カロリーはエネルギー!
中国語では加油、と書いて「頑張る」の意味があるらしい。餃子の王将で起こした成功体験は自分の自信になった。
「なんだかガッツリしたものが食べたい…ちょっとしか胃に入らないけど。」
こういう時は、外食は大変なのだ。自炊ならば自分で調整できるが、ガッツリ系の店は大抵量が多いので恥をしのんで「半分より少なく」と注文をしなければならない。本当は半額にしてほしいが食べたいのだから仕方がない。じゃあお前は何で来た?と言わんばかりの店員の視線を感じながら料理をかきこむ。(ダイエッターは咀嚼時間がめちゃ長い、本当はもっと噛んで味わいたい)
しかしチェーン店はすばらしい。「ミニ」メニューがある。しかも成分表示、カロリー表示がされている。すかさずミニチャーハンを頼んで、冷たい水をセルフで注ぎワクワクしながら待つこと5分。
「ミニチャーハン、お待たせしました。」
・・・!?!?
私、ミニチャーハンを頼んだはずでは?みんなこれをラーメンや餃子、スープとセットで胃に入れるのか!?これを?胃の中に??しかも罪悪感もなく?
軽くパニックになりながらとりあえずミニの半分は食べようと一口挑戦してみた。
うまい・・・うますぎる、手軽で元気が出るもの、私が求めていたものだ。食べ始めると打って変わってレンゲを持つ手が進んでしまった。あっという間にチャーハンの小山の半分がなくなりあと数口といったところで満腹になってしまったが調子が良くなんとか食べきることができた。怖くて食べられない、というのは自分の思い違いだったのかもしれないと考えられるきっかけになった。
今まで省エネルギーで生活してきた。変わらない毎日も幸せだが、楽しい経験をするには遠くへ行けた方がいい時もあるし、馬力がある方がいいかもしれない。それには当然ガソリンも必要だ。美味しいものはカロリーがあるけど、食べる経験自体が動力源にもなったし、それで元気もみなぎった。ミニチャーハンひとつだけど、私は頑張ったし、頑張れる気がする。1度に2度美味しい教訓を得て、中華屋を後にした。帰りは不思議と胃がもたれることもなく、なんだか足取りが軽くてスキップしてしまった。
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