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英語多読19日目でキング作品が4日で読めた。

英語多読(18)

16~19日目。なんと!4日間でスティーブン・キングの"The Institute"が読めた!!

15日目のnoteを書き終わってから、節目としてキング作品を読んでみようとふっと思い立ち気楽な思いで読んでみた。「推測もできない単語に10個ぶつかったらそこでやめよう!」と決意して読み始めたら、なんと50ページほどスルスル読み進めることができた。結局、60ページ手前で10個目のわからなかった単語に遭遇。やめようかな?と一瞬思ったけど、続きが気になり読み進めたら、物語に引き寄せられて読書を止められなくなった。結局、4日間で約550ページを完読。自分でも驚いている。

1日の読書時間は週末もあったことで10時間。朝7時に起きて、夜は1時まで読んでいた。一日中外出もせずに週末2日ほど読書で費やしたことは今までなかったので、主人に「大丈夫?そんなにその本面白いの?」とびっくりされる。

辞書は使った。が、自分ルールとして1セクション(キング作品は各章が数十個のセクションに分かれていることが多い。"The Institute"は1章につき約20数のセクションがあった。各セクションは短くて1ページ。長いと時に5ページ以上セクションが続くこともあるが平均は3ページくらい)で辞書を使って調べてよい単語は3個が上限。意味を調べるのは数セクションを読んだ後にすると決めて最後まで守った。ちなみに線を本に書き込むのは気が引けるの極細の付箋を貼っている。


The Institute

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YL(?)/語数(?) 読書時間4日間

フロリダからニューヨーク行のデルタの飛行機の搭乗直後の機内の中から始まる。有志で座席を明け渡してくれる乗客を空港エージェントが探すシーンから始まる。「今夜のホテルバウチャーと明朝のチケットは無料です」というところから始まる。誰も手が上がらないので、現金も追加する。オークション会場の競りみたいに現金の金額をつりあげていく。とある金額で手をあげて立候補をする青年があらわれる。それがティム。ニューヨークまでヒッチハイクで移動することをその場の思い付きで即決。ヒッチハイク物語がしばし続くがニューヨークに行くつく手前も手前、South CarolinaのDuprayという田舎町で警察署での夜の街の警備のアルバイトをしてしばし定住を決める。ヒッチハイクはもうしないのか、ニューヨークはいいの?とか思ったところで主人公が少年にバトンタッチする。

ギフティッドの12歳のルークが、飛び級での大学への進学の話を両親と真剣に話し合った日の夜、ベッドで寝ているとスクワッド部隊が家に侵入してきて誘拐されてしまう。自分の部屋と全く同じにみえる部屋で翌日目を覚ますが、窓がなかったり、トロフィーの中に入れていたクォーターのコインが見つからなかったりで「これは僕の部屋ではない」と確信。部屋を出て、タバコ風のキャンディーを口に加えている黒人の年上の女の子に出会う。「ここではTK(テレキネシス)とTP(テレパシー)、どちらかの能力を持っている子どもが集められている。あなたはTKなのか?TPなのか?」と聞かれて困惑するルーク。実はルークは皿を移動させたり、離れたところにあるドアを閉めたりができる。「TKだ」と答える。すると今度は、「ポジティブなのか?」と聞かれてまた困惑。ポジティブとは自分の意志で能力を操作できることで、ルークは自分の意志では操作はできないのでポジティブはない。「ではあなたはピンクね」といわれる。「ピンクはたくさんの検査や注射をされてしまうことになってしまうわね、私はTPのポジティブだからあまり検査や注射はされないのよ」と教えてくれる。

また、この施設の構図もルークは学ぶ。最初はFront Halftといって今ルークや少女がいる施設のフロント側で過ごせるのだが、ある時期が来るとBack Halfに移動させられ、Back Halfの次はさらにback of Back Halfに移される。全部が終われば自宅に帰宅させてもらえる。ただ、その時にはこの施設で過ごした記憶は消されてしまうという噂。お酒やタバコ、ドラックさえも販売している自動販売機のことも教えてもらう。未成年の子供でも施設内の通貨トークンを集めれば手に入れることができるという異常な環境で、おとなしく指示に従って身体検査や注射を受け入れると褒美としてトークンがもらえ、逆らうと体罰が待っており、トークンはもらえなくなるという仕組みになっているという。

両親はどうなってしまったのか?施設の目的は何なのか?頭がずば抜けていいルークが施設内で出会う様々な年齢の子どもたちと交流しながら、いろいろと考えをめぐらし、施設の大人たちから時に痛ましい体罰を受けながらも耐え抜き、立ち向かっていく話。

グロイ描写はあるものの、テレパシーやテレキネシスが出てくる以外はミステリー要素はほぼない。基本は子どもが悪い大人と立ち向かう話だったので「こんな本もキングは書くのか~」と驚いた。結末はネタバレになるから書かないが、哲学的なことを考えさせらえるようになっている。

巻末のあとがきに「孫のために書いた」(でも実際は、違うのだけど…それは読んでください)と書いてあって、あぁ、なるほど~と思う。孫向けのつもりで書いているから、スラングが少なめなのかと最後に納得する。

英語多読をやってきたことの感想

"The Outside"を読むのに1か月半かかったのに、英語多読を経った15日しただけで4日間で読めるようになるとは!英語多読の15日間の成果もあるだろうが、一番大きいのは"The Institute"は表現がキング作品の中で比較的簡単な作品だったのだと思う。たぶんYL5.0-6.5くらい?主人公が少年たちだったことで、(最初の1章は、青年だが…)使われているスラングが少なくて、わかりやすかった。

少年が主人公の"It"や”Stand By Me"なんかは読みやすいのだろうか?気になる。

明日からはまた児童書を1日3時間ほど読んで、英語多読が30日目になったら別のキング作品に挑戦してみよう。



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