薪火珍-mackachin-につきまして
事の始まりは何となくほうじ茶を作ってみようというところから始まりました。
薪火焙煎の話は以前書いたのでこちらをご参照下さい
珍しく薪火で焙煎するということから薪火珍〔マッカチン〕というネーミングをつけました。これは個人的に好きなアーティストのMACKA-CHIN氏からサンプリングしたのですが、我ながら良い名前をつけたもんだと満足しておりました。
【MACKA-CHIN】
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのブレインとして多くの人に知られているが、肩書きはラッパー/ミュージシャン/ビートメイカー/プロデューサー/映像クリエイター/DJなど幅広く、ジャンルに捉われない活動を続けているマルチクリエイターだ(インタビュー記事抜粋)
しかし一応許可を取っておこうとご本人にお茶〔薪火珍〕を添えて便りを出したところMACKA-CHIN氏がお茶好きという事もあり、話が膨らみに膨らんで〔膨らませて〕
なんと、、オフィシャルでのコラボという事にまで発展致しました〔大変光栄でございます〕
実はもうだいぶ昔の話ですが、音楽に没頭している頃にMACKA-CHIN氏と九州ツアーをご一緒させて頂く機会がありまして(もちろん俺はオマケ的に)
その時にMACKA-CHIN氏のライブ中に幻的に1バース歌わせて頂いたりという事もあり全く知らない仲ではなかったのですが。。
当時からMACKA-CHIN氏は宇宙とか自然とかが好きで、どこだっけか"月"と付く地名の場所があると車から降りて何かを感じたりしていた、、笑
そんなご縁もあり、なんとこの"薪火珍"のためにお茶時間に合う一曲を制作して頂けることに。。
八女鰐八の
◉【薪火焙煎ほうじ茶】と
MACKA-CHIN氏の
◉【オリジナルinstrumentalの"雁が音"】-karigane-
のDLコードを収録したスペシャルなパッケージとなりました(PANAI PANAI)
今回のデザインも八女鰐八のもろもろデザインでお世話になっている櫻井画伯。櫻井さんもMACKA-CHIN氏のファンであったためお互いにテンション上がって良い展開を作る事ができた(ほんとに毎度素晴らしい仕事ぶりに脱帽でございます)
と、まあNITRO時代のMACKA-CHIN氏ももちろんですが、最近のアンビエントや四つ打ちなどの作品が特に好きだったのでまさかこのためにオリジナルを制作して頂ける事になるとは夢の様な展開です。
何がこのタイミングでリンクしたのだろうかと考えてみると〔ほぼこちらから当たりにいったようなものですが〕
単純に作っている音楽が好きという事もありますが〔昨年末の東京滞在中はひたすらこれを聞いていた〕
あとはmusitのインタビューで
"年齢を重ねていくと「音楽を止める時間が欲しい」っていう気持ちが芽生えるようになったんです。そこから、鳥の啼き声とか葉っぱの擦れる音とか、自然の音を楽しめるようになっていって。どうしてかは分からないけど、音楽をやっているのに、音楽が邪魔だと感じるマインドがここ10年ぐらいで生まれるようになったんですよね"
という節があって、私もその感覚を音楽を含む"言葉"での表現に感じていて、特に山で暮らすようになってからはそれが強くなっていった。
そして
"それでも表現したい何か"
の先にお茶作りや作物と向き合う事があると思っていて、自分は感覚とか想像とかそこから繋がっていくものを作りたいんだろうなと。
お互いに歳をとったといえば簡単ですが、それだけではない時間や経験を重ねていく中でぶつかる
"何かのために表現する矛盾"というものの中にもわずかな可能性を見つけて挑み続けて、果たしてその矛が盾を貫けるかどうかはさておき"何か"が出来上がる、そして貫くと信じてブッ刺しにいく。(それをロマンと呼ぶ)
それがブッ刺さるかどうかの答えよりもどんな矛をどうやって作ったのか、そしていざそれをぶっ刺しにいくまでのストーリーを楽しんでもらいたいし〔もちろん結末も〕そして、そんな養分を吸収してほしい。
そんな"表現"しか楽しめない自分とそんな表現で楽しませたい自分がいる。
MACKA-CHIN氏はインタビューでヒップホップはジャンルじゃなくカルチャー、アートであるべきだと答えているが、そういう点で見れば私も、表現したいものは"カルチャー"(文化)である。
文化と文明について、立川談志は
"他力で不快を取り除くのが文明で、自力でそれを取り除くのが文化である"と
よく落語の中で語っている。
私は昔肯定主義者でもないが、昔の暮らしや、自然の生態の中にはそういった文化的な知恵が沢山詰まっていて面白いし満たされる瞬間が多いと感じる 百姓は暮らしそのものが文化であり、そしてそれを表現するために文明を建てる。
文明は文化の上に建って、文明は文化に支えられているべきだというようなバランスを表現することにとって今回MACKA-CHIN氏と再びリンクできたことはとても大きなポイントになった。
そしてそのために自分の感覚を信じながらもアウトプットまで常に"変化して行く"ことをどこまでも楽しんでいけるという可能性を改めてインタビューなどを読むことで感じることができた。
"4つ打ちでもなんでも僕がラップを乗せれば、ヒップホップというアートにもっていける自信はある"
というMACKA-CHIN氏の言葉に背中を押されて
"私が茶を作れば、百姓をアートにまで持っていけるように" ますます今季のお茶作りも攻めていきたいと思います。
是非皆様に
八女鰐八×MACKA-CHINの世界観をお楽しみ頂ければとおもいます。
【参照記事】