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黒い服は、着た人の印象を重たく見せる効果もある
「第六感」 が働く消防士たちは、自分自身が出動しなかったさまざまな火事について、仲間と話したり考えたりする機会が何度もあったにちがいない。その結果、どんなことに注意しどう反応したらいいか、頭の中で予行演習をすることができる(中略)消火作業といった複雑なタスクの場合、スキルの習得は困難で時間もかかる。というのも、こうしたタスクに要するスキルは単一ではなく、小さなスキルの膨大な組み合わせだからである。
一酸化炭素は無色無臭で可燃性の高い気体だが、非常に危険でもある。人体に吸い込まれると、この小さな分子が血液中のヘモグロビンと結合し、酸素分子を蹴り出してしまう。一酸化炭素が「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれるのはこのため
酸素と赤血球というのは、いわば強制的に政略結婚させられたような〝夫婦〟なのです。だから各所へ同行するわけです。ところが、赤血球が本当に好きなのは一酸化炭素で、二番目も二酸化炭素(炭酸ガス)(中略)赤血球は一酸化炭素が大好きなので、一度くっつくと、もう離れません。だから、練炭による自殺や殺人、中毒事故が起こる
がん細胞は、ストレスに対する耐性を持っていて抗がん剤を使い続けていると、さまざまな手段で耐性を獲得していきます。その1つとして生体内ガスである一酸化炭素(CO)を生成して生き残ることが知られています
細胞は酸素を必要としています。そして、最も多く必要としているのは脳細胞です(中略)最大の薬は、実は酸素なのです
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大気浴療法を続けて行う場合は30分以上の時間をあけます(中略)体内に発生したー酸化炭素を解消するので,癌の予防や早期癌の治療は1日11回
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人体に与える最大のダメージは、低酸素状態、俗にいう酸欠です(中略)ミトコンドリアは、酸素を使って細胞に必要なエネルギーを生み出す小器官です。細胞がより良く生存し臓器の機能を維持するためには、酸素が不可欠なわけです(中略)低酸素状態では、細胞内に低酸素誘導性因子(HIF-1:Hypoxia inducible Factor-1)という物質がつくられます(中略)このHIF-1のはたらきが強くなっていくと、ミトコンドリアのエネルギー生産が落ちてきます(中略)低酸素が脳へ与える深刻なダメージ(中略)動物を低酸素状態に置くと、短期記憶の貯蔵庫である海馬の細胞が死滅します。低酸素状態が続くと、ものを覚えにくくなる。忘れっぽくなるなど、海馬のはたらきが低下してくる(中略)脳の白質のダメージは、本人にとっては無症状であることが多いのですが、白質のダメージがひどくなると、記憶力や判断力など認知機能が低下してきます。
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脳が衰える一番の原因は、脳に届く酸素の量が減ること
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むくみ、すなわち日々の顔面腫脹が長期的に続くとなると、もはや一時的とはいえません。顔面組織が毎日強い膨張と収縮を繰り返すことになり、顔面を支える靭帯に負担をかけます。最終的に、老け顔のもととなる皮膚のたるみにつながります。
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塩分を必要以上に多く摂ると、血液中の塩分濃度が高まる。この状態は体に負担がかかるので、体内に水分を溜め込んで濃度を薄めようとする。こうしてできるのが、水分を多く含んだむくみだ。むくみはその重さで垂れ下がりやすいため、シワの原因になってしまう。また、血液中の塩分濃度を薄めようとする際、皮膚の細胞からも水分が奪われるので、肌が乾燥して一層シワができやすくなる。過剰な塩分摂取は、健康にも見た目の若々しさにも良くない(中略)太めの人が黒い服を着ても、残念ながらスリムには見えない。黒い服は、着た人の印象を重たく見せる効果もあるからだ。ふっくらしている人の場合、スリム効果よりもこちらの効果が上回る。この点でも、黒い色は避けたほうがいいだろう。
