初心に戻って、自分のレベルの本を読む
英語多読(16)
14日目。前日に大失敗をして反省。ちらほらレベルに沿った本を超えてしっていたので、ちゃんとレベルに合った本を読むことにする。図書館に紙の本をリクエストしていたのが用意ができたと通知が届いたので、図書館へ取りに行く。図書館の本と、今までのシリーズで気に入っている本を読みまくりの日となる。
ーーーまずは絵本からーーーー
Petunia (written by Roger Duvoisin)
YL2.2-2.4/1328語。読書時間10分。
カラフルで絵のタッチが独特。Penuniaはシリーズになっていて、7冊ほどあるらしい。ペチュニアって名前からして花に何か関係するのかと思ったら全然関係なかった。主人公のアヒルがペチュニアという名前だった。本を拾って賢くなりたいペチュニア。本を持っているだけで天才になったと勘違い。他の動物たちへ頓珍漢なアドバイスをして騒動を起こし、最後には本って読まなくちゃ意味がないんだって悟る物語。絵が気に入ったのでハードカバーで集めたくなる。
Strega Nona's Magic Lesson
YL1.6-2.0/2520語。読書時間10分。
イタリア語で魔女のおばあさんという意味のStrega Nona。舞台もイタリアとのことで、登場人物の名前もイタリア語チックだが、アメリカ人のライターだそうだ。パン屋の女の子が、原題だったら虐待だとして親が逮捕されてもおかしくないほどの重労働を父親から課せられており家出。Strega Nonaに弟子入りをして魔法を学ぶという話。後半、文章では説明されない物語のオチが絵だけで描かれている。文章ばかりに気を取られていると見逃してしまいそうなくらいの小さな描写で、これは子どもだったらかなり喜ぶのではないかな~とおもう。子どもができたら読み聞かせで読んであげたいと思う本。単調な物語ではあるけど、時々読みたくなるかな。これもシリーズで約10冊くらい本がでている。
Fishing in the Air (written by Sharon Creech)
YL2.0~3.0/960語。読書時間7分。
絵が印象的。ゴッホの「星月夜 / The Starry Night」みたいな挿絵。ストーリーは普通で、文章も単調で特になんとも思わなかったのだけど、絵がカラフルでとりこになる感じ。こんな絵本あるんだ!と驚いた。この作家も気になる。
ーーー絵本終了。ここからは絵本寄りの児童書ーーー
Pablo Picasso (Revised Edition) (Getting to Know the World's Greatest Artists)
YL2.5-3.0/1120語。読書時間10分。
伝記。"Who is/was...?"みたいなシリーズかと思って期待していた。YLも2.5~だったので。(YLについては、英語多読(2)を参照。)かなりの絵本寄りなので、どうしてこれがYL2.5なのだろう?と不思議。YL1.8~2.0くらいだと私は思った。伝記というよりは資料集に近い。実際のピカソの絵画がカラーで見開き一杯をつかって書かれていたりする。アーティスト本人よりもその作品に焦点をあてた本。生まれたときから時系列に書かれた物語的な伝記を期待していたので拍子抜けしてしまう。読書というより図鑑っぽさの知識的なものを補う本として手にしていたらがっかりはしなかっただろう。本の中で紹介した絵画が世界のどの美術館で展示されているかが巻末に書いてあるのは良い。すでにアーティストのことをよく知っていて、その人の有名な作品を観てみたいなと思う読者にはぴったりだと思うが、アーティストになんの興味もない読者がこの本をみて、アーティスト自身のことが好きになるっていうことは少ないと思うが、作品に惹かれるということはあると思う。
Frog and Toad All Year (I Can Read Level 2)
