鯖街道2日目(小浜市から京都まで東の鯖街道おにゅう峠経由)
鯖街道2日目。初日の京北のあまりの自然環境のすばらしさにしばらくボケっとしてます。でもしっかりと昨夜は食べて飲みました。(適度に)
で、朝ごはん
あきらめかけていた焼きサバ。おいしかった
一泊だけで帰るのはもったいないくらい。ホテルで合流した嫁とも今度はのんびり来たいねと思いました。ほんと一泊ではもったいない。
荷物を自宅に送り直して準備完了いざ、おにゅう峠へ。の前のちょっとだけ小浜港観光へ。
嫁とは別れて京都で再会を近い一人おにゅう峠へ向かう
海抜ゼロの海岸から一気に900m近くまでの登り。ヒルクライムは久しぶりなので、ちょっとビビる。午後からは雨模様。山の上で土砂降りだけは避けたい。
コンビニにて補給。
ゼリー 2個
5個入りクリームパン
水1.5l
今回の旅の定番補給。今日は100キロ弱だからヒルクライムあるけど
少な目。(後でわかるけどもう少し補給したほうがよかった。)
しばらく走ると国道からそれて川沿いの道。。
昨日以上に何もなく、走る車も少ない。聞こえるのは川の音だけ。
気持ちいいけどなんかこんなとこで獣に襲われたらいやだな。。なんて思っていたら
”くま注意”
の看板。え!!と思って走っていたら公園があっておじさんがごみ拾いしていてほっとしました。そして、それがこの名水鵜の瀬
コンビニの水は捨てて、ボトルに入れ替えました。ちょろちょろの水がまたありがたくて冷たくて最高。
そして、漕ぐ。
2-3%くらいの勾配がずっと続きます。
しばらく走っていくと川岸をずっと走り清流の音を聞きながらのライド。もう暑くはありません。人家はあるけど人の住んでいる雰囲気はなく物寂しくまた、獣が出てきたら。。。と恐怖感を感じつつ走る。途中生々しい獣の糞を見つけスプリントをしたい衝動に駆られるがのちのことを考え淡々と走る。後ろから襲われたら、、などと考え時々振り返って気配確認。
ここでも思ったけど、これだけ人の痕跡がないのに道路はすごく整備されていて虫の死骸でさえあまりない。
黙々と漕ぎ続けていたら、宿場町らしきこの場所へ。これはまたシャッターチャンス。誰もいないから心置きなく自撮りできました。(何度も撮り直す)
ちょっとお休みして鵜の瀬の、水を飲んだらうまい!甘い水とはこのこというのか!という感じ。お金持っていたらもっとハイドレーションバックにも入れたのに!!残念。
斜度が上がってくねくねと登っていたら軽トラックがウイーンとエンジンをうならせながら抜いてきました。軽トラでもあそこまで吹かさないと登らないのに俺ってすげえ。。。などと思いながら、人気を感じてちょっとうれしかったな。
しばらくヒイコラ上っているとその軽トラのおじが荷下ろし中。
”
”お早うございます!”といつものグラベルの挨拶をすると、えっ!みたいな顔をされて
”山と商売するんけ?”
と質問されたと思う。ヒルクライムによる心拍と突然発せられた方言に
??となった僕は ハハハと笑って答えたら、まあがんばれ!みたいな激励をされました。
山と商売するんけ?いったいどういう意味なのか?いまだにわからない。
こんな山に登るのか?という意味なのか、お前頑張ってるから山の商売でもしないか?なのか???わかる方は教えてください。
ここまであえてwahooの山の斜度画面を見ない(見ると嫌になるから)と誓ったのだが、ここらで
”これ永遠と続くのでは?”
と怖くなりちょっと見たらまだ標高が半分以下。。。
まだ上るのか。。。。と
急いで登れないしこんなところで雨降ってきたら怖すぎる。。
しかし、勾配きつい。そろそろ斜度緩く成らんのか・・・
こんなとこで獣にあったらどうすっかな?
こんなことずっと念仏のように考えて、
アーもうきつすぎる!!
と叫んだら開けてこの景色
写真撮影して息を整える。
けど、この先はまだこの斜度。
おまけに舗装が簡易舗装みたいでがたがた。
こりゃグラベルバイクで良かったと心底思った。
もうへろへろで、道端の石(岩)もよけられないほど疲労困憊
もう坂にへばりつく感じで走っていたら。。。
一台のバイクが急に音がして通り過ぎた。
このバイク止まっていたのか。。ひょっとして山頂は近い??
あ、もうこれ以上上が無い左カーブ。。
で、到着。
しばらく感慨にひたる。。
天気は雲がやや厚くなってきているし出発。
下りもこれまたジェットコースター 普通の舗装路ならヒャッホーと行けるけど、石や岩は落ちているし切り返しが多いわ、なぜかフロントのブレーキの利きが悪く注意深くの下り。しばらく下って緩くなってからのほうがめちゃくちゃ楽しかった。
朽木まで、ずっと永遠の下り坂。おまけに景色は最高。今回の旅の成功を祝うかのようなダウンヒルでした。(実はこの後が大変だったんだけど)
そんな夢は長くは続かず国道の367号に合流。ずっと補給する場所もなく字最後のジェルとコーラをお腹へ押し込める。ちょうど合流地点にあったお豆腐屋さん(休業中)に湧き水が出ていたのでこれが助かった。水をかぶってちょっとお休み。
しかし国道はひっきりなしにトラックが通り過ぎる。
ここからが、きつかった国道は微妙に起伏しておりおまけに上りの長ーいトンネルが続く。。。
やっと477号に合流し下って、琵琶湖に合流。久々の町中を通って琵琶湖を左に見ながらのんびり到着
久々の文明のある町(笑)に帰ってきてちょっと頭がボケっとしてる。
昨日より蒸し暑く、飲んだ飲み物の量も比較にならなかった。。(その割にはバックパックのハイドレーションの具合が悪く、途中から水が出てこず、コンビニ休憩が琵琶湖に入ってから増えてしまった=のちにノズルがしっかりとはまっていなかったことが判明)
無事走り終えた今、たまには冒険も必要だ(もちろん安全かつコロナ禍の感染対策をしつつ)と思った。自分も仕事で絶えず人とのかかわりを続けているがたった2日だったが、水の音と蝉の声 風の音とペダルをこぐ音、、だけで過ごせたのは幸せなひと時だったとほんとに思う。
今回、古のサバの輸送を偲んで(さすがに鯖は運べなかったが)鯖のへしこを運んだ。家に帰って食べたけど、、ちょっと感慨深し
A man travels the world over in search of what he needs, and returns home to find it.
人は執拗とするものを探しに旅に出てまた、それを探すために家に帰る。
よい2日間の旅でした。
家に帰りまた、旅に出よう。