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1日3時間の洋書を読むことの難しさと自分のレベルがどこなのか?とまた悩みだした英語多読2日目。

英語多読(4)

英語多読(3)4冊読んでみての感想で書いた通り、2か月で100万語読むためには1日3時間の多読をしないと達成できない。1日3時間なんて楽勝~!と思っていた。英語多読(1)で書いた失敗した3か月半、日々5時間を余裕に超えていたから。

が、しかし、英語多読2日目は3時間読書ができなかった。

読書だけをみっちり3時間集中するというのは事前準備を完璧にしないといけない、と気づく。主な原因は3つだった。…原因を書く前に、とりあえず読んだ本の感想から。

英語多読2日目に読んだ本は下記の4冊。


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"Horrible Harry and the Hallway Bully"

YL2.5~3.0/総単語数3000語(?)読書時間は45分。

総単語数は実はよくわからない。なので「?」をつけてある。『英語多読完全ブックガイド』にHorrible Harryシリーズの記載はあるが、私が読んだ"The Hallway Bully”はない。こういうのばっかり…。このガイド本に記載のある他の本の単語数は3500~4700語。SSSの書籍検索ででてくる他の本もそれくらい。が、しかし、読んだ感じでは1日目(英語多読(2))で読んだ"Rainbow Magic, Belle the Birthday Fairy""Cam Jansen Mysteries : The Summer Camp Mysteries"よりもページ数が少なく、4000語もあるとは到底思えない。感覚的には半分もないのでは?と思う。ということは、上記の2冊の語数が違うのだろうか。"Rainbow Magic, Belle the Birthday Fairy"をSSS書籍検索で10,000語としている人がいて「このSSSあてにならない」と思ったけど、そっちがあってたりして…。

物語は主人公のハリーがクラスメイトの友達と校内の風紀委員に立候補するところから始まる。立候補者は全員で5名、でも枠は3名。誰が選ばれるのか?というのが前半部分。風紀委員なんてなりたい日本の小学生はいるのだろうか?と自分の小学校時代を思い返しながら読む。私は嫌だったけどな。アメリカの小学生のスクールライフを垣間見ることができるのはおもしろい。風紀委員が決まった後の後半に「図書館の本を1冊読むと、抽選くじ用のチケットを先生から一枚もらえる」という描写がある。なんかのドラマか映画で、学校の図書館の司書が本を返却してきた児童に本の内容を口頭で質問し、生徒がその場で答えるというやりとりをみたことあった。「何やってるんだろう、わざわざ確認しなくてもいいんでは?」とその当時、疑問だったのだけど、まさに、そのシーンがこの本の中で描写されていたことに驚く。つまり、これはアメリカの小学生にとってはあれは当たり前のことなのか…。日本の小学生に課せられる「読書感想文」の提出みたいなもんだろうか。読書感想文より短時間で「本を読んでる、読んでない」がわかるし、「司書の質問に答えるぞ」という心づもりで読書をすれば内容も頭に入りやすいな、とは思う。とても合理的。でも、質問に答えられなかったら本を読んだことにならないのは残酷だとも思う。が、しかし、夏休み明けの読書感想文はかなりストレスだった。読書感想文のせいで読書が一時期嫌いになったのでどっちもどっちのようにも思う。

"Rainbow Magic, Belle the Birthday Fairy""Cam Jansen Mysteries : The Summer Camp Mysteries"よりも読者へのメッセージ性が強い。単にスクールライフを描写するだけでなく、勇気とは何か、友情とは何かを読後に考えさせられるような奥深い話の作りになっていて、短いわりにとても良かった。



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"Flat Stanley and the Missing Pumpkins (I can read! Level 2)"

YL1.2~1.6/600~700語。読書時間は5分。

これが、3時間読書できなかった元凶。まさか、Flat Stanleyシリーズが、YL1にもあるなんて!読んでびっくり。表紙にI can Read! 2とでかでか書いてあるので、これはなんぞや?と読後に調べたところ、この本はオリジナルのFlat Stanleyの簡易版だった。Harper Collins(米国)が出版している「I can read!」シリーズというLR(Leveled Readers)のネイティブの幼児向けの本だった。『英語多読完全ブックガイド』で確認したら、ちゃんと巻末(といってもこの本の大半を占めているのだけど)のリストにも載っていた。50年の歴史をもつアメリカのLRの学習用絵本だそう。シリーズが違って実は簡易版ってことは今後もあるかもしれない、気を付けよう。