YL1.2~1.6/語数(不明)。読書時間18分。
英語多読(5)でも読んだシリーズの別の本。「おてがみ」のあのカエルの物語。I can Read シリーズのLevel 1 & 2 は、e bookで読むとほぼ読み上げ機能がついていることに気づく。(もしかしたらLevel3も読み上げ機能があるかもしれないが、まだ読んでいないのでわからない)このカエルくんとガマくんの話は文章がとても単調なのだが、とても癒されるので気に入ってる。題名通り、四季のカエル2匹の友情物語。一番、秋が好きだった。どれも1冊に4話入っている模様。「おてがみ」の話はどの本に入っているのだろう…。
Commander Toad and the Planet of the Grapes (#2)
YL1.5-2.6/1506語。読書時間11分。
またカエルだが、カエル君ガマ君シリーズではない。笑。カエルの隊員たちが宇宙で冒険をするという話。ブドウのような生き物が住み着いている惑星に到着するのだが、このブドウに一匹づつ飲み込まれていく。隊員のひとりにアレルギーの注射をしようとする医者のカエルが、偶然にもブドウに注射を刺したことで、救出に成功。オチの展開が早くていまいち、納得いかない。私が大人だからだろう。医師が「注射で、この生物たちは僕らにアレルギーになったんだよ」という。もともと隊員に注射しようとしていたアレルギーの抗生物質か何かが注入されたのだが、なぜそれが、突然カエルにアレルギーになるのかよくわからない。が、それでよしとして物語が終わる…。
Commander Toad and the voyage home (#7)
YL1.5-2.6/1858語。読書時間13分。
上のグレープの話の本と一緒に図書館にリクエストしていた。なんとこれがシリーズの最後の本だった。ちゃんとシリーズ物は順番に読まなくてはいけないな…と反省。隊長が「Home」に帰宅だ!といって宇宙船にHomeとコマンドを打ち、向かった惑星へ降りるとそこは自分たちの惑星ではない。到着してすぐカエルの隊員の一匹が深い穴へ落ちる。が、そこで自分たちそっくりのトーテンポールを発見する。無事に穴から引き上げられて「でもどうして自分たちのそっくりのトーテンポールがあるんだろう?」という疑問に。「わかった!ここは先祖のオリジナルの惑星だ!昔、この惑星に住んでいた先祖たちが作ったものに違いない!」と言って、突然解決。トーテンポールだけでどうして先祖がこの惑星に住んでいた証明になるのか、そういう話を先祖が昔にしていたのか?なぜなんだ…という疑問がまた残る。1話を読んでいないからかもしれないが、この展開の速さに大人の私はついていけず、取り残された気分になってしまう。笑。きっともう読まないと思う。
Flat Stanley シリーズ3冊 (I can read! Level 2)
YL1.4/語数不明。読書時間各6分x3冊。
"Flat Stanley Goes Camping, Flat Stanley and the Lost Treasure, Flat Stanley at Bat"を読む。どれも英語多読(4)で書いたシリーズ。カエル君ガマ君と同じI can read! level2なので、こちらも読み上げ機能がついている。私はFlat Stanley World Adventureシリーズが好きなのが(こっちの方がYLレベルも高く、ページ数も多い)、このI can read! Level 2のシリーズも時に知らない単語が出てくるしで気に入っている。
ーーーここからは、英語多読(8)で書いた出版社ScholasticからのBranchesというシリーズーーー
Dragon Masters以外にはまりそうなのはないかな?と、3冊読んでみる。
Press Start! #1: Game Over, Super Rabbit Boy!
