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吟遊詩人見習いのサーニカ

 今から200年くらい前のむかし、ヨーロッパの小さな町の公園で、ブックバンドでとめられた教科書を手にして、泣いている12才の少女がいました。


 少女の名前はマーヤ。マーヤは学校の友だちとケンカしたて、帰り道のこの公園で泣いていました。


 そこにリュートを下げ、赤い山高帽を被った少年が現れました。少年の名前はサーニカといいました。

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