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完璧は幻想?



昨日、まさにこの「覚悟」というものを感じた。


7月に私は、『最強の一人芝居フェスティバルINDEPENDENT:SND23』という仙台で開催される一人芝居イベントに出演します。

私が出演する『I dig』という作品は、かなり体力を消耗するお芝居です。一回やった後は、シャワー浴びたのかってくらい汗をかくし、ダメ出しの時間も普通に座ってられなくて、幼稚園児のお絵描きみたいに寝転がってメモしながら演出と話をします。(絶対良くないんだけどね!演出の社長と私の関係なので多めにみてもらっています!すみません社長!)

そんな状態の私が今恐れているのは、公演初日、リハーサルから約4時間後に本番をする体力があるのかについてです…!前回もリハーサルと1ステ目が同日でしたが、朝リハーサルの夜公演だったので合間にしっかり休めるので問題ありませんでした。今回は、厳密に言うと休める時間は2時間程しかありません。初日の緊張もあります。初めての土地、初めての劇場、何回やっても死ぬほど緊張する一人芝居。

私、大丈夫…🦌?と震えながら体力トレーニングを一ヶ月程していたのですが、気づきました。未知だから怖いのだ。なので早速、当日と同じスケジュールを過ごしてみました!

移動の負担も再現できるように、ホテルから劇場に行くのと同じ距離の稽古場に行き、同じようにウォーミングアップしてから、予定の時刻にリハーサル。ご飯も当日を想定して食べて、劇場入りする時間に合わせて再度稽古場へ。本番予定時刻に、本番想定で通し稽古。

という感じで、緊張感が薄い分、疲労度は全然ちがうと思いますが一日のイメージはできました。当日よりも翌日が泥のように疲れるということがわかり戦慄していますが、どうなるかわからない不安に比べたら全然良し◎

なにより良い発見だったのが、自分が完璧な状態を目指しすぎていることに気づけたことです。

最近読んだ『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣/著者 古川武士』という本にも「完璧とは幻想にすぎない」と書いてありました。私は、体調も体力も完璧な自分でいないとダメだと思っていました。完璧なんてものがないのだとしたら、今の自分の状態で問題ないのだと思えました。その日の自分、その日の環境で、最大の結果を出す。

このことを、本番を想定した通し稽古を始める直前に受け入れました。というのも、その時の私は意外にも心配していた身体の疲れはそんな感じていなかったのですが、精神状態が完璧じゃなくて暗い感じがしていました。こんな気持ちでやって上手くいくのかと不安でした。なので、完璧じゃなくても問題ないのだと、ストンと腑に落ちたとかじゃなくて「そういうものだ、雨の日には雨の中を(みつを)だ!」って、完璧の幻想をポイッとして、不安もあるけどいいや、これでいこう。そうやって諦め半分、前向きな気持ち半分で受け入れました。

これが、ようやく一番最初に繋がるのですが「覚悟」だったのだとツイートを読んで気づきました。

私は、おそらく完璧主義です。(完璧にしたいことだけに限る)自分の不注意や準備不足による失敗をなかなか許してあげることができません。(これも自分に限る)そういう後悔をしたくない。だから、疲れた状態で本番に挑むなんて絶対にしたくないと思っています。そのために出来ることは全部やります。慣れることが一番良いと思うので、当日リハーサルは今後も繰り返す予定。体力アップトレーニングも続ける。でも、どれだけやったとしても、その日にならないと何がどうなるかだなんてわからない。だから、準備はしたと自分が自分を誇ってあげれたらそれでだけで良くて。あとはもう、その時が来たら完璧なんて幻想はまたポイッと捨てて、また「覚悟」を決める。

きっと、どんな状態でも引きずり走っていける脚力はもう身に付いてる。


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