YL(?)/2224語。読書時間20分。5~7歳向け。
Dragon Mastersよりも下のレベルだったので、当たり前なのだが読み応えがない。ゲームっぽいドット絵ぽさのイラストで、実際にゲームの中の物語としてさらわれた犬を助けにいく話。途中からはゲームをしている人間からの目線も入って、ゲームオーバーに何度もなりながらも、最終的にはクリアをするという…。物語の展開も単調で、つまらなかった。もう読まない。読書嫌いでゲーム好きの子向けなのだとおもうが、ゲーム好きの子だとしてもこの物語を読んで「読書いいな」って思うのか疑問。私だったら「やっぱ、ゲームしたほうが楽しいじゃん」って思うと思うのだが。ゲームをやることの楽しさありきの物語の作り方でなんか嫌だった。子どもに媚びているというか、この作者はゲームをすることの面白さを本当に理解しているのだろうか?とさえ思ってしまった。もし私が読書嫌いのゲーム好きの子だったとして親や先生から「この本いいよ」と手渡されたら、「ゲームをバカにしないでくれ」って思ってさらに読書をしなくなると思う…。
The Last Firehawk #1: The Ember Stone
YL(?)/5794語。読書時間50分。6歳~8歳向け。
ファンタジー。フクロウが主人公で、擬人化されている。森を守る話だがロード・オブ・ザ・リングぽさを感じる。近づいてはいけないと言われた敵のコウモリがいる洞窟へ入ってしまった主人公とその友達のリスが、火の鳥の卵を見つけてふ化させる。ふ化した火の鳥と3人で、エメラルドストーンという敵を倒すのに必要な宝石を探しにいくという話。ファンタジーなので私は好きになるかも?と期待していたけど、ダメだった。挿絵は実写っぽく現実のフクロウらしさ100%なのに、文章で書かれるフクロウにはまったくもってフクロウらしさがなく、そのチグハグさについていけなくなる。防具を主人公のフクロウに装備させるのだが、主人公の体には大きすぎる盾だから重くてうまくつかめないみたいな描写がある。大きさどうこうの前に、翼に盾なんか装着したらどうやって羽ばたくのさ?と思うし、なにより昼間に活動している。フクロウって夜に活動するものじゃん。どうしても昼間に活動するなら、昼間でも活動できるメガネとか装備してほしかった。旅支度として、食料をリュックに詰め込むのだけど、フクロウって生きた動物しか食べないと思っていたのだが、穀物やら果物を詰めている…。いや、しかし、カエル君とガマ君だって相当おかしな設定じゃんっておもう。ファンタジーとして、ぶっ飛んだ設定ならとことんぶっ飛んでいてほしい。このフクロウは中途半端に現実味を帯びているから、イライラするのだと思う。新しい自然系の単語を吸収するために読み続けようかなとも思っているけど、他に自然を舞台にした本を見つけたら読まなくなると思う。
The Notebook of Doom#1:Rise of the Balloon Goons
YL(?)/5649語。読書時間45分。6歳~8歳向け。
とある町に引っ越してきた転校生の話。1日目から、悲惨な目にあう。父親の車がパンクしてしまい一人で学校に行くように言われて、徒歩で通うのだがその際に、間違って旧校舎へ行ってしまう。そこで、The Balloon Goons(アメリカの洗車屋さんとか、マットレス屋さんとかによくおいてある3メートルくらいあるバルーンの広告用の人形。空気の入れ加減でうねうね動いている)のモンスターに出会うがどうにか逃げて、正しいほうの学校につく。そこは元病院を改装したもので、授業は地下の死体安置所で行われていた…。というとてもびっくりな設定。また次も読むと思う。私は主人公が頼りない感じのストーリーが好きなのかもしれない。
ーーーDragon Mastersを2冊ーーー
”Dragon Masters #2: Saving the Sun Dragon, Dragon Masters #3: Secret of the Water Dragon"
YL(?)/5895語、5789語。読書時間45分x2歳。6歳~8歳向け。
英語多読(8)で読んだ続きの本。やっぱりこのシリーズが一番好きだ。読みやすいし、なにより絵もいいし、ストーリーも面白いと思える。今回は、Sun ドラゴンとWater ドラゴンの話。Waterドラゴンを操るBoという男の子が、ハリポタのロンみたいな立ち位置なのだけど、なんと先生やクラスメイトを裏切ろうとして…みたいな展開。続きが唯一気になるBranchesシリーズの本。
英語多読14日目を終えての感想
読みたい本が決まっていたし、図書館から借りてきた紙の本も手元にあるしで、本を探す手間がほぼゼロでストレスフリーだった。最近ずっと、Who is/was...?の伝記ばかり読んでいたので、違うジャンルで新鮮さを感じるものの、やっぱり一番読み応えがあるのはWho is/was...?だなぁとも思う。あいかわらずDragon Mastersは好きだが、それ以外の児童書は読んでいる最中に「つまらないな~」って正直思うのも多々あり苦痛だったりもした。無理やりつまらない本を読むのはやめて、本を閉じてもいいかもな、と思いつつ、「嫌、最後まで読んでみてからこそ面白さが分かるかもしれない」というジレンマもあり、結局どれも最後まで読んで後悔している。ので、次回からは10ページくらい読んでみて合わないとおもったら諦めることもしようと思う。