大相撲と糖尿病
@ニュース分析
横綱の照ノ富士ですが、両膝のケガだけではなくて糖尿病も抱えているんですね。あれだけの巨体を維持するにはやはり食べる量も尋常じゃないでしょうから、インシュリン分泌量が少なくなったり、インシュリン抵抗が高くなるのは当たり前といえば当たり前です。おそらく照ノ富士に限らず、何年も力士をやっているという人は分かりやすい外面の怪我だけでなく、慢性的な内臓疾患なんかも抱えていることが多いのでしょう。
膝の怪我なんかは白いテープをぐるぐる巻きにしていて痛々しいので分かりやすいですが、糖尿病は自覚症状が少なく、外からは分かりづらいため今まで大した問題になっていなかったのだろうと思います。しかしインターネットを使えば、力士で成功したとしても、その後の人生で怪我や病気に悩まされると言う事実が子供たちの間でも広く知られるようになるので、今後は相撲をやろうという子供が更に減っていくんじゃないでしょうか。
特に日本人はインシュリンの分泌量が少ない民族だと言われているので、大型化が進む大相撲において相当不利でしょう。これも体重無差別という相撲独特のルールによる影響の負の部分ですが、裸の大男が全力でぶつかり合うところが相撲の醍醐味でもあり、体重制限以外の形で相撲を持続可能なスポーツに変えていくことができれば理想的だと思います。
@わんこふの日記
立派な志がある人とか、或いはお金儲けしたい人が起業するっていうイメージがあると思うんですけど、そうじゃないことも沢山あるよなぁって思わせられる一冊が家入一真さんの自伝的小説「こんな僕でも社長になれた」です。恥ずかしながら家入さんのことは名前とCAMPFIREってサービスを設立・運営している人っていう事くらいしか知らなかったんですけど、ロリポップ!を作ったのも家入さんだったんですね。レンタルサーバーで大変お世話になりました。安くて使いやすかったです。
本の中では家入さんがペパボという会社を設立して、GMOのグループに吸収されるまでの話が描かれているんですが、えらぶるようなところは一切なく、教訓めいたことも書かれていません。家入さんも自分の境遇に悩み苦しんできた1人の人間で、鏡の前で笑う練習をしたり、同年代の友達とうまくやれなかったり、色々と苦しんできたんだなぁということが本を読むと分かります。会社が大きくなったのも特別な能力やコネがあったわけではなくて、奥さんと子供を路頭に迷わせてはいけないという一心で地道にメール対応やサービスの改善をコツコツと積み重ねてきた結果です。もちろんサービスの目の付け所や宣伝の仕方がうまかったというのもあるでしょうが、顧客が何を求めているかを考え誠実に向き合い続けたところが一番大きかったと思います。
家入さんはお金の問題が原因で家族がバラバラになっていますから、ビジネスがうまくいかずお金がなくなる事に対する不安も人一倍だったと容易に想像できます。結局はしつこさというか、最後までやりきる事が何事においても大切なんだろうなぁと思います。
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