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広島でバイリンガル教育をする父親のバイリンガル教育の指南書を読む。

英語多読(13)

11日目。前回に引き続き、バイリンガル関連の本を読む。

Maximize Your Child's Bilingual Ability: Ideas and inspiration for even greater success and joy raising bilingual kids(前半)

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YL(?)/語数不明。読書時間4時間(半分まで)。

前日に読んだ本"Be Bilingual Practical Ideas for Multilingual Families"よりもわからない単語が多かった。半分までしか読んでないが、半分の時点で10個以上わからない(文章の前後から推測もできない)単語があるので、YLは4.5以上ではないかなぁ?と感覚でつけてみた。後半は読んでいないのでもしかしたらもっとわからない単語が多くYLも高くなるのかもしれない…。

著者、Adam Beck氏はなんと日本の広島でバイリンガル教育をしている。購入前には知らなかったので驚く。著者である父親がマイナー語の英語を教え、妻である母親が日本語担当をしている。子どもたちは長女が2004年に生まれ、次男が2007年に生まれている。前日読んだ本の"Be Bilingual Practical Ideas for Multilingual Families"の著者の子どもと同年代で、teenagerにはなっていない。もしかしたら、このあたりがバイリンガル教育の節目なのかもしれない。大学を卒業した後どうなったかが書かれている本が読んでみたいな、と思う。

著者のバックグラウンドは教師。海外や日本で英語の教師をしており、日本のインターナショナルスクールでも子ども相手に英語の先生をしていたことがあるそう。自身の子どもが3歳くらいのときに広島の雑誌社(…うろ覚え、新聞社だったかもしれない)で編集者の仕事をしていたが、忙しすぎて子どもたちとの時間を取れないことを悔やみ、その仕事を辞めてフリーランスとなって在宅で仕事をするようになっている。家ではやはりOPOL。(詳細は英語多読(12))日本人の妻は英語をほとんど話せないが、理解はすることができるらしい。

2つの章にわかれていて、最初の章はバイリンガル教育についてのprespecitve(見通し、心構え)が約100ページにわたって書いてある。この章の前に約25ページほどの序章がある。序章は著者のバックグランドが書かれている。その序章に「時間がない人は2章の実践から読んでほしい」と書いてある。1章はほぼ、バイリンガル教育をするにあたっての「親」に向けて、哲学的なことがメインでバイリンガル教育という特殊な場面に限ったことではなく、育児全般に共通するような内容にもなっている。子どもたちは経済的な理由でインターには通わせていなく、一般的な広島の公立の学校に子供たちは通っている。バイリンガル教育で生じる障害、その乗り越え方、親としてのどう対応すべきか、どう心づもりをするべきかを偉人達の名言と著者と子どもたちのエピソードを交えた小話が30個ほど書いてある。最初は1章を飛ばそうかな…と思ったけど、読んでいると面白くなって、気づいたら一章を読み終えていた。

バイリンガル教育をするには、忍耐強くなることが大事だと繰り返し書いてある。バイリンガル教育ってそんなに大変なの?と驚かずにはいられない。著者自身がマイナー語を教える本人だからか、前日の本と異なりバイリンガル教育の大変さがビシビシ伝わってくる。著者は子どもが3歳になり鉛筆を持てるようになってから英語の文字を教えて始めている。3歳…かぁ。早くない?と早期教育の弊害のことを考えずにはいられない。筆者は「さすがに3歳は早かったかもしれない、もしまた同じことをするならもう少し遅くから始めてもよかったかも」と書いているが、3歳から読み書きを教えたことへの悔いは書いている様子はない、というのも悔いてたら、「推薦はしない、次男の時には思い直して遅らせたが」みたいな文言を書くのではないかと私は思った。それがないということは、著者は3歳から読み書きを教えることに否定的ではないのだろうな、と。

毎日の宿題といって英語を勉強する時間、ドリルや練習帳みたいなものだとおもうがワークブックをこどもたちに長年やらせている。これは鉛筆を持てるようになってから、毎日欠かさず、旅行中などの特別な日以外は途切れることなくやり続けているらしい。宿題は幼い頃から始めて習慣づけることだと書いてある。幼いときに習慣化させてしまえば、歯磨きをするようなもので、子どもたちはすんなりと受け入れると書いてある。本当なのか…と疑ってしまう。著者は先生の経験があるからできるのことなのではないか、と思いたくなっている。面白おかしく、英語に興味を持てるように親が年齢と学力に合った教材を選んであげることが大事だとも説いているが、その詳しい内容は1章を読んだだけではわからない。詳細は2章で書かれているらしい。驚きだったのが、子どもに欠かさず絵本や本の読み聞かせをしていても、その子が本を好きなるとは限らない、ということ。朝ご飯中に本の読み聞かせを英語ですることを毎日の日課にしているのにも関わらず、長女は英語で本を読むことが好きではない様子。これをどうやって解決したのか、1章ではわからなかった。

バイリンガル教育する親は諦めず、ストレスをためず、忍耐強く、子どもに見返りを求めず対応することの大切さが繰り返し書いてあって、「そんなに厳しいのか。親子関係がギスギスになって、毎日ヒステリックに勉強しなさいって怒ってしまいそうな親になりそうで嫌だな~」とバイリンガル教育をそもそもしたいのか?子どもの遊びの時間を奪ってもさせる意義はなんなのか?とか考えてしまう。遊びの延長と思わせてあげながら楽しく勉強を教えてあげる能力が私にあれば、大丈夫!って胸を張れるのかもしれないが、これまで幼い子に何かをこれまで教えたことがないし、自信もない。バイリンガル教育の以前に子育てに関しての本を読んだ方がいいのではないだろうか、と思わせてくれる本だった。

後半の章は1日の読書時間の4時間が来てしまったので、ここでおしまい。来週、どこかでこの本の後半を読んでみようと思う。

11日目の英語多読を終えての感想

前日と同じく、子ども向けではない本を読めることの喜びを感じるがこの本は今の私のレベルよりも若干高いので、一旦お休みしてまた児童書や絵本を読む日々に戻ろうと思う。英語の文章を3~4時間読むことに疲れを感じたり、読まなくちゃ~!と自分にカツをいれることなく読書にとりかかれるようになった。この英語読書の時間はこれまで、日本語の小説や漫画を読むのにあてていた時間なので、日本語の本が恋しくなってきたし、漫画の新刊も溜ってきた。笑。英語の読書時間を3時間にして、残り1時間は日本語の本を読もうかな~と思う。

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