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力士の四股名の話

 相撲観戦歴は50年になりますかね。いちばん夢中になったのは大関貴ノ花。貴乃花のお父さんですね。100㎏ちょっとの身体で大関になって優勝2回。当時の幕の内の平均体重は130㎏くらい、現在の平均は160㎏ほど。貴乃花が活躍してた頃の最重量力士は高見山。170㎏くらいか?一説によると200㎏はあったとも言われるが。そんな中で100㎏そこそこで大関を10年務めたの凄い力士だった。
 今回は体重ではなく四股名の話。いまは何ともしっくり来ない四股名がたくさんあるのですよ。順番にご紹介します。
 
①欲張りな四股名
龍とか豊とか翔とか鵬とか勝とか良い字を使い過ぎ。強さを求めた四股名ということは分かるが、詰め込み過ぎ。豊昇龍とか琴勝峰とか大翔鵬とか伯桜鵬とか。一発で漢字変換できないし。

②四股名被り
白鵬と千代白鵬、東白龍と朝白龍、など。同部屋?いや、何部屋の力士だっけ?と混乱する。

③無理に親方から一字貰うな
佐渡ヶ嶽部屋は「琴」で揃えすぎ。で、たぶんネタ切れで琴奨菊とか琴惠光とか、前述の琴勝峰などひねり過ぎの四股名が多い。「琴」が付けられるのは佐渡ヶ嶽部屋だけなので、佐渡ヶ嶽部屋出身の琴風は弟子には琴は付けられず、「風」しばり。豪風、嘉風はいいが、友風は四股名としては優し過ぎではないか。伊勢ケ浜部屋の師匠旭富士のところは全員「富士」。照ノ富士、翠富士、錦富士、尊富士、熱海富士、宝富士。でも、北勝富士は北勝海の八角部屋。北勝海の師匠が北の富士なので。「富士」は旭富士だけのものではない。ちなみに北勝海の弟子に北勝力がいるが、北勝鬨は伊勢ノ海部屋。貴乃花の弟子の「貴」しばりもいい四股名はない。貴景勝も欲張り過ぎだし座りが悪い。高源治もそうだ。貴乃富士もどっかで聞いた四股名。で両名廃業。琴欧州の鳴戸親方は弟子に「欧」の字を付けているが、欧州出身でもないのに「欧」の字を付けられるのはどんな気持ちか。それを言ったら、栃木県出身じゃないのに「栃」付けられている春日野部屋の力士も同じか。

④キラキラ四股名
相撲界にもキラキラ四股名はある。天空海と書いて「あくあ」。これはちょっといただけない。

⑤日本らしさを感じない四股名
これがいちばん嫌。国技相撲の四股名は、漢語ではなく大和言葉にすべき。天照鵬、玉正鳳、東白龍、伯桜鵬、朝紅龍、琴勝峰、豊昇龍、これがすべて中国人の名前に見える。この流れは朝青龍からか。敢えて、大和言葉を避けているとしたら怖い。読みに関しても、山を「ざん」と音読みにせず「やま」と訓読みにして欲しいのだ。だから、「美ノ海」(ちゅらのうみ)もちょっとイヤ。美ノ海はとてもいい力士なのだが。
 
 と考えますと、「大の里」はシンプルでいい四股名です。他に好きな四股名は、朝乃山、豪ノ山、平戸海、錦木など。四股名がいいとその力士も好きになります。琴勝峰も好きな力士なだけに、この思い詰め込み過ぎの四股名を何とかして欲しい。もっとシンプルに千葉県柏市出身だから「琴柏」がいいと思うのだが。柏戸の「柏」でもあるし。
 やはり、「琴櫻」っていい四股名。「琴」が付いていい四股名ってそんなにない。琴櫻の他には琴錦、琴ヶ梅くらいか。だからよ~く考えると「琴欧州」ってふざけた四股名でしょ。ブルガリア出身だからって「欧州」で括るのは雑。私が四股名を付けるなら、琴黒海(黒海に面している)、琴深山(バルカンの森深い山から)、琴武佐良(ことむさら ブルガリア最高峰ムサラ山から)、琴叡智(ことえいち 首都ソフィアから)などどうだったか。琴欧州よりはいいと思うのだが。

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