産業保健提言シリーズ ⅩⅢ 産業保健を考える時、 大切にしておきたい基軸とは
1.健康を語る時 先ずはその中核(定義)を押さえておきたい
世界保健機関憲章前文での健康とは
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的 にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
産業保健の範疇で考えると
肉体的⇒健康診断から学び維持、改善を図り
精神的⇒ストレスチェックにより気づき、セルフケアや専門家の協力で改善そしてより良い状態に
社会的⇒中核となるコミュニケーションを大切に、その醸成に努める
と言う事になるだろう。
2.人間社会で起こることに 理屈では説明できないことがある(^_-)-☆
子供の頃、年寄りから「痛いの痛いの飛んでいけ」ゃ「ちちんぷいぷい」等のお呪いで何だか上手くいった経験がある
スピリチュアルの世界を善用しても良いのではないか
又、今ココに注目したマインドフルネスも役立ちそうだ
3.マズローの欲求理論で 多くのことが理解(説明)できる
〇外的欲求=安心安全と言い換えることが出来る
(仮に偏った行動を当事者がした場合、それが当事者にとっての安心安全のための行動であると理解すると腑に落ちることが多い)
〇承認欲求=褒めて育てる事で満たされる
〇自己実現欲求=上司が責任を取る体制下での放し飼いで満たされる
4.人間社会を混乱させている 原因の一つは「評価する概念」である
この厄介な概念を手放し、全てを受入れる
ただ、その存在を評価せずありのままに受け入れる
物事を俯瞰的に観ることが出来れば多くの混乱はなくなるものと思います