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山本解析力学 §5 正準変換

§5.1 相空間上のハミルトンの原理

§5.1.1 ハミルトンの原理の相空間への持ち上げ

ラグランジュ方程式は点変換(q→Q)で形を変えない。
正準方程式は正準変換(q,p)→(Q,P)にたいして形を変えない
ハミルトンの原理を相空間に持ち上げる。公式は(5.1.7)となる。
端点でΔq=0,Δt=0を要請し,正準方程式が一挙に得られる。

§5.1.2 ルジャンドル変換

qとpは相空間では独立な変数(正準変数)である。
それは,状態空間→相空間;ラグランジアン→ハミルトニアンがルジャンドル変換であることによる。(p272真ん中へん)
とにかくこの節はq,pが独立であることがしっかりに書かれている。いずれ丁寧に読む。

§5.1.3 相空間上でのハミルトンの原理

相空間上では,始点と独立に任意の点を終点として指定できない。
大域的な主張は放棄しなければならない。

§5.1.4 局所座標によらない表現

§5.2 積分不変式とカルタンの原理

§5.2.2 積分不変式

カルタンの積分不変式:正準2形式の周回積分は不変である。
シンプレクティック条件としてあとで関連して学習する。

§5.3 正準変換

§5.3.1 正準変換とは

{q,p}→{Q(q,p,t),P(q,p,t)}
となっており,点変換より広く,q,pごちゃまぜで変換できる。
任意函数 W1(q,Q,t)の場合,p,Pが生成される。
W1(q,Q)はq→pとQ→P
W2(p,Q)はp→qとQ→P
W3(q,P)はq→pとP→Q
W4(p,P)はp→qとP→Q

例1:点変換 W3=Pi fi(q)
例2:恒等変換 W3=Pi qiのときp=P,q=Q

例3:例5.3.4 系の時間的発展は正準変換の一種。

§5.4 シンプレクティック写像

§5.4.1 シンプレクティック条件

計算は難しくないので、本文に従って計算する。
シンプレクティック条件は、p,q→P,Qが正準変換であるための必要条件であり、dp∧dqが不変ということである。
運動量と座標の区別は相対的、便宜的なものという見方が面白い。
5.4.6の導出は以下の通り。行列の成分を2行2列として理解した。

正準変換を正準2形式dpdqの不変な変換として定義できる。
正準変換とは、シンプレクティック多様体上の座標変換の事であり、これをシンプレクティック写像ともいう。
その条件の行列表現は5.4.6’となる。

§5.5

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