5分で読み切れるほどの本なのに、この単語なんだっけ?みたことはあるのだけど…というのが2個もあった。どちらも、絵をみて推測できた。絵や文章で「あ、なるほどね」と思える瞬間があると、絵本だとしても読んでよかった~、時間の無駄じゃない~って実感できる。 I can read! Level2の他のシリーズを読んでみたくなったので結果オーライ!と自分に言い聞かせる。



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Flat Stanley's Worldwide Adventures #13: The Midnight Ride of Flat Revere

YL2.5~3.5/6000語。読書時間は75分。

"Flat Stanley and the Missing Pumpkins (I can read! Level 2)"で、「え?Flat Stanleyって、YL2じゃなかった?!」と衝撃を受けて、改めて探して読んだ本。"Flat Stanley's Worldwide Adventures"シリーズは"Flat Stanley"シリーズの続編になるそう。Flat Stanley人気なのだろうか、3つもシリーズが展開されているなんて…。『英語多読完全ブックガイド』によると1作目のほうが絵はかわいいらしい。でも、この絵、私は嫌いじゃなかった。

なにより、"Flat Stanley's Worldwide Adventures #13: The Midnight Ride of Flat Revere"は読みごたえがあった。1日目(英語多読(3))に読んだ"Rainbow Magic, Belle the Birthday Fairy""Cam Jansen Mysteries : The Summer Camp Mysteries"よりも大人が読んで面白いっておもえる内容になっている。他の"Flat Stanley's Worldwide Adventures"シリーズの本をまだ読んでいないので、たまたま"The Midnight Ride of Flat Revere"だけが私にとってはとても面白い本なのかもしれない。

ボストンを舞台にした観光案内っぽい調子で最初は始まるのだけど、話が進むにつれて歴史を絡めた物語が進みだす。英語多読をしていない人でも、ボストンの観光予定がある人は観光前に一読をおすすめしたくなるほど。お子さんがいたら、なおさら。ガイドブックよりも物語を追いながらボストンのことを知ることができて、とっても素敵じゃないか、と思う。この本を読んだら、週末にでもボストンに観光しに行きたくなる。というか、この本を読んでからボストンに観光しに行きたかった。私が子どもでこの本を読んでからボストンに旅行にいったら、めちゃくちゃはしゃぐと思う。

本の最後に3ページほどボストンに関係するトリビアっぽい説明があって、それも「へ~」と思うことばかりで、それも良かった。

読む前は、主人公のStanleyの設定がSFすぎて(ある日就寝中に看板が寝室に落下してくる。ベッドに押しつぶされて、世界で初で唯一のペラペラ人間になる)ギャク漫画的なので、内容には期待していなかったから余計に面白いとおもったのかもしれない。

Worldwide Adventureシリーズは、現在15冊出版されている。Amazon.comでKindle版が5ドル以下で買える本もある。値段の割に内容が濃いなんて、なんて素敵なんだ。このシリーズ、paperbackでも5ドル程度。このシリーズは全作品を購入してもいいのではないか、と思い始めている。とりあえずもう一冊、図書館アプリでレンタルしてから決断しよう。



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Geronimo Stilton Graphic Novels #9: The Weird Book Machine

YL2.5~3.0/総単語数3852語。読書時間は35分。

Graphic Novelsとあるので、絵が多い小説なのかと思ったら、なんと漫画だった。笑。"BabyMouse"を読んだ1日目(英語多読(3))に『英語多読完全ブックガイド』でコミックと書いてあれば漫画、と理解した矢先だったので本当、声に出して笑った。まさかのまた漫画とは。Graphic Novelsなのに漫画なのか~。主人公がしかも、またネズミ。さすがディズニーを生んだ国、アメリカでは漫画=ねずみなのか?とおもったら、Geronimo Stiltonシリーズはオリジナルはイタリアで出版されていた。BabyMouseよりもイラストは丁寧で、カラフル。そして気づく。BabyMouseが手書きで読みにくい…と書いたけど、あれは手書きではなかった。手書きっぽいフォントを使ってているだけだった。この本でも手がきっぽいフォントが使われている。やっぱり大文字。アメリカの漫画の書式の標準設定なのかもしれない。

内容は、BabyMouseよりも大人向け。YLのレベルの差は約0.5から1.0ほど(BabyMouse YL2.0~2.2 : Geronimo Stilton YL2.5~3.0) ある。たった0.5~1.0のレベル差で内容にこれだけ差がつくのか~。

