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王鵬の違和感

 王鵬。現在大相撲一月場所で台風の目となっています。祖父は大横綱大鵬、父は貴闘力。体躯も申し分なし。相撲も巧くなってきた。惜しむらくは、お父さんほどは行かなくてももっと闘志が前面に出るといいなとは思います。というふうに、私は王鵬を買っていますし、応援しているのですが、一つだけ言わせてもらいたいのが、四股名。
 
 王鵬

 中国人が読んだら「ワン・ペン」です。そうです。四股名というより中国人の名前風で、そこに違和感満載なわけです。
 大鵬から「鵬」を一字貰ったのはいい。わかる。大きいみたいな似てる字ないかな~で、出てきたのが「王」で「王鵬」。ん? 中国人みたいじゃない?って誰か気づいてあげないと。
 相撲は日本の伝統文化です。歌舞伎と一緒。歌舞伎に外国人がいないように、力士に外国人は否定派なのですが、いまはもう割り切っています。でもね、四股名にはやはり日本の伝統と文化と武士道と大和魂を込めてほしいと思うのです。いくら相撲が国際化してきたからと言って、琴アマゾンとか琴X(エックス)なんて四股名はイヤですよね。
 最近多いのが、欲張り四股名。良い字をたくさん詰め込んでちょっと暑苦しい四股名。豊昇龍とか琴勝峰とか伯桜鵬とか。で、読みにくいし、一発で変換は不可能。ある種キラキラ四股名。それに比べて、大の里、琴櫻、平戸海、錦木、いい四股名です。けれん味がないというか、竹を割ったようなというか、潔いというか、とにかく好感が持てる。
 十両、幕下に行くともっとキラキラ四股名があります。東白龍、琴栄峰、風賢央、魁清城、朝白龍、東誠竜など。中国人?みたいな名前だったり、寿限無ふう欲張り過ぎだったり、「さきがけ、きよい、しろ」と入力してやっと出てくる「魁清城」とか。極めつけは「天空海」でしょうな。これ読める人は相撲ファン以外いない。

 本題に戻ると、王鵬です。さすがに永久欠番的な「大鵬」を継ぐのは憚られると思うので、いい四股名を考えてあげたい。すぐ浮かぶのは、王の読みを変えずに「凰鵬」。威厳は増したと思うが、鳳凰の間違いと思われてもシャクですね。「おう」は諦めて、翔鵬(しょうほう)、でも翔猿と同部屋?と思われるか。お父さんから一字貰って「闘鵬」(とうほう)、本人嫌がるか。宰鵬(さいほう)、強さが感じられないか。魁鵬(かいほう)、友綱部屋所属と間違えられるか。雷鵬(らいほう)、欲張り感あるか。難しいなあ。。。
そう考えると、白鵬はいい四股名だ。白鵬を貰うか。色白だし。二代目白鵬。なぜ?って感じだよね。大鵬が恐れ多いからと言って、「中鵬」や「小鵬」では遠慮し過ぎてるし。大錦と小錦はあるのに、大鵬と小鵬はないか。「統鵬」(とうほう)はどうでしょう。ちょっと上に立つ感じあると思う。

 う~む。今日のところは「統鵬」で。


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