コンテンツを邪魔する以外に広告は成り立たないのか?
広告はみんな嫌いですよね。
なぜ嫌われているかというと、コンテンツ(番組)をインターラプトするからです。「あ、もぉ、いいとこでCMかよ」「いいかげん、早く試合はじまれよ」「この広告が邪魔でサイトが見えないよ」と、みんなこう思うわけです。で、どんどん広告は嫌わていきます。
私も20年ほど広告制作をしてきましたが、見る側の立場でいうと、広告は邪魔です。嫌いでした。テレビ番組はオンタイムでなんか見ません。CMをスキップして見ていました。悲しいことに広告会社の社員のほとんどがそういう視聴態度です。
でも、私は、”嫌われている・邪魔者になっている”広告だからこそ表現を考えて制作するべきだと、ずっと思ってやってきましたが、そんな意識はスポンサーにはありません。どんどん広告表現は衰退しています。広告出稿も減って、いまや広告は斜陽産業です。良い人材も入ってきません。
広告会社はこの先どうなって行くのか、不安しかありませんが、それはさておき。
とにかく、このコンテンツをインターラプトする存在を変えて行かないと広告は生き残れません。
うざい、邪魔くさい、長い、どうでもいい、それが広告です。そこをどうにかしないと。広告はそういう存在だと、スポンサーはしっかり理解しないと現状は変わりません。
しかし、では広告をなくしましょう!となると、広告収益で成り立っていたメディアの存亡に関わり、視聴者の視聴態度・視聴環境にも変化が訪れます。すでにYoutubeはそうなりつつありますが、有料視聴です。
現在、無料で視聴しているキー局のテレビ番組にすべてお金を払うのです。
どっちがいいですか、皆さん?
テレビは無料という発想を捨てないといけないのです。コンテンツオンデマンドへの変革です。
バレーボールワールドカップが見たいから3,000円払うのと、無駄なCMをだらだら見させられるのと、どっちが良いか?
3,000円か・・・と思うかもしれませんが、CMを見させられたばっかりに、ジャパネットで”買わなくても良い炊飯器29,800円”を買うよりマシではないでしょうか?
私は前者(有料視聴)を選びますけどね。皆さんはいかがでしょう?