数ページごとにナレーター的に単語の解説がある。歴史、文化、伝記がミックスされていい教養になる。この作品はドイツのフランクフルトが舞台なので、フランクフルトのこと、プルッツェルや、印刷機、ヨハネス・グーテンベルク(聖書を最初に印刷した人)などが登場するのだけど、その度に解説が記載されている。BabyMouseほど擬音語はでてこなかった。

漫画って、内容が理解しやすいのだな~と改めて実感した。これが文字と挿絵だけだったら、ストーリの内容を100%終えたか自信がない。漫画のおかげで、わからない単語の意味を推測しやすいからYL2.5~3にレベルづけされているんだと思う。

4冊の感想はここで終了。

さて、

3時間読書ができなかった原因

1日3時間ほどYomiyasuya Level(以降YL)2.0~3.0の児童書を読む!と決意した翌日(多読2日目)、しょっぱから3時間読めないとは~!自分にがっかり。悔しい。2日目の読書時間は約2時間(130分)。 

原因は3つ。

1.予想よりも簡単なレベルが低く、ボリュームが少ない本があり、1冊(1時間)x3冊=3時間にならなかった。"Flat Stanley and the Missing Pumpkins (I can read! Level 2)"が元凶だったことは、上記の本の感想で書いたとおり。

2.前の日に読んだ本やたった今読み終えた本を再度読めばよかったのだけど、「新しい本を読みたい」欲がでて、読み返すということをしたくなかったから。2時間で読書を追えてしまった後、図書館アプリで「次の本」を探すのに夢中になってしまって、読書以外の作業に時間を費やしてしまった。(ちなみに、私の本の探し方はこちら

3.気に入ったシリーズのe bookを数冊、予備に図書館アプリにダウンロードしていたのだけど、予備分が全部、読み込み失敗でダウロードできていなかった。紙の本と違ってe book、特に図書館の本はこういうことがよくある。ハプニングも含めて、読書時間「4時間」を確保するスケジュールを今後は立てたほうがよさそう。


4冊読んでみての感想

YL2.5以上は背伸びしているかもしれない。YL2.5~3あたりになると、パッと見、わからない単語が多々ある。

「わからない10個以上の場合は、レベルが合わないということなので、下げるように」と『英語多読完全ブックガイド』で書かれていたけど、この意味は文章の前後で推測できないような単語が、10個以上あれば…ということでいいのかな?いやいや、それは自分に甘いんでは?という、「わからない単語」ってなにを意味するの?という疑問が生まれてきた。 

目にした「瞬間」に「わからない」と思う単語たち。

「わからない」というより「みたことあるけどなんだっけ?」と思うことがほとんど。これら半分は読書中に解決できる。解決の方法としては2つ。絵や文章の前後を読んで意味を閃くか、次の文章にしっかり解説が書いてあるので己の閃きなしで解決するのどちらか。「目にした瞬間」には意味を思い出せなくても、読書中に解決したら「わからない単語」にはカウントしなくてよし、と理解しているけどそれで正しいのだろうか。

残り半分は「こんなかんじの意味だったかな」みたいなふんわりになる。1冊につき10個はないけど、5、6個あった本もある。これを「わからない」ってカウントする、と私は思っている。

逆に、「ふんわり」でもわかったような気がするなら、カウントしなくていいよってことはないのかな?とも思えてくる。

読書中に解決した「わからなかった単語」もカウントするなら、10個を超えてしまうので、YL2.5~はレベルにあっていないことになる。逆に「ふんわり」をカウントしなくていいのならば、もっと上のレベルに進めていってもいいようになる。

う~む、「レベルが高い本」のほうが内容が濃くて読書が楽しいことは確か。

英語多読のビギナーは、読書から得られる喜びは捨てなきゃいけないと思っている。目的は他にあると認識すべし!と自分に言い聞かせているところ。

英語多読をやりなおしている経緯があるのでなおさら。

悩みながらも、今はYL2.5~3.0の本よりは、YL2.0~2.5の本を選ぶべきではないかな、と結論付けてみる。

そしてこの「ふんわり」しか意味を思い出せなかった単語たち、数は少ないけどこのまま放置で良いのだろうか。どっかに全部書き留めて、あとで辞書で調べたほうがいいのではないのだろうか?と、古い勉強脳が訴えかけてくる…。3個までならOKというつもりでいたけど、じゃ、この3個って3個以上あったときはどうするの?一番知りたいとおもう上から3つだけを調べていいってこと?だったら、全部調べちゃえばよくない?とか思ってしまう。

はぁ…、英語多読、心の葛藤がすごくてちょっとストレスになってきた。読書自体は楽しいのだけど。

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