序破急
先日こんなポストがありました。
ナオさんはどこでこんなことを勉強してきたんだろうか?
泉の如く湧いて出てくるお話に、ただただ感心してしまうばかりです。
序破急って?
起承転結も序破急も、文章の構成を示すものです。
起承転結は四部構成、序破急は三部構成です。
以前プレゼン資料を作る時に「全体は四部構成、各ページは三部構成で」
と言われました。
電子機器関連の展示会(CES)で執行役員が使う資料作成を依頼された時に、
こんなことを言われました。
章が4つ、節が3つ(タイトル→中身→結論)にすると判りやすい。
人間は1度に3つまでしか覚えられない。
3は戦略数字なので収まりが良いとか。
その方は口癖のようにおっしゃっていました。
嬰とか変とか
次女が音楽のテストで譜面にシャープ、フラットの記号がいくつか書かれているものに対して「これは何調か」という問題が全滅でした。
まぁ普通の人は全滅ですよねww
でもこれから大学で音楽やるって人には必要な知識だそうです。
この上の図に嬰とか変とか書いてありますが、右回りが嬰種長音階、左回りが変種長音階と言います。
上から右回りに進むとシャープが1つずつ増える、左回りに進むとフラットが1つずつ増える。なんだかさっぱりわかりませんねw
判りやすく鍵盤の絵をかいてみました。
何が判りやすいって?白鍵は音の名前が1つしかないけど、黒鍵は「○の半音下」もしくは「△の半音上」って2通りの表し方があるということです。
一番判りやすいところで、主音がド(ハ)のハ長調の時にドレミファソラシドって弾くと、黒鍵をひとつも使いません。これが基本ですからね。
「ド」と「レ」の音程は間に黒鍵が入っているので「全音」
「ド」と黒鍵(C#)の音程は「半音」音程の関係になります。
主音がソ(ト)のト長調の時は五線譜のシの所に#が入ります。
つまりシを弾くときは半音上の黒鍵を弾いてねと言う意味です。
このルールで弾いてみると、各音の関係がハ長調の時と同じ間隔になります。
いまこれ書いている時は、横にキーボード置いて弾いているから判りやすいですけど、イメージできるかなぁ?
私がこれを初めて知った時(中学生までに習っているはずなんですけど…)
目からウロコでした。
音楽理論なんて言葉を知ってからは奥が深いと思う様になりました。
12/16に次女がやっている合唱団の先生宅で、クリスマス会がありました。
駅までピアノの先生と合唱団のお仲間を迎えに行きました。
あ、私はただの送迎運転手ですw
先生宅までの道中で自然と音楽の話になりました。
そこで「嬰とか変って誰が名付けたんですかねぇ?」と聞いてみました。
お二方ともご存知ないとのこと。
調べてみました。
もともとは雅楽で使われていたものだそうです。
雅楽の音程は宮→ド、商→レ、角→ミ、徴→ソ、羽→ラに相当する音程になります。相当するというのは宮と商が全音の関係と言うことです。
それだけでは複雑な音を現わせないとのことで宮の半音下として「変宮」、徴の半音下として「変徴」が基本の五音に加えられたものが
「呂旋七音音階」となったそうです。
「変宮」はドの半音下なので「シ」、「変徴」はソの半音下なので「ファ#」ですね。
この他にも「律旋七音音階」は「嬰商」と「嬰羽」が加えられています。
両方の音階が混ざるとうまく行かなくなりますね。そのことを「呂律が回らない」と言ったそうです。
1日の中に雅楽が元になる言葉が2つも出て来るなんて、
思ってもいませんでした。偶然はありません。
実は雅楽の基本の五音だけで出来ている曲もあります。
4番目のファ、7番目のシが抜けているので、
「よなぬき音階」とも言われています。
例えば鉄道唱歌、金太郎、桃太郎などなど。
北島三郎の「函館の女」は黒鍵だけで弾けますね。
新しいところだとボカロ曲で有名な「千本桜」も弾けるかな?
今日はここまで!