Who is/was...?で面白くなかった本。
英語多読(17)
15日目。前日にたくさん伝記と関係ない本を読んだので、また伝記物のお気に入りのWho is/was...?シリーズに戻ったのだが、選んだ本が面白くなかった。たぶん、この本を最初に手にしていたらWho is/was...?の他の本を読もうとは思わなかったと思うほどに出来が良くなかった。
Who was Annie Oakley?
YL2.5-3.5/語数(?)読書時間66分。
アニー・オークレイという銃の射撃が上手な女性の伝記。小さい頃から父親のライフルで家の周りで家族の食糧のために狩をし、女性が職業を持たない時代に、サーカス「ウエスト・サイド・ショー」で目玉の射撃演目で有名になる。米国だけでなくヨーロッパでもツアーをし、当時の女性でもっとも有名な人物となったそう。英語多読(11)で書いたネイティブ・インディアンの長のSitting Bullとも交流があった女性。Sitting Bullの伝記にも少しだけ出てきた名前だったので気になっていたのに、がっかりな伝記だった。彼女の生きた物語が悪いのではなくて文章のスタイルが他のWho is/was...?シリーズとびっくりするほど異なる。まずなにより私がこのシリーズを気に入っている理由である「注釈」がない。(ほとんどのWho is/was...?シリーズには、本文の間に大文字のみを使った別枠の注釈が何個も登場する。例:ヒラリーの伝記であれば、歴代のファーストレディーの話など。オバマの伝記であればCiril Rightに関係が深いキング牧師やマルコムXといった人物など。)これが注釈?って思わせぶりな挿絵に手書き(もしくは手書き風のフォント)で数行説明文が入っているイラストがあったが読みくいし、説明が短すぎる。おまけに文中でも、使われている単語の説明が他の本ほどない(大抵は単語の後ろにコンマ、カンマ、ダッシュなどを使って何を示すのか簡単に説明されている)。ビギナー読者への配慮の欠如だけなく、同じようなフレーズや表現ばかり使っていて読んでいて飽きてくる。文章が単調。例えば、当たり前だがアニーはずっと射撃をしているのだが、射撃のシーンの書き方がいつも同じに感じる。(他の伝記シリーズだって、ほとんどの主人公は毎回同じことをしているのに、同じことを繰り返していると思わせない表現の仕方を作者はしてくれているので、そもそも飽きないし、そのことに気づかない)アクションの描写が下手なら他のところで細かい描写をすればいいと思うのだが、それもない。アニーの服の描写もいつも同じ。ブラウスにアニーが自分で施した花柄の刺繍がされているフリルのついたスカート…みたいな感じ。読者がアニーの「物語」を読んでいると思わせるような書き方を全くしてくれない。歴史の教科書でも読んでるかのようなフラットな文章ばかりで途中で読むのを辞めようか?と初めて思うほどだった。
調べてみたら、Who is/was...?シリーズの一番最初、2002年に出版された4冊のうちの1冊だった。「2002年の出版の本は気をつけなくてはいけないのか?昔出版された本は今よりも面白くないのだろうか?」と思ったが、私が一番最初にこのシリーズを読んで面白いなとおもった"Who is Albert Einstein?"も同年に発売されていた。ということは出版された年ではなくて、作者がダメなのだろうか?
2002年以降に発売された同作者の本を読んでみることにする。
Who is Steven Spielberg?
YL2.5-3.5/語数(?)読書時間60分。
2013年の出版。注釈はある!!!が、やっぱり他よりも面白くない。単語の説明を文章の中で他の本ほどやってくれていないのも同じ。他の本は説明がない場合はイラストで補えるようにしてくれているのだが、それがない。「なぜそのイラストを選んだのだろう…どうせならこのシーンをイラストにして細かく描写してくれたらわかりやすいのに」と思う個所が多々ある。これは、"Who was Annie Oakley?"でも実は感じていたが、気のせいなのかなと思ったら、次の本でもやっぱり同じ。他のWho is/was...?はそんなことをほぼ感じない。(でも、2つの伝記ともイラストレーターの技量は素晴らしい)
スピルバーグの後半の伝記が面白くない。逆に言うと前半の青年期まではよかった。が、映画を作るようになってから、突然、何歳で何をしたのか?がぼやかされるようになり、しかも、スピルバーグ自身に焦点をあてるのではなく、作品が中心になる。それでも、最初のスピルバーグのヒット作品の「ジョーズ」のエピソードは面白かった。ジョーズはCGではなく、サメのロボットが演技をし、名前はブルース。本番の前のテスト撮影で壊れてしまうというアクシデントに見舞われたりと撮影はなかなかうまくいかなかったetc…など、撮影の裏話が書いてあった。が、その後からつまらない。Wikipediaを丸写ししましたか?みたいな作品の情報の羅列が続いていき、スピルバーグ自身の描写は結婚・離婚・再婚・子供の誕生の時くらい。他のシリーズと比べて伝記としての完成度が低くてがっかりする。せっかくのスピルバーグなのに。
作者の名前はStephanie Spinner。
私はこの作者が書いたWho is/was...?シリーズの本は読まない。
ーーー 面白くないWho is/was...?の話はおしまい ーーー
1日3時間がノルマなので他2冊ほど読書をする。
Our Hero (BabyMouse #2)
YL2.0-2.2/1759語。読書時間14分。
漫画。英語多読(3)(7)で同じシリーズをすでに2冊読んでいるのでこれで3冊目。唯一、漫画で今のところ続けて読んでいるシリーズ。小学校高学年の女子の生活で使うであろうスラングや学校生活が良く出てくるので、他の本を読むのに役に立ちそうだというのが理由。ドッチボールを体育の授業でやることになり、嫌すぎていろいろ妄想するBabyMouse。私も持久走の授業のときは、本当嫌だった…と遠い昔を思い出す。アメリカの小学生は体育用の靴を授業の日に持参しないといけないのだね。靴をもっていかないといけないのは、めんどくさいな…と思う。
Power of the Fire Dragon (Dragon Master #4)
YL(?)/5849語。読書時間40分。
もう4冊目まで来た。英語多読(8)(16)で書いたScholasticのBranchesのDragon Mastersシリーズ。今回はFireドラゴンの話。他のドラゴンマスターらがドラゴンと意思の疎通ができようになる中、なぜかこのFire ドラゴンのドラゴン使いのRoriだけはできない。せっかく秘密にされていたドラゴンのことをお祭りでお披露目することになったのに、Fireドラゴンが言うことを聞かなく王様を怒らせてしまいお城で留守番をさせられる。その際に敵の黒魔術を操る魔法使いが城に進撃してくるというエピソード。これまでの一番の敵と戦うことになるので、ドラゴンボールZみたいに、バトルを長々、一冊、一冊書いていく話になるのかな~?と思ったら、バトルに決着がついてしまう。今後、どうやって物語が続いていくのか楽しみ。
15日目を終えての感想
やっと4分の1が終わった。あっという間のような気もするし、まだ半分にも達していないのかぁ…という気もする。平均したら1日約3時間半(207分)は英語多読に時間を費やせているので順調。ただ思うのは、あと1か月半このペースで進めて、やっとハリーポッターよりちょっと下のレベルの児童書がスラスラ読めるようになるのだと思う。スティーブン・キング作品は早くても2年後くらいになりそうな気がする。2年で読めたらすっごく嬉しいが…。
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