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雁が音〜KARIGANE〜の楽しみ方

森山大道のドキュメンタリーを見てから写真フォルダに奇妙に存在感を出してくる物体の写真が増えた高木です(影響されやすい)

光と影だけで充分だった。らしい

さて、2/21日より販売を開始した、八女鰐八×MACKA-CHIN"薪火珍"はおかげさまで好評を頂いております。

そろそろ皆様のお手元に届いて一通りお楽しみ頂いた頃だと思いますので(アイテムセットの方はしばしお待ち下さい)今回のコラボで特別に作成頂いたMACKA-CHINオリジナルサウンド"雁が音"の個人的な楽しみ方の解説をしていこうかなと思います。

まだお手元に届いておらず、まずは高木の概念に縛られる事なく楽しみたい方は今すぐに読むのをおやめください。

まず最初にポイントをお話すると、このサウンドを"流しながら飲む"のではないという事です。ではここから急に物語がはじまります。

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2月某日、MACKA-CHINさんから待ちに待った"KARIGANE"のマスターデータが届いた。

ワクワクしながら聞いてみると、薪火焙煎という事を意識して頂いたようで、薪がばちばち鳴る音のイントロだった。 そして一気に燃え盛る炎の中に包まれる。炎に包まれながらも安らぎを感じるピアノやシンセの音色やリバーブやディレイで壮大な空間を感じた。(個人的には音の途中にちょいちょい出てくる"yeah〜"というエフェクトのかかった声はMACKA-CHINさん本人ではないかと思っている。本人に聞いてみたがその質問に対してはスルーだったw)

そしてゆっくり展開が広がる中でドラムがいい具合に地に足をつけさせてくれるというなんとも宇宙と地球を行き来しているような感覚になった。

そしてさっと音が引き、最後にまた薪火がパチパチと燃える音で一気に現実に引き戻される。

想像をはるかに超えるサウンドだった。

火、水、空間、などが音の中に潜んでいるのを確認できた。

"尺短くしてあるんだけど 大丈夫かな?リクエストあればeditします"

という連絡を頂き、たしかに2分30秒ぐらいでは少し短いかもしれないなと思い、自分で実際に抽出の時に流してどのような気持ちになるのか、を試してみた。


台所にスマホを持っていき、まずはお湯を沸かす。

その時なんとなく、お湯が沸いたと同時に再生をして、茶葉を測り、急須に茶葉を入れて、湯冷ましにお湯を注ぎ、そしてそのお湯を急須に注いだ。

自然と丁寧な所作を心がけるようなサウンドだった。

そしていつものように時間を測るために懐中時計のボタンを押して、カチカチカチと音が鳴り出したときに、衝撃的な事実に気がついた。

なんと、KARIGANEのBPMが60だったのだ。
つまり一分間に60回の拍を数えると言うことで、つまりはこの拍を数えれば抽出時間を"音"でカウントする事ができると言うなんとも新しい概念だった。

言われてみればそりゃそうだの原理ではあるが、恥ずかしながら青天の霹靂の衝撃を受けた。

「オシャレやな〜イケてるわ〜さすがやな〜」と1人でテンション上がりながら湯呑みに注いだ時にまた衝撃が走った。

ちょうど、湯呑みに注ぎきった時に音がサッと引いて再び薪火の音がパチパチとなる、そして飲もうとした瞬間にスッと音が止まり辺りが静寂に包まれる。

まるで抽出の準備から湯呑みに注ぐまでの間に自分自身がこの薪火焙煎ほうじ茶薪火珍になっていたかのような旅を体験して、そして湯呑みを口に運ぶ瞬間に、ハッと我に帰る。

そして静寂の中で香ばしい湯気の上がる薪火珍を「ズズッ」と飲んだ瞬間に思わず

「いいねぇ〜、いや、いいねぇ〜」と、にやけてしまっている自分がいた。

ここまで来れば「まさか、ここまで計算されていたのか?」と、勘繰りまくるのも当たり前で、これはこのままの尺で行きましょう!とすぐにメールを返した。(しかしそれはさすがに勘繰りであったようだが、この奇跡を使わない手はなかった)

だいぶ興奮している

私自身も最初は"マッカさんの音を聞きながら飲むお茶最高〜"ぐらいに考えていたのだが、八女鰐八×MACKA-CHINとしては、この世界観を提供する事の方が遥かに価値があるものだった。

もちろん奇跡と勘繰りの織りなす技であった事は事実なのだが、この偶然はもう私にとっては必然のものになった。

プロのインスピレーションに完全に喰らわされた瞬間であると同時に、まだまだ面白い概念や表現はこんな近くにもあるんだなと勉強させられた一曲になりました。

是非皆様もこのサウンドの中で自分なりの抽出のタイミングを見つけて"KARIGANE"の真の魅力に迫ってもらえたらと思います。

ポイントまとめておきます。

⚪︎お湯をわかす
⚪︎湯が沸いたら"KARIGANE"を再生する
⚪︎茶葉を測り、お湯を湯冷ましに注ぐ
⚪︎茶葉を急須に入れ、お湯を急須にそそぐ
⚪︎じっくりとKARIGANEの世界に没入する
⚪︎下の画像の辺り(約1分)でゆっくりとお茶を湯呑みに注ぐ。
⚪︎最後の薪火のパチパチの余韻を聞きながら
⚪︎音が止まると同時に飲む。

これほんとに最高でございます。

すでに聞きながら楽しんで頂いた方もこれから楽しんで頂く方も是非一度このやり方を試して頂けたらより一層、今回の企画が我々にとっても皆様にとっても素晴らしいものになると確約致します!

そしてわざわざこの企画のために制作して頂いたMACKA-CHINさん本当にありがとうございます!

まだ購入されてない方は是非こちらから宜しくお願いします。


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