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倒産した不動産屋から130万円回収した話_5
地盤調査
手付を納めたことで土地の地盤について調査することが可能となりました。
Yさんの会社では地盤の調査をして、何も問題なければ通常の基礎を作ってその上に家を建てます。もし家を建築するだけの強度が確認できなかった場合、柱状改良を行います。
上物の図面にある柱が乗る部分(地面)に穴を掘り、地盤の固いところまで掘ってコンクリートを流し込みます。そのコンクリートの柱の上に上物の柱が乗るようにします。そうすると地盤の緩い土地でも家の重みで沈まないように家を建てることが出来ます。
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ジオテックさんの行った試験は「スウェーデン式サウンディング試験法」というもので、先端がスクリュー状になっている鉄の棒を地面に立てて、重しを付けてグリグリ回しながら地面にねじ込んでいき、一定の深さを掘るのにどれぐらいの回転数、重しを付けたのかで地盤の強度を算出します。
抵抗なく入って行けば軟弱、進まなければ強固な地盤と判断します。
ねじ込んでいる時の感触や音でも、赤土、砂、砂利層、岩盤などが判ります。
試験の結果は・・・
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ババーン!「地盤改良が望ましい」でした。
なんか話が違うね。頂いていた擁壁の構造図では土地の下に擁壁に繋がる構造部分があって、そこにスクリューが当たって止まると思っていたけど、それ以上に深く入っているようでした。
そのことを〇〇不動産へ伝えたところ「調査いたします」とのことでした。
しばらく経っても何の進捗もありませんでした。
えー、困るじゃーん!なんも進まないじゃーん!ってことをYさんにもお伝えしたところ、
「それじゃあ、こっちはこっちで調査しましょう!」
と。心強いことを言ってくれますね!うれしかったよ!
手始めに〇〇市役所の土木課へ行って、造成工事を行った時の図面を入手しました。造成はM建設が請け負っていました。そこそこ大手なので工事の質は信用出来ます。これを知ったことで大分気が楽になりました。
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破線の下は地山で土地の下に擁壁から延びている構造体は存在していませんでした。
図面に黄色く塗ってあるところは盛土です。どうやらこの盛土に改良剤を混ぜて盛った後に転圧機を掛けたか、ブルで均したかやったみたいです。
そんなもんでよく「地盤改良した」って言ったなぁ・・・
不動産屋さんから聞いていた話と大きく異なることがはっきりしたので、瑕疵担保責任に基づいて解約の申し出を致しました。