230601 【現代ビジネス】寄稿:「坑道のカナリア」香港人漫画家の連載打ち切り、軍スローガンをネタにしたお笑い芸人は「罰金2.6億円と無期限興行停止」…庶民から「笑い」さえもぎ取る中国統治
40年間、香港の人たちが毎日楽しんできた政治風刺漫画家、尊子さんの漫画が、最後の掲載紙「明報」で打ち切りに。
香港の主権返還が中国と英国の間で話し合われていた時代に漫画家としてデビュー、もちろん香港の返還にまつわる話題、加えて彼らが描くコミカルな中国共産党トップらのキャラクターは現実の「中国」よりもずっとずっと市民の身近な存在でした。その彼の漫画が、昨年7月に行政長官に就任した李家超・元保安局長の政府で、半年間に6回も批判された結果でした。
いまもまだネットには、彼の漫画がまだ続いていれば今目の前で起きている香港の日常をどう切り取るだろうか、といった議論が交わされています。
一方、ここ10年ほど中国の新しい若者文化になっていた、スタンダップコメディの世界でも、大激震が。何を直接比喩したわけでもないのに、お上の逆鱗に触れて、スタンダップコメディの人気興行主に「無期公演中止」が言い渡され、やはり中国のネットでも議論が続いています。
庶民がクスリとでも笑えば、高官が風邪をひくのでしょうか? 中国はますます笑えない事態に突入しているようです。
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