養子当事者の声をお届けしました
特別養子縁組家庭を支援している「エレパ二山口」さんが主催した研修会で講師として環の会・Youthの会(環の会で縁組をした養子当事者のグループ)のメンバーが、養子を育てていらっしゃるご家族に向けてお話ししました。
参加したメンバーの感想をお読みください。
■テリングが当たり前ではないという驚き (21歳・男性・Yochi)
今回エレパニ山口さんの研修で講師として参加し、外部の方と特別養子縁組について話す貴重な体験をさせていただきました。やはり私は環の会の中で育ち、テリングは当たり前、子ども主体が当たり前の環境下で育ってきてとても幸せだなと改めて思いました。
研修の中でグループディスカッションがあり、近所の方には説明せず、聞かれても答えなくていいという意見が出て皆さんが同意されていて、他ではそうなんだと少し驚きました。周りの方へ秘密にしていることがその子のことを認めていないことにはならないのかなと思いました。
様々な人と出会う中で特別養子縁組についての自分の意見をまた考えていきたいと思いました。
■自分たちの言葉が意味を持つことを実感 (20代・女性・Yukki)
まずは、講演を終えられたことにホッとしています。
養子縁組の支援者の方が想像以上に多く、メモを取りながら熱意を持って聞いていただけた方も多いと感じ、嬉しかったです。
講演の中では、
①テリングは必ず行わねばならないものであること。
②テリングは、行い続けるものであるから、1回ごとのテリングについては成功、失敗と判断出来るものではないこと。間違いを恐れずに、テリングを行っていってほしいことを、グループディスカッション以降の時間では皆さんにお伝えしました。
この2つのメッセージを聞いた方が、今後の支援に向けて自信と勇気が持てましたと言いながら、涙を流されていたのはかなり印象的でした。
また、講演内容についてどの内容に興味を持ったかという設問では、「産みの親に書いた手紙」についてお話したことを上げてくださった方が多く、私たちユースの一つひとつの言葉は、多くの人たちにとってかなり大きな意味をもつことを実感しました。
今後も活動に楽しみながら向き合っていきたいと思います。
■新しい発見 (20代・男性・Ricky)
今回、初めて外部での活動に参加しました。
自分の素直な感想を伝えることができたのはすごくいい機会でした。
ブレイクアウトルームでのおしゃべり会では外部の団体や児童相談所の方々、他の団体で子どもさんを迎えた家族との話は自分の中で新たな認識を広げられました。
また外部の活動に参加することで伝えるだけでなく、より多くの人の話を聞いてみたいと思いました。
ありがとうございました。
■これからも力になりたい (Youthの会・会長 志村歩)
今回、聞いてくれた方々はYouthの「ポジティブ」さを感じてくださったようで、話をさせていただけて本当に良かったなと感じました。
これからも頼もしく心強いYouthの仲間と共に特別養子縁組にかかわる全ての人の力になれるように活動してまいりますのでご支援のほどよろしくお願いいたします。