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オリジナルって何 - Original = ?

バックパックを新調しよう。
そう思い、手当たり次第にググって探す。

横開きできるやつが良いな。色は社交的な場面でもイケる黒かな。横開きできるけど、リュックの端から端まで全部開いちゃうタイプは嫌い。大きすぎず小さすぎず。型崩れしにくい。ロゴとか無いってより存在感ちょっとだけのやつ…

どんどん条件を絞ってくと、とあるバックパックの元にたどり着いた。あれ、これ誰かが使ってるの見た事ある… あ、あいつか。懐かしいな。会う機会も無いと思うが、まあ元気にやってる事でしょう。———

学生時代、誰かが持っているものを買ったら、「おいパクんなよw」と言われる事があったと思う。筆箱、靴、服、ヘッドホン、イヤホン、カバンetc… これらいずれかが誰かとかぶる事はあったりする。そこで、特定の誰かとかぶるのはなんかやだと思う人もいた気がする。自分はそこ気にしなかったけど。同じ物を買う、持つというところに嫌悪を抱く人はやっぱり世の中いるんだろう。

そういう人に随分前から聞きたくて堪らない事がある。じゃあなぜ量産品を買うんじゃ。持つんじゃ。(ノブっぽく)他人と被りたくないのなら、限定品かオーダーメイドか、果ては自分で作れば良いんだと思う。自分が先に手に入れたから、それを知ってる人は違うの選んで。という暗黙の風潮に、小中高では大体遭遇するんじゃないだろうか。今考えれば最高にくだらない。というか矛盾である。量産品を、1人がゲットしたら他の人は後から選べばパクリと言われる。しかも基準もあやふやだ。スマホやPCとかペン類は被って当然というか、被っても何も言われない。しかし服やヘッドホン、筆箱やカバンになるとパクんなよ的な何かがある。それはおかしい気がする。買う権利も選ぶ権利も皆にある。誰かが持ってる同じ物を、コレ良い!と思って買うのも個人の自由なのだ。そこにパクりと言われる筋合いは無いと思う。同じ物を持たれても仕方がない物をその人は買っているのだから。

と、いう訳で、あー誰々が昔使ってたなあという例のバックパックを全く同じ色買うつもりでいるんだけど、もうちょっと悩んでから決めよう。

パクりの話も大概だが、まあそもそもオリジナルとは?っていつも思う。自分で作った物、こだわり、価値観、アイデアは、自分の頭の中にあるあらゆる記憶から複合、応用して生まれるものだと思う。最初は皆、真似から物事を学んでいく。アイデアとか視点とか、そういうのは全部誰かや何かの真似が介在してるのではないのか。だからぶっちゃけ本当の意味での素、オリジナルは果たして自分や自分の周りに存在するのか。と考えてる。それに、たとえまだこの世に無い物を生み出したとて、その人の事を知らない誰かが、同じタイミングかつ自力で全く同じ答えに辿り着く事なんて歴史上でもある事なんじゃないだろうか。それをパクりとは呼ばないのだろうが、どちらが先に生み出したか、お互い創造物を守る為に親権争いはせざるを得ないのかもしれない。「オレもそれ思いついたのに…」と今までに感じた事はないだろうか?それはまるで、自分のアイデア、価値観が誰かに寝取られたかの様。でも個人的にそれは自意識過剰だと思う。自分以外それを考えつくはずがないと、タカを括っている自分が奥底にはいる。そこに明確な根拠はあるのだろうか?自分の目に触れてないどこかの誰かも全く同じか近しいアイデアを創造し、人知れずどこかで発信してる。あるいは出す寸前であるのかもしれない。持ってるアイデア、見方を大事にとっとくのは必要な事だと思う。が、そういったものは経験や年齢と共にアップデートされてくもんだとも思う。それだったらその時その時自分にとってベストな物を、できるだけ自分の外に吐き出していった方が良いんじゃないかと考える。生み出したアイデアに執着せず手放すという意味も込めて。基本言ったもん勝ち、やったもん勝ちの世界な訳だし。

色々考える事はあるが、結局自分らしさは好き嫌いだよなと立ち返る。
よもぎパン好き、高野豆腐嫌い。
電子音好き、ギターの音はあんまし。
この言葉素敵、この言い方なんか嫌。
この見方しっくりくる、この考え方引っかかる。
この表現とても良い、このストーリー展開微妙と感じる。
運動も好き、ダラダラするのも好き...。

夏でも相変わらず花火とスイカと海水浴は、好きじゃない。山に登って銀皿カレー食う方が好き。まあもう学生じゃないから夏休みは無いんだっけ。無いなら作れば良いのさ。そういうのがオリジナルを構成してるんじゃないかな。という着地。なんか微妙な着地になってしまったけれど、終わってしまおう。長いし。それでは体調にお気をつけて。良い夏を。

#BGM  06

K Α G Α M Ί - Sɐp Ⅎɐıɹʎ Oɟ ⊥ɥǝ Ⅎonuʇɐıu Oɟ ˥ouǝןıuǝss˙

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