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バソプレシンの仕事は私たちの水分保持を助けることにある。脂肪産生を促すことはそれを達成する良い方法(中略)脱水状態に陥ったとき、果糖は脂肪を作ることによって水分保持を助けるだけでなく、バソプレシンの産生も増加させることによって尿から失われる水分を減らすのだ。私たちが食べたり飲んだりする果糖もバソプレシンの産生を促す(中略)バソプレシンは腎臓からの水分損失を抑える(中略)果糖はバソプレシンの産生を直接促す(中略)脱水症状が導くバソプレシンの産生は、果糖の産生に一部依存している(中略)脱水症状によって脳内のポリオール経路が活性化され、その結果、果糖が産生されて、それがさらにバソプレシンの産生を促す(中略)血中の塩分濃度が上昇すると、果糖とバソプレシンというホルモンの産生が誘発される(中略)グルタミン酸がマウスやネコの肥満原因になる(中略)グルタミン酸はタンパク質の構築や修復など、体内で多くの機能を果たしている一方で、尿酸の産生にも使われている(中略)グルタミン酸は肥満の原因になりうるだけでなく、私たちがマウスを使って行った研究では、グラム単位で見ると、糖や塩より強力な肥満原因になることがわかった(中略)健康に対する塩分の悪影響は、ほぼすべて、塩分が果糖の産生を刺激した結果生じたものだった(中略)理由は、塩分そのものにあったのではなく、血液中の塩分濃度が高いためにポリオール経路が活性化されたためだった(中略)高塩分食は、体内での果糖産生を刺激する(中略)塩を食べると脱水状態になり、脂肪の貯蔵量を増やすことで間接的に水分を保持することができる(中略)脱水症状が果糖の産生と脂肪の形成を刺激する(中略)腎臓もポリオール経路を介して果糖を産生する(中略)これが腎障害を引き起こすことがある(中略)これは、糖尿病が腎臓病を引き起こす理由の一つである可能性が高い
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果糖の二五パーセント近くが最終的に乳酸に変換される(中略)肥満の人は乳酸塩をエネルギー源として活用しにくいため、乳酸の蓄積速度が増(中略)エリートアスリートのように健康的なミトコンドリアを持つ人は乳酸塩を追加のエネルギー源として利用し、エネルギー工場に取り込んどあと、そこでより多くのATPを作るために使う(中略)ビタミンCには、尿酸の尿中への排泄を促す効果と、尿酸が体内のエネルギー工場に及ぼす影響を阻止する効果がある(中略)通常、ウリカーゼは尿酸を分解するので、血液中の尿酸値は低いままになる。だがウリカーゼが不在になると、果糖の影響を受けて尿酸値の上昇が強くなるのだ。理論的には、尿酸値が高くなると、エネルギー工場に対する酸化ストレスが大きくなり、その結果、同じ量の果糖に対して、サバイバル・スイッチがより強く活性化し、脂肪の産生量が増えることになる。言い換えれば、ビタミンCを産生する能力を失った場合と同じような効果をもたらすのだ(中略)研究では、ウリカーゼを欠くマウスに乳がん細胞を注射すると、正常なマウスに比べて腫瘍の増殖と転移の速度が非常に速くなることを発見した
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脂肪幹細胞は慢性的にエネルギー(ATP)が枯渇している(中略)果糖が大量に代謝されるとATPのレベルは急低下する。果糖代謝で最初に生じるATPの減少は、連鎖反応を引き起こして、エネルギーレベルを低く保つ(中略)果糖が代謝されるときには、ADPはアデノシン一リン酸(AMP)に分解され、さらに分解されて尿酸を作る。尿酸を産生するためにADPとAMPが取り除かれにつれ、ATPを再生する細胞の能力は低下する(中略)AMPから産生される尿酸も、それ自体がATPレベルに影響を与える(中略)尿酸はミトコンドリアに酸化ストレスを与えて、ATP産生能力をさらに低下させる一方で、脂肪の産生を刺激する。さらに、尿酸による酸化ストレスは、蓄積脂肪から放出される脂肪酸の燃焼をも阻害する。