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「非協調性」のススメ
「好き嫌いはないほうがいい」
子どもであれば、親から口酸っぱく言われることがある。
これには、集団行動の中で「協調性」が重んじられるためであると感じる。
この本では、脳科学者の中野信子さんが「嫌い」を大事にする能力のこと
「非協調性」実践するよう提言している。
この本では、「嫌い」とは何か?
「嫌い」と感じるとき、脳では何が起きているのか?
「嫌い」という感情の有効な活用術を教えてくれる
その中でも私が気に入った「嫌い」の使い方を紹介する
「嫌い」へのアプローチ : 「嫌い」の展開と分散
同じように嫌う人(共感者)を探して、嫌いを展開する。
☆共有することで、分散して負荷を下げる
感情を削ぎ落とし、嫌いの骨格を見つける : 「嫌い」の転換
「なぜそれが嫌いなのか」客観視する。
嫌いのまま放置する
から
「その嫌いを自分はどう扱うのか」「ここから学べることはないのか」
☆「嫌い」の理由を明確にし、それをどう扱えば、もっと自分が幸せになれるのか矢印を自分に向けて考えてみる
嫌いと上手に言えるスキルを磨く
「人格を責めないこと」+
「自分が認めているそのひとの良さをセットで伝えること」
例)あなたのことそんなにすきではないけれど、的確にクライアントの要望を把握する力は尊敬しています
自己嫌悪との向き合い方
自分を嫌いになる前に、自分を客観的に見る視点を持つ+自分のことを評価する複数の視点をもっておく
自分の嫌いなところを知っている=自分という人間を客観視できている
→
・判断が遅いのは、慎重な証拠
・せっかちな自分だが、判断は速い
・口は悪いが、はっきり自分の気持ちを言える
・優柔不断だが、みんなのことをよく考えて空気が読める
感想
この本を読むまで、「嫌い」という気持ちを表に出すことは良くないと思っていた。でも、人間には、人それぞれ異なる考え方や価値観があり、ある人にとっては、心地よいものでも、僕にとっては苦痛で、息苦しいもの(例:じっとしていること)もある。でも、その時感じた「不快感」から目を背けないことで新しい自分に出会える可能性を感じた。