこそもっと俯瞰して見えるものがあるといえます。

この事件が日本で報道されたのが事件発生翌日早朝で、その直後から中国のメディアの動向を、SNSも含めてずっと見ていました。まずはSNSで日本の報道を引用した報告がなされ、ほぼその直後に日系メディアの日本語記事の翻訳版がなされ、中国メディアが一斉に報道したのは正午前後だった。明らかに、中国メディアにはなんらかのストッパーがかかっていたと思われます。まぁ、そのことは同じダイヤモンド・オンラインでも山谷剛史さんNewsweek Japanで西谷格さんが書いておられますが、中国に慣れている人からするとその舞台裏はすぐに分かる。

だからでしょうか、この事件に厳しい反応と注目を見せたのは、中国のメディア人及び元メディア関係者でした。彼らはすぐに経験から、その裏にある当局の操作と意図を感じ取り、中国メディアの報道論調やその後になって後手後手に動いた当局の発表や措置についてもその意図と背景を分析。記事になる情報やSNSに流れる「声」だけを無差別に追いかけていたら見えない点をそれぞれに指摘していました。その後、かなりのそんな書き込みが削除されていますが。

同様の出来事が、この直後に報道で明らかになった「食用油混載事件」でも起こっていますね。明らかに当局によって情報が抑えられています。このあたり、もうちょっと注意深くみていきたいと思います。

中国はもはや「反日」ではなく「仇日」、蘇州日本人襲撃事件の裏にあった意識とは