240131 【現代ビジネス】寄稿:「習近平もサッカーファン」 なのに中国はなぜあんなに弱かったのか? 「中国で爆発的に視聴されたドキュメンタリー番組」から透けて見える「衝撃」
以前、某日本人ライターさんから「いつか中国サッカーの取材に行きたいんです。そのとき、お手伝いをお願いするかもしれません」と言われて、「え、中国サッカーって、日本の読者も注目するくらいなんですか?」と尋ね返したことがあります。
というのも、中国人の友人たちの間では「また負けやがって」「八百長だろ」「いい加減にしろ」……みたいな声ばかりが流れていて、それこそ「国罵」という独特の罵り方が飛び交うのが中国サッカーだったから。
そのとき教えてもらったのは、中国のチームに日本人監督や選手が誘致されており、そのこともあって関心が集まっているんだよ、という「日本側事情」でした。知らなかったー。
だから、その後、外国人監督が「追い出され」たり、逆に大歓迎されたり、といった記事を見ると、その時のやりとりを思い出してました。そして、とうとうサッカーの世界で汚職取締りが……というニュースが流れた時、今度は文句たれつつずっと中国サッカーを見てきた友人たちの顔が……
とにかくサッカーは中国人たちをヤキモキさせ続けるゲームになってしまった。
だからこそ、1月初めに放送された汚職ドキュメンタリーにスター選手と元サッカー協会監督が出てきて、賄賂をもらったことを告白したときの衝撃は相当なものでした。SNSのタイムラインがその衝撃を語る感想で埋まってました。
それにつられて記事を読み続けていくうちに、あれあれ、「大規模汚職」のはずなのに、なぜこの2人にばかり焦点が当てられるのか。この2人にどんな特別なことがあったのか……と、とにかく手当たり次第に流れたネタと、関係者逮捕時にスクラップしていた記事を掘り起こして読んでいると……不思議なことにスポーツメディアの記事が削除されてたんですよね。残してあった魚拓を読んでみると、えっ、こういうことがあったのか……?
ということで、掘り起こしたお話が中心です。「中国」がサッカーにかける情熱をお読みください。
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