ネット不安ばかり煽るマスメディア/外国人観光客増で住民困惑 レトロな街並み大阪・中崎町(日経新聞)

…という記事なのだが、このサムネイル写真を撮ったとき、記者は「外国人観光客」の許可をとったのだろうか?

個人的には「ネット」に対する理解の違いが根底にあると思う。もちろん、家を出た途端、知らない人がカメラを自分に向けていたりするのは、ネットとは関係なく不快であることはわかる。だが「無意識に撮られた自分の写真や家の写真がネットに上がるとヤバい」とひたすら思わせてるのは、今の日本のメディア報道だ。特に伝統メディアは基本的に自分たちのネットに対する敵愾心をネット関連報道に込めるきらいがあり、こうした記事もその一環。マスメディアの弊害が住民にもたらした不安を、マスメディアが報道してますか?

ネットが生活にとって欠かせない存在になり、それこそこの町並みに住む人たちもネットを使っているはずなのだ。なのに、「ネットはやばいよ」という一面しか強調しないマスメディアがますます読む者/聞く者を不安にさせる。いまや、観光客が楽しんだ旅先の写真を思い出としてネットに上げる行為は、マスメディアがやってきてこうやって勝手に撮られて都合の良い文言をつけて発表されるよりずっと確率的に安全だ。

実は今、ある海外のドキュメンタリー番組の制作にちょろっと関わりつつあるのだが、「日本ではカメラに偶然写り込んだ通行人の顔もモザイクかける、そういうのが常識だと思われつつあるんだよ」と口を酸っぱくして伝えた。街でわざわざ撮影してるのに、インタビュー相手の顔以外全部モザイク、とか、世界の常識からいって基地害沙汰である。これじゃ日本ではドキュメンタリーなんて、本当に撮れなくなっちゃうよ。

#ネットよりもっと怖いよマスメディア

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ふるまいよしこ
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