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写真を上手に撮るコツ
「城を巡る旅」からの京都で写真をたくさん撮りました。
できるだけ上手く良い写真を目指したのですが、簡単なコツを少しだけ。
プロでもそうなのですが、写真はたくさん撮ります。特にいまはデジタルなので、撮って⇒確認して⇒消して、でこれをこなせば誰でも写真のクオリティは上がっていきます。
今回、京都の仁和寺の五重塔の塔を例に、写真のコツを解説します。
五重塔のような高い建物はどこから見るかで印象が大きく変わります。もちろん近くで見れば迫力は出ますが、塔の印象が変わりますし、建物としての美しさも半減します。
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で、ここから建物との距離を考えていきます。少し離れます。
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悪くはないです。もっと離れてみましょう。
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さらに離れると?
お寺全体の雰囲気も出てきますが、何が撮りたいのか焦点が曖昧になります。
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臨場感にも欠けてしまいますよね。
塔のアングルを変えてたらどうなるでしょう?
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塔の正面から捉えるより、少し斜めのほうが塔の美しさが際立つことに気づきます。
今度は、ここから距離を詰めていきます。
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迫力が出てきました!
さらに寄ってみます。
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塔の美しさが際立つサイズとアングルです。斜めからが良いですね。でも、手前の木々がちょっと邪魔なので、手前の木々とアングルのバランスの良いところを探します。
そして、最後に、トリミング(ズーム)とデジタル調整して完成です↓
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一見で、「この距離、このアングルが正解だ!」と分かる人はなかなかいません。
試行錯誤を繰り返して正解に近づくのです。
写真なんか素人の私が、大変失礼いたしましたが、写真に限らず、事象や人物と向かい合う距離感と姿勢は同じなので、僭越ながら記事にしてみました。