その結果、ミトコンドリアはより少ない量のATPを産生するようになるだけでなく、ATPを作るために使われるはずだったカロリーが体脂肪として蓄積されることになるのだ(中略)酸化ストレスが、シワの生成や内臓器官の消耗の原因となる老化プロセスを促進(中略)老化は酸化ストレス、とりわけミトコンドリアに対する慢性的な悪影響により生じる(中略)果糖の摂取は、他の栄養素に比べて、はるかに大きな酸化ストレスをミトコンドリアに与える(中略)細胞内でATPのレベルが低下すると、体はそれを緊急事態とみなし、ただちに空腹感をもたらす(中略)ところが、ミトコンドリアでは酸化ストレスが続いているため、摂取したカロリーの多くは脂肪に変換されてしまう。そして摂取した食品に果糖が含まれていれば、状況はさらに悪化し、ATPレベルがさらに低下して、より多くの酸化ストレスが生じる。やがてATPレベルは回復するが、そのころには食べたものの大部分が脂肪に変換されてしまっているのだ(中略)果糖の代謝は主に、フルクトキナーゼと呼ばれる酵素によって行われる。この酵素はATPを使い、それによってADPが産生される。一般的にADPはATPに再変換されるが、果糖の場合は、代謝中に刺激され他の化学反応によってAMPが尿酸に変換されるため、ATPの再生量が減少する(中略)果糖を摂取すると尿酸が産生され、尿酸はエネルギー工場であるミトコンドリアに酸化ストレスを与える(中略)酸化ストレスはATPの産生を低下させ、カロリーを脂肪に振り向けさせる(中略)酸化ストレスはまた、脂肪の燃焼を低下させ、それにより代謝をさらに低下させる(中略)尿酸値が高くなりすぎると、尿酸は不安定になって結晶化する。
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酸素濃度が低下すると、体はポリオール経路を通じて果糖を作り始める。この果糖は、サバイバル・スイッチのプロセスの一環として酸化ストレスを引き起こし、ミトコンドリアの機能を低下させる。ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作るので、ミトコンドリアによるエネルギー産生の減少は、酸素の必要量の減少にもつながる(中略)がんが最初に新たな組織に転移するときには、自らが成長するために必要な酸素と栄養を供給する微細な血管が形成されるまで、低酸素条件下で生き延びることが必要だ。果糖はこのような条件下で腫瘍の成長をサポートするため、がん細胞が好む燃料である(中略)転移性結腸がん、膵臓がん、乳がんなどの一部のがん細胞は、燃料として果糖を特に好む(中略)睡眠中の血中酸素濃度の低下により、体内で尿酸産生が促進される(中略)尿酸はあまり溶解しないため、血中の濃度が高くなりすぎると結晶が形成され、関節に沈着して炎症を引き起こすのだ(痛みを伴う関節炎が引き起こされる)(中略)再発することが多く、関節の変形をもたらすこともある(中略)尿酸の結晶は痛風患者の関節に沈着するだけでなく、体の他の部位にも沈着(中略)尿酸結晶は腎臓でもよくみつかっている。尿酸結晶は局所的な炎症を引き起こす可能性がある(中略)炎症は腎臓に塩分を貯留させ、その結果として血圧が高いままになる(中略)尿酸値の上昇は慢性腎臓病の発症を予測するものであることが多くの研究により報告されている(中略)軽度の炎症の主な原因の一つは尿酸(中略)血管内の軽度の炎症は、コレステロールを多く含むアテローム性動脈硬化プラークの形成に関与(中略)プラーク上に形成された血栓が、血流と酸素供給を阻害する(中略)血栓やプラークが破綻して、その破片が脳や部位に達し、心臓発作や脳卒中を引き起こすこともある
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テストステロンのレベルが高い男性ほどジャズやクラシックといった複雑な音楽ではなくロックを好むという。
福島原発事故後、放射性物質に無関心な日本人は少ないと思うが、ダシの素に無関心な人は多いと思う。私自身も、これからはダシの素には気をつけたい。
関連リンク↓
https://note.com/wandering_1234/n/n2818e71e5345
https://note.com/wandering_1234/n/n878c2aef181e
https://note.com/wandering_1234/n/nbe17f3acec18
https://note.com/wandering_1234/n/n13db508d57ad