先輩の生霊
先輩の生霊を見たことがあります。
もう30年ぐらい前の話なのですが、地元が同じで仲の良い先輩がいました。
その方は自分とは別の部署所属で、執務フロアが3F、私は4Fでした。
いつも5時過ぎの休み時間には3Fにある先輩の執務エリア横の休憩所で
一緒にコーヒーを飲んだりくだらない話をしたりしていました。
ある日、いつもと同じように3Fの休憩所へ行った時のことです。
「今日帰りに車で送ってもらえないかな?」と言ってきました。
とても体調が悪そうでした。
「構いませんよ。でも今日は1.5h残業する予定だから、
6時50分まで待っててもらえませんか?」とお伝えしました。
「わかった、ここで待ってるよ」と。
残業時間になり仕事を進めていましたが、ちょっと難しいところが出てきて
しまい残業が延びそうになりました。
どうしようか悩んでいるところで6時50分になりました。
まずいなぁ・・・と思いながら明日までに片付ける予定の物だったので、
そのまま進めました。
「30分ぐらい遅れてもいいかな」と、甘えが出てしまいました。
それがいけなかったのかもしれません。
7時15分頃。
私の席から目の端に階段の防火扉とエレベーターが見えるのですが、
どちらの扉も開いた気配がないのに先輩の姿を目の端に捉えました。
「待ちきれなくて上に来ちゃったかぁ・・・」と思いました。
エレベーターを降りてそのまま真っ直ぐ歩いていくと
4Fの休憩室があります。そこに行って待っているのかなと思いました。
先輩の作業着は使い込んでいて色がだいぶ落ちているのですが、
いつにも増して白っぽく見えます。
しかも人が歩くと頭が若干上下するものですが、
台車に乗せられているかのようにスーッと一直線にゆっくり動いています。
後ろから行っておどろかせてみようかなと思い、
そーっと行きましたが見当たりません。
休憩所にも事務所にもいませんでした。
そんなことをやっているうちに7時20分となり、
2hの残業時間が終了しました。
片付けて3Fへ行ってみると休憩所で先輩がテーブルに突っ伏しています。
「さっき上に来ましたか?」と聞いてみると、
周りで作業している方々が「ずーっとここに居たよ」と。
本人に聞いてみると、
先「何時ごろに見たの?」
私「7時15分頃ですけど・・・」
先「その時上に行こうかと思って腰を上げかけたけど、
動けなかった・・・」
私「魂だけ上に来ちゃったんですかね?」
その件以降、生霊を見ちゃった人、生霊を飛ばしちゃった人として
社内のあちこちでこの話を聞かれるようになりました。
もう30年ぐらい前の話ですが、よく覚えています。
推しのYoutuberの方がライブで怪談をやるということで、
この話をまとめて投稿させていただきました。
↑2:02:00ぐらいから読んでいただきました!
普段はつけめん15kgとかペロリみたいですww
この他にも見えちゃいけないものが見えちゃったり、
乗せちゃいけないものを、車に2時間乗せて走ったり、
連絡先を書いてもらって後で電話したら・・・
なんて話がありましたが、最近はあまりないなぁ。