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落語界の人間国宝

私、落語も好きでして、いまはそれほどでもないのですが、かつては年間100日は寄席・落語会に通っておりました。
好きだったのは、志ん朝、談志、小三治の各師でした。


22日に伺いましたのは紀伊国屋寄席。
トリはこの度人間国宝となった五街道雲助師匠
これがね、どうもピンと来てない人が多い。
たしかに、いままでの落語界の人間国宝と言えば、柳家小さん、桂米朝、柳家小三治といった超ビッグネーム。で、4人目が「雲助」となると、確かにネームバリューは劣る。ご本人も、この名で人間国宝でいいのか?と自問していらっしゃる。
苦肉の策っだたのかもしれませんね。
人間国宝は芸術各分野に平等に与えないと不公平。小三治師匠が亡くなって、落語界に人間国宝は0人。誰か選ばないと。誰? 誰がいいの?
意見がたくさん出たでしょうね。
芸歴、芸風、人品骨柄すべてが適していないとダメなんでしょうね。
というわけで、関西で言えば桂文枝? いやイメージ悪い。関東で落語協会の香盤を見ると、馬風、文楽、木久扇と順番に見ても適格者なし。小朝、さん喬あたりも候補として上がったでしょう。小朝師匠はまだ若いのでは? さん喬師匠には「また柳家か?」って言われたはず。
そうなると、前述の条件を満たすのは雲助師匠くらいとなる。
ここではっきりさせておきますが、私は五街道雲助師匠が人間国宝に相応しくないとかそういうことは申しておりません。
雲助師匠の落語は大好きです。なんたってあの口調。冬の噺が抜群に上手いですね。ほろっとさせる。昨日の「お直し」も良かった。文句なんかありません。ただ、ご本人がおっしゃるように「五街道雲助」で良いのかという不安は残る。雲助師が「金原亭馬生」を継いでたらなぁ。。。(当代には失礼だが)
ここから名跡変更はできないんですかね? 「雲助」で貰ったら変えちゃだめなんですかね? 
「五街道雲助」をみんなで大名跡にいたしましょう。

ちなみに、人間国宝になると年間200万円のお手当がいただけるそうです。


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