【ぶんぶくちゃいな】言論NPO「第12回日中共同世論調査」をどう読むべきか
9月23日、言論NPOが今年で12回目になる、中国との共同調査による「日中世論調査」を発表、同時に開かれた記者会見で同NPO代表の工藤泰志氏自らがその内容を解説した。
12年間に渡って続けられているこの調査は、中国と日本の間の世論実態を知ることができるデータとして多くのメディアに引用される「権威的資料」となっている。だが、2011年に発表された同調査(第7回)についてわたしは「なにを世論と呼ぶのか――第7回・日中共同世論調査比較結果読後感」という記事で同調査の欠陥を指摘した。
あれから5年経ち、同調査がいかなる日中の「世論」の実態を描けているのか、ここでわたしなりに読み解いてみる。
●5年前の問題点
第7回調査でわたしが最も気になったのは、その調査方法だった。アンケート調査はそのやり方で答えの傾向が大きく変わってくるのは、日本では小学校でも教えるほどの「常識」である。そんな常識から以下を指摘した。
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