1つのスポーツの出会いから会社経営につながった
大学生の頃BMXにはまった。
BMXとはバイシクル・モトクロスの略で自転車競技の一つだ。BMXの特徴はそのコンパクトさにある。タイヤのサイズは20インチ。ハンドルは360度回る。
中でもフラットランドと呼ばれる、平らなところでトリックを競うジャンルが私にはしっくりきた。
BMXを購入してから1年後、まさか自分がオーストラリアに行っているとは思っても見なかった。大会などに出たわけではない。ただただBMXに乗っていたかった。大学の授業やテストを全て休んで、これだけにのめり込みたいと思った。
ワーキングホリデーのビザを取得し、大学に1年休学の申請をした。
1年間オーストラリアで死ぬほどBMXに乗った。
現地では友達もできた。
肝心のBMXはさほど上達はしなかったが、異文化にふれることができ、その中で英語のスキルと知らない人と話す度胸が身についた。
英語に関しては、日本で教科書を勉強するよりも、実際に使いながら勉強した方が断然身についた。はじめは電子辞書がないと恥ずかしくて喋れなかったが、いつの間にか使わなくなった。ただ、毎日文法や単語の勉強をしていたのは覚えいている。
しかし、今思えば、英語スキルよりも、異文化に触れたことのほうが意味があったと思う。間違いなく、視野が広まり、いろいろな考え方ができるようになったし、受け入れられるようになった。
おかげで大学を卒業後、大手企業に就職し、学校の先生に転職、そして今度は体操指導専門の会社に転職し、最終的に地元に戻って体操の会社を設立するという数奇な人生を歩んでいます。器械体操もできないのに笑。
スポーツ1つを侮ることなかれ。
あの時BMXに手を出していなかったら、今頃は平凡なサラリーマンだっただろうな。
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