映画「レナードの朝」
切ない映画なんですよね…。
脳症により身体が動かなくなり意思の疎通もままならなくなった患者さん達を、ほんの一時的ですが、目を覚まさせたお話です。
ざっくり言うと主人公である医師が特定の反応をする脳炎の患者数名にいつもと違う薬を処方してみんな目が覚め、ひととき人生を取り戻したり、その後どう感じたかなどなど、細部にわたりよく映されている映画なんです。
この患者の一人はデ・ニーロ演じるレナード。彼は11歳で脳炎にかかり20歳からずっと入院しています。
この映画、何がいいかってやはりデ・ニーロの演技なんです。
もし自分が何十年も体が動かず看病を受けていたら…と考えみたら、きっとそんな反応なんだろうな。という行動。
自分が11歳からこの病気になったら?
想像もつきませんが、とにかく起き上がれもせず意思疎通もできない状態から起き上がり、最初に発する言葉、自分ては答えが出なかったけれど、このレナードのようになるのでしょう。
ずっと看病してくれていた年老いた母親を抱きしめるシーンは心に来ます。
彼の目覚めで他の患者数名にも投与し、見事目覚めます。
この時、まさに一人一人の人生がしっかりあるのだと思うシーン。
そしてレナード少年はどんな子だったか、それは冒頭のシーンよりも彼の母親が見せてくれます!
この映画、本当に簡単には語り尽くせませんがまたちまちま続けさせてもらいます!